社会

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2026年8月18日 16:00

千葉豪雨 帰宅困難者続出 なぜ排水機能追いつかず?“想定上回る雨”対策に課題

千葉豪雨 帰宅困難者続出 なぜ排水機能追いつかず?“想定上回る雨”対策に課題
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千葉を襲った記録的豪雨の影響で、電車の運転見合わせなどが相次ぎ、1万人を超える帰宅困難者が出ました。

突然の豪雨で、なぜ多くの人が帰宅できなくなったのでしょうか。
なぜ街の排水機能が追いつかなかったのでしょうか。

■千葉『記録的短時間大雨』 複数回で死者が出る可能性も

豪雨の影響で、千葉県内の交通がマヒしました。

8月13日、JRや京成電鉄、東武鉄道などの一部区間で運転見合わせが発生
一時、1万人以上が帰宅困難になりました。

帰宅困難者の声です。

県庁に避難した男性
「電車が止まってしまって、ホテルを探したが埋まっていた
成田空港に泊まった女性
「日本に着いたら、JRなどすべて止まっていた。高速道路も止まっていて、迎えも頼めない状況

千葉市の、半日の雨量です。

千葉市の12時間雨量は、観測史上最大となる348ミリ
わずか半日で、平年の8月に降る雨の3倍が一気に降ったことになります。

千葉県には、8月13日の午後5時58分と午後8時58分、8月14日の午前2時8分と、線状降水帯が3回発生しました。

千葉豪雨では、8月13日からの2日間で、1時間に約100ミリ以上の『記録的短時間大雨』に関する情報が、千葉県に合わせて25回発表されました。

『記録的短時間大雨』とは、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨のことを指します。

東京大学大学院の関谷直也教授によると、1時間に約100ミリの『記録的短時間大雨』に関する情報が出た場合、確実に内水氾濫や冠水が起きるということです。

さらに、最近の研究によると、『記録的短時間大雨』に関する情報が複数回出た場合は、多くの場合で死者が出ているということです。

関谷教授によると、『記録的短時間大雨』情報が出た場合、
「内水氾濫で浸水するような低い土地や地下の場合は、避難が必要だが、重要なのは、屋外に出ない、移動しない。可能ならば2階以上にいること。車での移動もNG」だということです。
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■千葉豪雨 帰宅困難者続出 駅から動けず“想定外”の課題も

突然の豪雨で、一時1万人以上が帰宅困難になりました。

成田空港では、電車が止まるなどして空港から動けなくなった、約7000人が空港で一夜を明かしました

成田空港の備えです。

寝袋や飲み水、保存食など2万5000人が3日間過ごせる量を常に備蓄しているということです。
空港での滞留は、翌8月14日には解消されました。

千葉市にあるJR蘇我駅では、駅周辺が冠水してしまったため、電車内や駅舎内で一夜を明かす人もいました。
正確な人数はわかっていません。
駅周辺では一時、約4000人が帰宅困難になりました。

JR東日本の駅の対応です。

JR東日本によると、災害時における帰宅困難者への対応として、避難場所などへの案内・誘導を前提とした『一時滞在場所』を提供、としています。
一時滞在場所としての駅は、トイレや公衆電話を開放するということです。

今回の場合です。

JR東日本、千葉事業本部の担当者です。
「地震などの災害の場合に、周辺施設に乗客などを案内するマニュアルはある。ただ、冠水してしまっていたので、蘇我駅から動くのが難しかった

JR蘇我駅前、8月13日の午後6時すぎの様子です。
歩行者のひざ上まで水が迫っているのがわかります。

帰宅困難者対策について、関谷教授です。
「元々の帰宅困難者対策は、大地震を想定して考えられていた。しかし、これからは、豪雨を想定した対策が必要になってくる
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■冠水・浸水相次ぐ 排水機能追いつかず なぜ?

なぜ、千葉を襲った記録的豪雨では、排水機能が追い付かなかったのでしょうか。

千葉市では8月13日、1時間に115ミリの雨が降りました。

気象庁の基準では、1時間雨量が80ミリを超えると、息苦しさや恐怖を感じるほどの猛烈な雨とされています。

千葉市でも、冠水や浸水が相次ぎました。
アンダーパスが冠水したほか、病院や変電所でも浸水被害が発生しました。

冠水や浸水の被害が多い理由について、東京大学大学院の関谷教授によると、
「短時間で、街の排水能力を超える雨が降った。雨水管などが満水になり、排水が間に合わずにあふれて街が水浸しになった可能性」があるということです。

街の排水機能とは 、雨水が側溝に流れ込み、雨水管などを通って 、最終的に川や海へ排水される仕組みです。

街の排水機能を超える雨とは、側溝や雨水管が流せる量を超える雨が短時間に降ることです。
側溝や雨水管がいっぱいの状態で、さらに雨が降るので雨水が側溝に入りきらず、冠水してしまいます。

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■想定上回る雨が頻発 排水機能 どこまで整備?課題とは

街の排水機能の基準です。

国交省のガイドラインに沿って、5年から10年に1度程度の雨を想定して設計されています。
想定は、大体1時間雨量が約50〜60ミリ程度が多いです。
ただ、近年は想定を上回る雨が頻発しています。

千葉市の場合、1時間53.4ミリを想定して排水の設計をしていました。
しかし、2017年に想定を上回る雨が頻発しました。
そのため、一部の地区は、1時間65.1ミリに引き上げました。

千葉市の担当者によると、
「整備を進めていた矢先の豪雨」だったということです。

整備の期間と予算です。

2018年度から2037年度までの20年間の計画で、 予算は年度あたり平均27億円、 総額は約530億円です。
千葉市には、都市計画区域502地区がありますが、『浸水リスク』と『都市機能の集積度』が高い13地区を優先します。

千葉市が2025年7月から運用している宮崎雨水貯留槽は、地下にある施設です。
雨水を一時的にためることで、浸水被害を防ぎます。
容量は約1万1000立方メートルで、25メートルプール約28杯分の水をためることができます。

千葉市は、他にも整備を進めています。

現状では、細い雨水管を太くしたり、増設したりしています。
また、バイパス管を作ることで、排水できる量を確保するなどしています。

排水機能の整備には、ハードルもあるといいます。

千葉県大網白里市の担当者は、
「排水は最終的に河川に流れ込む。例えば、河川が1時間50ミリの降水を想定して整備していると、その容量を超える排水は不可能」と話しています。

つまり、排水機能だけを高めても、川の容量が足りなければ、川があふれてしまうということです。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年8月17日放送分より)

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