千葉県を襲った豪雨から20日で1週間です。自治体のハザードマップの想定を超える被害が各地で起きていたことが分かりました。
床上約70センチまで浸水
千葉市中央区にあるJR蘇我駅前です。豪雨から1週間が経った今も、バス停の前には泥がこびりついています。
1週間前の豪雨で、駅前のロータリーは冠水。逃げ場がなく、ベンチの上に避難する人もいました。
駅前のテナントに目を向けると、まだ暗い店が多く、こちらの歯医者も急診のお知らせが出ています。再開のめどが立っていないということです。床上浸水の被害に遭い、臨時休業を余儀なくされていました。
そが こども・おとな歯科 スタッフ
「水没したので乾かしている。これから業者に依頼して消毒、乾燥、滅菌までしてもらう。汚水につかっているので」
豪雨から一夜明けた時の様子です。入り口をふさぐように、物が移動しています。
診察室も、めちゃくちゃに。歯の治療に使う高価な機材や、患者の情報を管理しているパソコンなど、院内の多くの機器が水没する被害を受けました。
「これくらいまではいっている」
床上約70センチまで浸水したといいます。
「油断していた」
千葉市では当時、半日で348ミリの雨が降り、観測史上最大を記録。8月一月の平年降水量の約3倍にも及びます。
マンホールから、ものすごい勢いで水が噴き上がる事態も。
市内の広い範囲で「内水氾濫」が発生。下水道などの排水施設の能力を超える雨が降ったことで、市街地の至る所で冠水する被害が起きていました。
「床下に汚水がたまっていて、菌やにおいが出ている。この後壁紙と床を張り替える。診療のいすも全部壊れているので入れ替える」
千葉市の「内水ハザードマップ」を確認すると、歯科クリニックがある区域は浸水の想定が50センチ未満となっています。
ところが歯科クリニックでは、その想定を超える70センチの浸水被害が起きたのです。
千葉市の雨水対策課は、内水氾濫の被害が拡大した原因について「JR蘇我駅近くの貯留槽は、約1万1000立方メートルの貯留が可能だが、今回は100ミリを超える猛烈な雨で限界を超えた」としています。
「床上浸水50センチ」
想定を超える事態は、八千代市でも。周辺では、たった1時間で8月一月の約9割にあたる97ミリの雨が降りました。
住人(30代)
「気づいた時には水位が車のタイヤの中間まで来ていた。ここまでの(降雨の)予想はしていなかった」
自宅の前があっという間に冠水したといいます。
「何?」
「怖い」
「大丈夫」
これは13日午後6時24分の映像です。稲光が見えるものの、雨はまだ強くありません。ところが、2分後の午後6時26分、雨脚が急に強くなり、自宅前に止めた車のタイヤが見えないほど冠水しています。
八千代市では、午後5時2分に「レベル3大雨警報」が発表されていました。
そして、約1時間後の午後6時15分に「レベル4大雨危険警報」となり、さらにその1時間後の午後7時30分には「レベル5大雨特別警報」に切り替わりました。
この頃には、車の大部分が隠れるほど辺り一面に水がたまっていたことが分かります。
住人(夫 30代)
「家の中1階は床上浸水50センチくらい。対策はできなかった」
自宅が床上浸水
住人(妻 30代)
「危険なので1階にいすぎても命の方が大事だと思ったので、2階に子どもと一緒に避難した」
「レベル5大雨特別警報」になる時間が短かったことで、八千代市には住民から避難についての問い合わせが相次いだといいます。
避難所に行けない場合は、建物の2階に上がるなど「垂直避難」を呼びかけています。
(2026年8月20日放送分より)









