豪雨から一夜明け、千葉県各地の被害が分かってきました。今回の記録的な大雨では、8人が亡くなっています。交通機関も大きな影響を受け、各地で混乱が起きました。
一夜明け見えた爪痕
道路は冠水していまして、車が水しぶきをあげながら走っています。そして、コンビニエンスストアの駐車場には一面茶色く濁った水が広がっています。軽自動車はタイヤがつかるほど水位が高いことが分かります。
突然降った激しい雨は、街に大きな爪痕を残しました。
千葉県北東部に位置する大網白里市。13日の夕方から長時間活発な雨雲がかかり続け、レベル5大雨特別警報が発表されました。
JR大網駅。周辺には店や住宅が立ち並び、田畑も広がるのどかな場所ですが、14日午前8時ごろの映像です。空から見ると、駅周辺が広範囲にわたり冠水しているのが分かります。
車が動かなくなったのでしょうか、警察車両を手で押しています。
車に人が閉じ込められるような報告も多くあったといいます。
昼になっても…。浸水して道路が見えません。車はゆっくり走っています。前方部分が水につかってしまったトラックですが、中にはまだ人が残っています。
正確な数は分かっていませんが、市には車の被害や、床上・床下浸水が多数報告されているそうです。
下からの映像です。川の横を通る道路は大きくくぼみ、穴が開いています。その横を慎重に住民が歩いています。かなり大きな穴です。
街の至る所で、被害が確認できました。
JR大網駅のすぐそばにある河川は茶色く濁っていて、増水しているように見えます。そしてその先のアンダーパス、奥までずっと水につかってしまっています。広範囲にわたって冠水しています。
普段は多くの車が行き交うアンダーパス。一夜明けた今も、冠水したままです。茶色く濁った水は、まだしばらく引きそうにありません。
冠水している道路を人が歩いています。腰の下あたりまで水があることが分かります。何か、物を運んでいます。地元の人たちは水の中での移動を余儀なくされていました。
「(Q.何を運んでいた?)施設に飲料水を。障害者施設なんですけど、停電して飲み水もないということでお持ちした」
「(Q.冠水エリアに施設が?)そうです。(施設には)21〜22人いて、冷たい飲み物もないし、こういう気温ですから」
なぜここまで浸水被害が拡大したのでしょうか?要因の1つが、市内を流れる小中川です。
13日から14日にかけて日付をまたぐころの映像。川の水があふれる様子が分かります。
市によると、小中川が氾濫したため浸水の範囲が広がったということです。
駅近くでおにぎりなどを販売する店。浸水被害に遭い、営業ができなくなっていました。
伊藤和也店長
「おコメは普段すぐ炊けるようにバケツに入れているが、浸水してしまったので全部処分という状況」
「(Q.何キロ分?)40〜50キロ分くらい」
冷蔵庫も…。
県内では、今も一部で停電が続いています。
半日で“8月の降水量の3倍”
車が残されたままになっています。水も残っています。この残された車をよけながら対向車が走ってきます。
千葉市の北東部に位置する若葉区です。逆車線ですが、車体を斜めにして車が2台止まっています。冠水した道路の上に車が残されています。そしてこの先にも1台の車が車線をまたいだまま残されています。
千葉市では、わずか半日で観測史上最大となる348ミリの雨が降りました。これは、8月ひと月の平均降水量のおよそ3倍にも及びます。
市街地の至る所で道路が冠水。川のようになった道を車が進んでいきます。冠水によって、車が動けなくなる被害が相次いでいます。
住宅街を流れる川では、行方不明者の捜索が行われています。
「折り返して、下流に向けて捜索します」
隊員
「了解、お願いします」
消防隊員によりますと、この辺りで男性1名が行方不明になっているということで、消防のヘリコプターによる上空からの捜索活動が行われています。こちらは都川という川です。茶色く濁っていて、流れも速いのでダイバーが潜って捜索できない状況だということです。
平常時は水位が低い都川は、13日からの大雨で水かさが急増。午後11時半には川幅いっぱいにまで水位が上がっています。
行方不明の男性は冠水した道路で、人を助けようとした際に川に流されたという目撃情報があったといいます。
「きのうの午後10時半〜11時半にここを通った人が冠水した中で身動きがとれず、流される寸前だったと。それで助けを求めた。助けに来た人が国道のほうから入って、結局は(川に)流されてしまったと」
地上の方でも動きがあります。消防隊員がライフジャケットなどを着用しようとしています。現状、川の中での捜索はできないということですが、付近の草などをかき分けながら行方不明になっている男性1人を捜すということになります。
橋の上から指示を送ります。ロープを着けた隊員1人が今、川のそばまで下りました。
千葉市では、豪雨の影響で3人が亡くなっています。(14日午後3時半時点)
帰宅途中だった人たちが、突如、駅の外に出られなくなりました。一時およそ4000人が帰宅困難になった駅で何が起きていたのか、分かってきました。
帰宅困難 駅で夜過ごす人も
県を代表するターミナル駅・千葉駅の一帯では…。
2駅隣の蘇我駅でも、多くの人が水につかりながら移動します。
アスファルトの下から水が噴き出す不思議な光景も。
蘇我駅では一時およそ4000人が帰宅困難になりました。
朝まで構内で過ごした人によると、しばらくは階段などに座って過ごしましたが途中で休憩用の車両が用意され、中で休むことができたそうです。
公共交通機関のまひは、県内の広い範囲で一気に広がります。
14日午前7時半すぎの千葉駅前です。現在雨は降っていませんが、バス乗り場にはバスを待つ人の長い列ができています。朝のラッシュにも豪雨の余波です。
「電車が、蘇我駅まで行こうと思ったら止まっていて、午前中いっぱいはだめだと。とりあえずバスで行く。そうしたらこんな(行列)…」
JR東日本は県内の複数の路線で始発から運転を見合わせていて、現在も一部の区間は再開していません。駅のタクシー乗り場を見てみると、朝もこの行列です。
成田空港でも“立ち往生”が発生しました。
「きのう(空港に)入って帰ろうとしたが、悪天候の関係で欠航になった。寝泊まりすることになった」
13日は電車やバスの運休によって空港の外への移動が困難になり、多くの利用客が床などで一夜を明かすことになりました。
14日朝は公共交通機関が動き始めましたが、始発から運転を再開した京成線では切符を求める人が殺到し、一時、入場規制がされました。
お盆期間に海外旅行に行った人が帰国するなど14日は5万人以上が成田空港に来る見込みです。
(2026年8月14日放送分より)












