千葉県内では20回以上、記録的短時間大雨を観測し災害の危険度が急激に高まっています。この影響で、県内を走る複数の鉄道で昼までの運休が決まっています。
噴き出る水…冠水も
住宅街で激しく流れる雨水。
柏駅前では水が噴き出しました。アンダーパスも冠水し、車が取り残されています。
今年5月に新しい気象警報の運用が始まってから、13日に全国で初めて発表されたレベル5の大雨特別警報。3時間雨量は千葉市で188.5ミリ、佐倉市で189.5ミリを観測。いずれも、観測史上1位となりました。
駅のホームが…
千葉市のJR蘇我駅の周辺では…。
「やばいやばい動けなくなる。道路、動くじゃん。なにこれ、どういうこと」
浮いたアスファルトの下から、勢いよく流れ出す水。
駅のホームでは線路が全く見えず、川のような状態に。
午後6時に撮影された蘇我駅の東口の様子です。駅前は冠水しているのにもかかわらず、多くの人が傘を差して家路を急ぎます。
1時間後の東口では、水位がさらに増し、腰の近くまで冠水。駅から出られなくなった帰宅者が、階段に大勢いる様子も確認できます。
撮影者は、次のように話します。
「駅に着いた時に皆さん人がたまっていたので、電車が止まっているからなのかなと思っていたんですけど、見ていたらすごいところまで水が来ていて。初めて見たので、ちょっとびっくりしています」
「駅には午後6時40分くらいに着いて、もう3時間くらいですね」
「ひざ上、おしりの近くまで水が来ているので。足元も見えないので危なくて帰れない状況ですね」
この撮影者は、午前1時をすぎてようやく駅を出られました。
気象庁が緊急会見
幕張本郷駅周辺を走るバスです。
「排水なんか間に合わないよ」
乗客が心配そうに外を眺めます。千葉県内では13日から記録的短時間大雨に関する情報が20回以上出されました。
気象庁は13日午後8時すぎ、緊急会見を開きました。
「千葉市の8月の平年の降水量は115.7ミリ。これを上回る雨量が3時間で一気に降った。これまでに経験のない大雨。命の危険が迫っているため、直ちに身の安全を確保」
3人死亡 1人が心肺停止
柏市では、午後5時20分までの1時間でおよそ110ミリ、午後7時30分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられています。雨による犠牲者も出ました。
坂道の下で停車した白い車。警察によりますと、冠水した道路で動けなくなった車に高齢の女性が閉じ込められました。
病院に搬送されましたが、心肺停止の状態だということです。
また、市川市でも冠水した道路に60代から70代の男性が浮いているのが見つかり、死亡が確認されました。
千葉県内ではこれまでに合わせて3人が死亡したほか、女性1人の心肺停止が確認されています。
停電も相次ぐ
住宅の床上浸水も相次ぎました。
市川市の住宅では、リビングにまで水が入り込みました。ソファーは脚がすっかり水につかっています。水が引いた後も、部屋は泥だらけに。
また、停電も相次いでいます。千葉県を中心に4万軒近く停電。現在も一部で停電していて、復旧作業が続いています。
帰る術なく…朝まで空港で
午後7時すぎ、成田空港に直結する駅は混乱状態になっていました。
「京成線、本日発生いたしました大雨の影響を受けまして、当駅を発車するすべての電車は運転を見合わせております」
飛行機を降りてから知った突然の状況に、客も困惑している様子です。
さらに空港内でも…。午後11時ごろの成田空港の映像。ロビーのあちらこちらに、座っている人や寝ている人が見えていて、中には外国人の姿もあります。
「きょうはもう空港に泊まるけど、明日の始発で帰れるかもちょっとまだ分からないです」
お盆休み、友人と2人でモンゴルに海外旅行に行っていたという女性。空港に着き、帰路を調べたところで異変に気付いたと言います。
「(午後)9時くらいの成田着の飛行機で日本に着いたんですけど、京成線とかJR線も横須賀線もすべて止まっていて、そもそも空港側が鉄道の階まで行き止まりにしているのと、バスも動いてない。タクシーも100人以上並んでいて、高速道路も止まっているから、お迎えも頼めないという状況」
帰る術がなく、朝まで空港で過ごすことに。
この後、空港では水やお菓子などを配り始めるアナウンスがあったといいますが、その列も先が見えないほど並んでいます。
「私たちはまだ旅行から帰ってきて、明日も仕事がないので、まあちょっと疲れたから大変だなと思うくらいですけど。明日予定ある人とか海外の人とかは、もっと大変かなと思います。本当は今すぐ帰りたいですけど、まあしょうがないかなという感じ」
2人は1時間ほど並び、水とクッキー、寝袋をもらえたようです。
県庁が一時的な滞在施設に
お盆休みに直撃した大雨。帰宅困難になった人はこんな所にも…。
千葉市では、大雨で帰れなくなった人のために、千葉県庁を一時的な滞在施設として開放しました。多くの人が順番を待とうと、列を作っている様子も見られました。
「駅で待っていたんですけど全然やまないんで、避難所にきました。全然予想してなくて、普通の雨予報かなと思ってたんですけど」
中ではタオルや水、毛布などが配布され、レジャーシートの上で寝る人も多く確認できます。
「電車が止まってしまってどうしようかなっていうので、ホテルを探してたんですけど結局埋まっていて取れなくて。そういった時に、この県庁が開いてるというのを知って来られたので、すごくありがたいなという感じ」
県によりますと、午後9時時点で200人以上が避難していたということです。
(2026年8月14日放送分より)