皇室典範が改正されたことがニュースとなっていましたが、皆さんは皇室のこと、どれくらい理解していますか?そして大阪といえば粉もの、香川といえばうどん、なんて都道府県別のイメージ、あるかと思います。でも実は今いろいろ変わってきてるんです。他にも夏の風習についてなど、意外と知らない日本のこと、今回はしっかりと解説してまいります。
夏といえば…冷や麦とそうめん、何が違う?
日本の夏に食べたいものとしてそうめんや冷や麦があります。でもそうめんと冷や麦は何が違うか、皆さんはご存じですか?材料が違う?製法が違う?色々ありそうですが、実は違うのは太さだけなんです。
そうめんは乾麺の状態で長径が1.3ミリ未満、冷や麦は1.3〜1.7ミリ未満、うどんは1.7ミリ以上、となっています。(手延べの場合は例外もあります)もともとは地域によって基準がバラバラだったため、業界で基準を作ったのだそうです。
ところでそうめんや冷や麦の中に色のついた麺があること、ありますよね。これは一体何かご存じですか?
実はこれ、もともとは見た目でひやむぎかそうめんか区別をするためなんです。
乾麺の段階で、どっちが冷や麦かそうめんか、わかりにくいですよね?
なので区別がつくよう、冷や麦にだけピンク色の麺を入れたのが始まりなんです。
今ではそうめんに入っていたり、入っていない冷や麦もありますが、もともとはそういう意味があるんですね。
関西では「冷やし中華」とは呼ばない!?
夏の定番の麺といえば、冷やし中華もありますね。でも実は関西では「冷やし中華」と呼ばない人が多いこと、ご存じですか?
関西では冷麺、と呼ぶ人が多いんです。「冷やし中華」という名前が普及する前に「冷麺」が浸透したことが理由と言われています。ちなみに北海道は冷やしラーメンと呼ぶ人が多いそうです。地域によって違うんですね。
お茶の生産量日本一は静岡ではない!?
日本を代表する飲み物の一つ、日本茶。
ではお茶の生産量が最も多い都道府県はどこか、ご存じですか?65年にわたって静岡が1位でしたが、今は鹿児島なんです。静岡は斜面に茶畑が多く、大型の機械が入れづらいんです。それに対して鹿児島は平地が多く、大型機械で大量生産をすることが可能なんですね。2024年から全国1位となっています。びっくりですよね。
では日本で一番大きな砂丘、どこかわかりますか?鳥取砂丘、と思った方、違います。日本で一番大きいのは、青森県の猿ヶ森砂丘です。
南北17キロ、東西最大で2キロとかなり大きな砂丘です。でもこれだけ大きいのになぜ有名ではないんでしょうか。実はこの場所、今防衛省の試験場として使われているんです。実際に弾薬を使ったりするので、一般の人は立ち入りができないようになっています。ちなみに砂漠と砂丘の違いはご存じですか?
砂丘は単に風に運ばれた砂が積もった丘のことですが、砂漠は年間降雨量が250mm以下、など条件があるのです。そのためこれだけ大きくても鳥取や猿ヶ森は砂漠ではなく、「砂丘」なんですね。
このように意外とイメージとなんだか違うな、ということありますよね。では日本で一番寺が多い都道府県はどこかご存じですか?
京都、というイメージがあるかもしれません。でも実は、一番多いのは愛知県です。ランキングで見ると、2位が大阪、3位が兵庫、京都は5位となってます。
なぜ愛知にお寺が多いのでしょうか。あの地域出身の武将といえば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑が有名です。特に徳川家康など、彼らが仏教を保護したため、寺院が増えたといわれています。また東西の人が行き交う場所でもありますから、様々な宗派の寺が作られた、という一面もあるようです。
では神社が多い都道府県はどこでしょうか
神社こそ京都?と思うかもしれませんが、1位は新潟県です。2位は兵庫、3位は福岡となっています。実は新潟は明治時代に人口日本一の時期がありました。東京よりも新潟のほうが人口が多かったんですね。もちろんお米の産地として有名ですし、日本海を行き交う船の港町として栄えていたんです。そういったことから神社が多く作られ、今も残っている、というわけです。
実は知らない皇室…法律改正でどうなった?
最近皇室典範改正が大きなニュースとなりました。でも何がどう変わったのか、よくわかっていない方が多いのではないでしょうか。
まず、皇室典範の改正点はこうなっています。
これを解説する前に、そもそも皇室とは何でしょうか。
宮内庁のホームページには、皇室とは「天皇皇后両陛下・上皇上皇后両陛下と皇族殿下方で構成されている」と書かれています。
図にするとこのようになっています。
今の皇室は16人しかいないんですね。でも実は皇室の方々にはたくさんのお仕事があります。外国の訪問や被災地訪問はもちろん、海外からの賓客を迎えたり、行事にも参加されますよね。さらには御名御璽、天皇陛下は法律など文書にサインをし、印を押す、という仕事もあります。
そのほか宮中でのお祈りなどまさに分単位のスケジュールとなっているんです。これだけたくさんのお仕事を今は16人で行われているわけです。でも今後女性皇族が結婚されて皇籍を離れる、となりますとどんどん人数は減ってしまいます。そこで今回の法律改正の話となったわけです。
そもそも皇室典範とは皇室に関するルールを定めた法律のことです。1947年に施行されて以来、これまで2回の改正が行われています。
1回目は宮内府という役所が宮内庁と名称変更したことに伴う改正です。
2回目は2017年、天皇退位に関する決まりを附則として加えたものです。とりあえずは今回限りですよ、ということで「附則」という形になっています。
そして今回の改正です。そういう意味では本文が大きく変えられる、本格的な改正は今回が初めて、となります。
今回の改正で、まずは、皇族の女性が結婚した後も皇室に残るようになりました。(ただし、現在の女性皇族については本人がそれを決めることができます)
これで皇族の数が減るのを防ごう、というわけですね。
ただ、女性皇族が皇室に残っても、配偶者と子どもは皇族とはなりません。
そしてもう一つの改正が旧宮家の男系男子を例外的に養子として皇族に迎えることができる、というものです。ただし、その養子の男性は皇位継承権はもちません。その子どもの男子のみ継承資格を持つことになります。
こうした改正によって今後も安定的に皇室が続くように、そういった意味があるんです。もしかして女性天皇や女系天皇が今後生まれるのでは、と思っていた方がいるかもしれません。でも今回の改正でも女性が天皇となることはできないんです。
政府は今後も女性天皇については引き続き議論する、としています。
こうした改正はあっても、まだ問題は残っています。女性皇族と一般男性が一緒に暮らした場合、一体どこに住むのか、生計はどうたてるのか、警備は一体どうするのか、などまだ具体的に決まっていないことはたくさんあります。これからの議論、というわけですね。
そもそも憲法の中で、天皇の地位は国民の総意に基づく、となっています。つまり私たちが天皇制をこれからどうしていくのか、ということをみんなで議論をし、できれば国民の総意に基づいて皇室が存続できるように、どうしたらいいのかを考えていかなければいけないと思いますね。
(池上彰のニュースそうだったのか!!8月15日OAより)
もっと実は知らない日本について知りたい方はTVerへ!



















