熊本地震の影響で通行止めが続いていた「九州自動車道」が14日、全線で開通しました。これだけの大きな被害を出しながら早期に再開できたのは“黒い突起”が関係していました。
「九州道」17日ぶり全線開通
九州地方を南北に貫く大動脈の「九州自動車道」。福岡県から鹿児島県まで、全線で走行可能となるのは17日ぶりです。
「私の実家は八代なんです。初盆で。高速が通るのと通らないのでは全然、渋滞も違うので『ありがたい』『助かる』って、みんなで『良かったね』って言って」
当初は「8月後半になる」との見立てでしたが、お盆に間に合うように“前倒し”で開通できたのには、ある理由があったといいます。
地震発生直後の映像です。道路が大きく隆起し、そのすぐ近くでは路面に段差ができてしまっています。
ここ以外にも、道路が割れて50センチほど隙間が生じてしまっている場所もあります。
そこから24時間体制での復旧作業が始まりました。
それぞれ、どのように修復したのでしょうか。
隙間ができていた橋では、まず機械で橋げたをジャッキアップして、道路を元の位置へと戻していきます。
その後は隙間をアスファルトで舗装する作業です。さまざまな車両が何台も行き交いながら、1日で応急的に道路を通れる状態にしました。
一方、こちらも隆起してしまった部分をならすように、アスファルトを塗り重ねて、段差を取り除く作業が行われました。
上り線の損傷が激しいため、とりあえず下り線の2車線を対面通行にすることで、上下線とも通行を可能にしました。
落橋食い止めた“黒い突起”
実は今回、地震による被害を最小限に食い止めたのが“黒い突起”です。
これは「落橋防止装置」と呼ばれるもので、道路と道路のつなぎ目を、お互いに結びつけるように設置されています。
仮に地震などでズレた場合にも、柱から道路が落ちないようにする仕掛けです。
和田圭仙さん
「(一般的に)橋が落ちてしまうと、一から橋を作り直す必要があるので、今よりは時間がかかった可能性がある」
一方で、残念ながら、八代ジャンクションで分岐する「南九州自動車道」の橋では、地盤そのものが大きくズレ動いたため、この「落橋防止装置」も破壊されてしまいました。
今のところ、復旧のめどは立っていません。
(2026年8月15日放送分より)





