2
混乱が収まらない福岡県議会。渦中の蔵内勇夫議長が議長を辞任する意向を表明しました。ただ、時期については「しかるべき時」としています。
『辞職勧告決議案』採決は中止に
蔵内勇夫議長の16日の発言です。
福岡県議会 蔵内勇夫議長
「僕は議長職を辞めなきゃならない。マスコミが一方的に報道していると感じています。もうこれは政局ですね」
「僕は議長職を辞めなきゃならない。マスコミが一方的に報道していると感じています。もうこれは政局ですね」
その政局は、終わりを迎えたのでしょうか。福岡県議会の臨時議会で、議長職の辞職勧告決議案を提出したのは、吉松源昭県議でした。議長ポストをめぐり「金銭を支払った」と告発した議員です。
福岡県議会 吉松源昭議員
「蔵内議長を引き続き福岡県議会の代表として信任するかしないか。蔵内勇夫議長に対し、議長職の辞職を勧告します」
「蔵内議長を引き続き福岡県議会の代表として信任するかしないか。蔵内勇夫議長に対し、議長職の辞職を勧告します」
続いて採決へ。と思われた、その時でした。
福岡県議会 林泰輔議員
「動議!先ほど我々自身で設置を議決した第三者委員会に加え、県の第三者委員会や行革審の調査報告によって事実関係が解明されるものと承知しています。本議案について採決の中止を求めます」
「動議!先ほど我々自身で設置を議決した第三者委員会に加え、県の第三者委員会や行革審の調査報告によって事実関係が解明されるものと承知しています。本議案について採決の中止を求めます」
提出された辞職勧告決議案に対し、採決の中止を求める緊急動議が出され、可決されました。
動議を出したのは林泰輔県議。蔵内議長の元秘書で「師」と仰いでいるそうです。
福岡県議会 林泰輔議員
「僕の言っている趣旨は、決議案を出すこと自体が県議会にとって汚点だということ。根拠がない決議案を出すこと自体がおかしい。可決とか否決じゃない」
「僕の言っている趣旨は、決議案を出すこと自体が県議会にとって汚点だということ。根拠がない決議案を出すこと自体がおかしい。可決とか否決じゃない」
いぶかしむのは、議長職の辞職勧告決議案を提出した吉松県議。事前の情報では、自民党内にも決議案に賛成する動きがあったといいます。
福岡県議会 吉松源昭議員
「実は自民党の議員から賛成討論、辞職勧告に賛成する討論の申し出があった。朝の段階で。それが議会が始まる前に取り下げという形になった。昼前に賛成の討論を申し入れた人が、ほんの数時間後に取り下げる。誰が考えても圧力がかかってますよね」
「実は自民党の議員から賛成討論、辞職勧告に賛成する討論の申し出があった。朝の段階で。それが議会が始まる前に取り下げという形になった。昼前に賛成の討論を申し入れた人が、ほんの数時間後に取り下げる。誰が考えても圧力がかかってますよね」
実はその裏側で、蔵内議長は、自民党県議団の前で「しかるべき時に議長を辞任する」と表明していたことが分かりました。
福岡県議会 蔵内勇夫議長
(Q.第三者委や政治倫理条例にめどがつけば辞職すると説明した)
「従来からそう言っている。変わっていません」
(Q.第三者委や政治倫理条例にめどがつけば辞職すると説明した)
「従来からそう言っている。変わっていません」
広告
これで幕引き?県民の反応は…
福岡県政の取材を続ける、九州朝日放送の上月英興記者に聞きます。
(Q.辞職勧告決議案の採決が中止になりましたが、水面下でどんな動きがありましたか)
九州朝日放送 上月英興記者
「当初は自民党県議団の中にも決議案に賛成する若手議員がいて、一時は議会運営委員会で賛成討論の実施も決まっていました。ところがその後、蔵内議長自身が『しかるべき時期に議長職を辞任する』と周囲に話したことを受けて、討論を取り下げました。蔵内議長自身の意思を尊重した形です。一方、他会派にも自民県議から水面下で動議賛成の打診がありました。結果として、第2会派『民主県政県議団』でも、立憲民主党所属県議らを中心に賛成に回り、採決中止は過半数に到達しました」
「当初は自民党県議団の中にも決議案に賛成する若手議員がいて、一時は議会運営委員会で賛成討論の実施も決まっていました。ところがその後、蔵内議長自身が『しかるべき時期に議長職を辞任する』と周囲に話したことを受けて、討論を取り下げました。蔵内議長自身の意思を尊重した形です。一方、他会派にも自民県議から水面下で動議賛成の打診がありました。結果として、第2会派『民主県政県議団』でも、立憲民主党所属県議らを中心に賛成に回り、採決中止は過半数に到達しました」
(Q.これで県議会の騒動は幕引きになりますか)
九州朝日放送 上月英興記者
「自民党県議団としては、疑惑の渦中にある蔵内議長を強硬な手段で守ったことで“刷新イメージ”を打ち出すのは難しくなったと言えます。議会棟には傍聴席を上回る多くの県民が駆け付け、閉会後、傍聴席からは『これが自民党か』という声が漏れ聞こえました。来年春の県議選に向けて、自民党県議団はこれでいったんけりをつけた形ですが、今回の採決中止という手段は、どこまで県民の意思を踏まえて判断されたものなのか。“内輪の論理”で決まったものではないのか。県民の評価が今後、問われていくことになります」
「自民党県議団としては、疑惑の渦中にある蔵内議長を強硬な手段で守ったことで“刷新イメージ”を打ち出すのは難しくなったと言えます。議会棟には傍聴席を上回る多くの県民が駆け付け、閉会後、傍聴席からは『これが自民党か』という声が漏れ聞こえました。来年春の県議選に向けて、自民党県議団はこれでいったんけりをつけた形ですが、今回の採決中止という手段は、どこまで県民の意思を踏まえて判断されたものなのか。“内輪の論理”で決まったものではないのか。県民の評価が今後、問われていくことになります」
広告





