海外産のワインをふるさと納税の返礼品にする自治体が増えています。これを“地場産品”と呼べるのか。総務省が来週にも調査を始めることが分かりました。
「海外産ワイン」返礼品にメス
栃木県の宇都宮インターチェンジから、車で30分ほどの距離にある山。中に入ると、さらに長い洞窟が続いています。元々は、この一帯で昔から取れる「大谷石(おおやいし)」の採掘場だったそうです。さらに、一番奥のスペースに積み上げられていたのは、主にフランスから輸入した数万本のワインです。
「作業をする時以外は、真っ暗で振動もないので、ワインにとっては本当に楽園と言えるような世界」
ちなみに、これは「平成元年(1989年)」からここで寝かせているもの。1年を通して気温も湿度も一定に保たれているため、熟成することで、うまみが増すといいます。
この特長を生かして、宇都宮市では7年前からここのワインを「ふるさと納税」の返礼品に採用。年間200件ほどの寄付が来ているといいます。
ところが…こうした「海外産ワイン」は、本当に“地場産品”といえるのか、総務省が来週にも調査を始めることが分かりました。
「本当にいろいろな市の良い物・産品があって、それを“返礼品”としてラインナップしている中で、(仮に)その数が減ってしまうと残念に思います」
“海の底”で半年間貯蔵
影響は、宇都宮市だけではありません。
「あちらの沖の方でワインを貯蔵。ボートで行って水深30メートルぐらいの地点で貯蔵」
これが、そのワインです。神奈川県真鶴町では、さまざまな国から輸入したワインを、このように、地域の業者が“海の底”で半年間貯蔵したものを「ふるさと納税」の“返礼品”にしています。
実際に、半年後に引き上げたワインの表面には、フジツボがたくさん付いた状態に…。
そもそも「ふるさと納税」では、返礼品の基準として、商品価値の“半分以上”を地場で生み出していることが条件とされています。
今回の調査では、“返礼品としての基準”を満たすために、業者と自治体が、この貯蔵コストをわざと高く設定していないかもチェックされます。
「“沈めっぱなし”というわけにもいかないので、確認するために船で何度も行きます。付加価値という面では、“この港で生み出されているもの”と認識」
「海外産ワイン」の扱いはどうなるのか?総務省は、来月上旬をめどに、取り扱いの状況などについて、全国の自治体から回答を求める方針です。
「それが(外れれば)ひとつ販路を失うわけですから。もちろん継続していただきたいなとは思う。今後は神奈川県産のワインを、神奈川県の海に沈めてっていう、そういったところにも着手していく予定ではいます」
(2026年8月15日放送分より)





