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2026年9月1日 16:00

相次ぐ大雨被害 原因は “ゾンビ梅雨”? 地球温暖化シグナル『氷河崩落』の懸念も

相次ぐ大雨被害 原因は “ゾンビ梅雨”? 地球温暖化シグナル『氷河崩落』の懸念も
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日本列島では、この週末、各地で記録的な大雨となりましたが、海面水温などに異変が起きています。

地球温暖化が様々な危機をもたらしています。
大雨を降らせる“ゾンビ梅雨”、そして、氷河が崩落する懸念についても見ていきます。

■“ゾンビ梅雨”各地で大雨被害 海面水温の上昇「豪雨増える」

各地で大雨の被害が出ています。

まず福井県です。
8月30日、一時レベル5の大雨特別警報が発表され、午前11時までの24時間雨量は、勝山で350.5ミリ、8月の平年雨量の1.8倍で、観測史上1位となりました。

石川・富山です。

8月27日に線状降水帯が5回発生し、石川県羽咋市の12時間雨量は317.5ミリを記録。
こちらも観測史上1位です。

続いて、北海道です。
8月28日、釧路地方で線状降水帯が発生。
北海道で線状降水帯が発生したのは、2021年に運用が開始して以来、2度目です。

なぜ大雨になったのでしょうか。

石川・富山で線状降水帯が発生した8月27日午前9時の天気図です。
太平洋高気圧と台風18号の間から前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいったことで、雨雲が発達したということです。

偏西風が蛇行していることも影響しているといいます。

8月13日ごろには日本列島の北を流れていた偏西風が、8月27日ごろに蛇行し南下しました。
この偏西風の位置に前線ができたことで、大雨につながったということです。

相次ぐ大雨について、三重大学大学院教授の立花義裕さんによると、
「本来この時期は日本の北にある偏西風が南下して、まるで梅雨前線が生き返るような“ゾンビ梅雨”が日本列島にかかり、大雨になった」ということです。

海面水温にも異変が起きています。

EUの気象情報機関が8月22日に、世界の海面水温の平均が21.1℃で過去最高を更新したと発表。
南半球が冬の8月の更新は異例だということです。

日本近海をみると、平年よりも高い状態となっていて、海面水温自体も年々上昇しているといいます。

立花教授によると、
「海面水温が高いと水蒸気の量が増え、各地で豪雨が起きやすくなる。これからも豪雨は増える」ということです。
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■ネパール大洪水 氷河崩落 温暖化が影響?日本にも氷河

この地球温暖化が、氷河にも影響を与えています。

ネパールと中国の国境地帯で発生した土石流は、地図で見るとこの場所で氷河が崩壊したとみられています。
衛星画像を分析したところ、カナダの地形学者によると、標高約5200メートル地点で氷河の一部が崩落したということです。

土石流の速度です。

中国の自然資源省は8月27日、氷河が崩れ落ちながら堆積物を削り取り土石流になり、甚大な被害をもたらしたと指摘しています。
氷河の崩落に伴う土石流の平均速度は、時速180キロを超えていたと推定しています。
また、氷河の崩落地点から直線距離で少なくとも100キロの場所でも被害が確認されています。

被害です。

これまでにネパールと中国を合わせて804人が亡くなり、日本人家族5人を含む3048人が行方不明となっています。

なぜ氷河が崩落したのでしょうか。

オックスフォード大学・地球科学の教授によると、
「ヒマラヤ山脈の隆起を伴う地殻変動と、気温上昇による氷河の融解というプロセスが原因で起こった可能性が高い」ということです。

ヒマラヤ山脈の温暖化について、ヒマラヤ山脈は世界平均の2倍の速さ温暖化が進んでいて、雪崩や地滑り、洪水のリスクが高まっているということです。

国連は、ネパールの雪山では、氷河の3分の1がこの30年余りで失われたと指摘しています。

2025年にはスイス南部でも、アルプス山脈の氷河が崩壊し、川が氾濫、ふもとの村が約90%埋まりました。

氷河崩落による災害について、立花教授です。
地球温暖化が進み、氷河崩落による災害が数年に1度のペースで起こるようになった

日本にも氷河はあります。

2012年、日本で氷河が初めて確認されました。

北アルプスで3つの氷河が確認され、その後も新たな氷河が発見されています。
現在、国内では10カ所が氷河として確認されています。

立花教授です。
「日本の氷河はネパールと比べるととても小さく、 同様のことが起きることは考えられない
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■地球温暖化のシグナル 失われる氷河 既に深刻な影響も

氷河の未来と役割についてです。

国際研究チームが2025年5月に公表した研究結果です。
グリーンランドと南極大陸以外の20万以上の氷河の減少について、複数の気候シナリオの下で計算しました。
パリ協定の目標でもある、世界の気温上昇を産業革命以前に比べてプラス1.5℃に抑えた場合でも、世界の氷河は54%に減るという予測です。 

現在の対策を続けた場合でも、今世紀末には産業革命以前に比べて、世界の気温は2.7℃上昇すると言われています。
そうなった場合は、世界の氷河は24%しか残らないと予測されています。
さらに、0.1℃温暖化するごとに世界の氷河の約2%が失われると見積もられています。

既に深刻な影響が出ています。

1901年から2018年の期間に、世界の平均海面水位は、約20センチ上昇しました。
2024年には、中米のパナマで、気候変動に伴う海面上昇を受けて、島に住む先住民約1200人が本土へ集団移転しました。

氷河の意外な役割です。

立花教授によると、氷河は太陽光を反射して、地球の温度を調整する役割があります
氷河が減ることで、地球温暖化が加速するということです。

立花教授です。
「世界中の氷河は、地球温暖化で一部を除いて、どんどん溶けている。地球温暖化のシグナルと言える」
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■地球温暖化 対策は“楽でお得”がカギ

日本の地球温暖化対策計画です。

温室効果ガスを2013年度と比べて、2035年度には60%削減を目指しています。
2050年度には実質ゼロを目指します。

立花教授です。
「『我慢』ではなく『楽でお得に』できる地球温暖化対策が大事」

エコ・アクション・ポイントというものがあります。

自治体や事業者が設定した『エコアクション』を行うことで、ポイントがたまるアプリです。
ためたポイントはアマゾンギフトカードや決済サービスの残高などに交換できます。

エコアクションの例です。

リサイクルです。
静岡県浜松市の、産業廃棄物の処理などを行う会社がやっています。
段ボール、古新聞、雑誌、缶などを回収ボックスに入れて、提示してあるQRコードを読み取ると、5ポイントもらえます

通勤・通学で、鳥取県が行っているエコアクションです。
通勤、通学の手段で、自転車を利用して写真などを専用フォームで送付すると、10ポイントがもらえます

節電に関する、滋賀県草津市のエコアクションです。
電気使用量を前の年の同じ月と比べて5%以上削減し、検針票などの写真を撮って送付すると、500ポイントがもらえます

立花教授です。
「温室効果ガス削減は『熱心な人』が1人で一生懸命やるよりも、『ちょっとだけ行動する人』が100人でやったほうが効果が大きい。きょうあなたも『ちょっとだけ行動』してみては」

(「羽鳥慎一モーニングショー」2026年8月31日放送分より)

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