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2026年8月19日 23:51

記録的大雨の一方で…全国で広がる“渇水”に警戒 高知4年ぶり“取水制限”強化

記録的大雨の一方で…全国で広がる“渇水”に警戒 高知4年ぶり“取水制限”強化
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高知県・早明浦ダムの貯水率は3割台まで低下し、19日から取水制限が強化されました。記録的な大雨に見舞われた地域がある一方、西日本などでは渇水の懸念が広がっています。

4年ぶり“取水制限”強化

四国・香川の名物『讃岐うどん』。この町で60年以上続く店の店主は、幾度となく渇水危機と向き合ってきました。

松下製麺所 松下守店主
「300玉を作るのに必要な水の量は1トン。水がなければ成り立たないですね」
先月使った水

先月使った水は約287トン。かつては、渇水による取水制限に備えて、店内に貯水タンクを設置していましたが、老朽化が進み、現在は撤去。19日、2022年以来4年ぶりとなる『第3次取水制限』が始まりました。だからといって、使う水の量は急に減らせません。

貯水タンク
松下製麺所 松下守店主
「“高松砂漠”という時代が、商売始めて3回ほど経験がある。その都度、設備したり節水したりしてきた」
(Q.節水を求められたら)
「ずっと努力してきたんですけど、今回はもう年が年だから諦めている。下手に営業した方がマイナスになったり、食中毒でも起きたりとかね」

そして同時に、震災などの災害用に準備された調整池『宝山湖』からの取水が行われていました。

宝山湖
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大渇水“高松砂漠”の教訓

4県に分水され、“四国の水がめ”と呼ばれる『早明浦ダム』。その貯水率は午後8時時点で34.5%になりました。7月以降の少雨で、1カ月余りで60%以上も貯水率が下がっています。

早明浦ダム
所村武蔵
「高知県の早明浦ダムです。乾ききった地表がむき出しになっています。木々が生い茂っている位置を見ると、どれだけ水位が下がっているかも分かります。このように渇水が進んでくると見えてくるのが、旧大川村役場の屋根です」
所村武蔵

地元では“渇水の象徴”と言われる旧大川村役場。貯水率0%になった年は全形があらわになっていました。そもそもこの早明浦ダムは、瀬戸内海側の慢性的な水不足などから守るため、高知県に造られました。

早明浦ダム

そして、1973年に起こっていたのが“高松砂漠”と呼ばれた深刻な渇水でした。当時の写真を見ると、給水車の前には長蛇の列、多くの人が水を求めていました。この年、高松市は6月の降水量がたったの83.0ミリ、7月は11.5ミリで、実に2カ月以上、給水制限が続きました。

高松市

“高松砂漠”の危機は平成に入っても。

溝内靖晃(1994年・高松市)
「朝の9時半なのですが、200人の方がポリタンクを買い求めるために並んでいます」
教師
教師(1994年・高松市)
「給食場が使えなくなったから牛乳だけの給食になりますが、しっかり味わって飲んでください」
第3次取水制限

こうした経験を踏まえ、関係機関が取水制限を実施。吉野川水系水利用連絡協議会よると、この制限で、少なくともこの先2週間は貯水率0%を回避できる見通しです。

市内では19日から運用を取りやめた場所も。

さぬきこどもの国 園長
さぬきこどもの国 園長
「ここは子どもがキャッキャと言いながら楽しく遊ぶ場所で、子どもが楽しみにしている水路。我々もここの水を止めるのは本当に心苦しい」

普段なら子どもたちでにぎわう『じゃぶじゃぶ水路』も19日からお休みです。

来園者
来園者
「暑いので、やっぱり水遊びをすると楽しんでくれる。ないと残念。地元も香川で毎年、水不足になるが、生活に影響が出るとちょっと心配」
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全国で広がる“貯水率”低下

渇水は四国だけの話ではありません。梅雨明け以降、東日本の貯水率は安定しているものの、雨が少なかった西日本では、貯水率が著しく低いダムが目立ちます。

主要ダムの貯水率

福井県でも。

九頭竜湖
川島秀成
「大野市の九頭竜湖です。ピーク時には、私がいる所は湖の底、水深約10メートルぐらいの所ですが、今は干上がって地面が割れています。湖面は50メートルぐらい先。水の量がかなり少ないことが分かります」

さらに、岐阜県高山市にある御母衣ダムでも、岩肌が出るだけでなく、草花が生えていました。上空から見てみると…。

御母衣ダム
本多徹
「建物のようなものが見えます。カメラを引いてみると、ダムに沈む前の集落、道のようなものも見えています。普段はダムの底に沈んでいる木々も表に出てしまっています。橋のようなものも表に出てしまっています」
御母衣ダム

貯水量は放水できる最低水準まで、あとわずかに迫っています。この水を頼りにしているのが、ダムから50キロ以上離れた富山県の農家です。下流に位置する地域では32年ぶりに、農業用水などの自主的な取水制限が行われました。

富山県南砺市

富山県南砺市で農業や利水の維持などを行う、城寳理事長は…。

城寳勇理事長
庄川沿岸用水土地改良区連合 城寳勇理事長
「この御母衣ダムで富山県の西側の8割くらい、この水に頼っていますので、農家は。ここがなくなったら神に祈るしかないですから。本当に水神さまにお願いする。そんな情けないことしかできない。もう怖いとしか言いようがない」

しかし、今後も西日本は雨が少ない予想で、国交省は引き続き節水を呼び掛けています。

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