社会

ABEMA TIMES

2026年9月6日 08:00

「老害」と決めつける若者側に問題は? EXIT兼近「『最近の若いもんは』が逆になっただけ」

「老害」と決めつける若者側に問題は? EXIT兼近「『最近の若いもんは』が逆になっただけ」
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 近年、SNSなどで迷惑高齢者を揶揄する言葉として使われる「老害」。辞書では「硬直した考え方の高齢者が影響力を持ち続け、組織の活力が失われること」などと定義されている。

【映像】あなたはどう?「老害チェックリスト」

 職場においても、年配者の言動が若手から「老害」とみなされ、ハラスメントや世代間ギャップとして問題視されるケースが目立っている。自身の経験や良かれと思った指導が、いつの間にか「老害」として拒絶される時代において、世代間のコミュニケーションはどうあるべきか。『ABEMA Prime』では当事者たちの声をもとに考えた。

■仕事量の相談が人格否定に…「老害上司」で転職した女性の訴え

老害のイメージ

 番組では、老害上司が原因で転職したという元営業職のまるこさんが、被害の実態を語った。

 「前職はスタートアップ企業の営業職で、かなりハードだった。当時、私もすごくやる気があったので、たくさん仕事を任せていただくのはありがたかったが、かなり量が多すぎて、お客さんにも迷惑をかけてしまう段階まで来た。なかなかこのままだと厳しいと上司に相談した」と振り返る。

 しかし、その際の上司の対応について、「『お前のためになるのになんでやらないんだ』『やる気がないんだ』『先を見通す力がお前はない』と言われた。そこまではまだ耐えられたが、そのあと、みんなが社内で見られるチャットにも同じようなことを書かれたり、上司のSNSにも載っていた」と明かした。

 まるこさんは、「仕事量の相談をしただけだったつもりだが、それが能力とか人間性の話まで広げられ、社内外に発信されたというのは衝撃的な経験だった。少し意見すると頭に血がのぼるのか、人の話を聞かないモードになってしまう。当時流行っていた言葉というのもあったが、ちょっと『老害』だなと思った」と語った。

■「老害で何が悪い」指導を避ける“事なかれ主義”への危機感

4大老害タイプ

 一方で、自らの言動が老害であると自覚しつつも「老害で何が悪い」と主張するのが、雑誌『近代麻雀』編集長の金本晃氏だ。

 金本氏は「自分の思ったことはビシッとネットでも発信するが、それがたまに若い人を刺激してしまうことはある」とした上で、「自分はたくさん仕事を経験する中で、失敗もしてきた。その経験談を若者にどんどん伝えている。それの何が悪いんだろうと思っている」と述べる。

 さらに、「僕の上司はすごく飲み会が好きで、自分はお酒を飲めないが連れて行かれ、そこでいろいろと話を聞かせてもらったことで成長した面はすごくあると自覚している。若者をお酒に誘うのはいいことだと思う」と語り、昨今の風潮に対して「一番懸念しているのは、40歳、50歳になると本来なら若者を指導する必要があると思うが、時に厳しく言ったり食事に誘ったりしていたのが、何も言わなくなる。みんな事なかれ主義になっている。それは日本にとってもマイナスだ」と述べた。

 これに対し、衆議院議員・大空幸星氏は、人間関係の構築が前提にあると指摘する。

 「飲み会などのアルハラも全部そうだが、上司との人間関係ができているかどうかだ。尊敬して信頼できる人に言われたらある程度は咀嚼する。老害だと言われているということは、一緒に働いている人と関係性ができていないということに尽きる」と語った。

 また、助言のあり方について「自分が若い時にこういう仕事をしたから、今こういう役職についていると言われれば、そこには再現性がある。何も成し遂げてなくて、ただ歳をとった人に同じことを言われても『何言っているんだ』と思う。そこに再現性があるかどうかが重要だ」との見方を示した。

■「ぬるい老人とぬるい若造のやり合い」世代を超えたリスペクトは生まれるか

 EXITの兼近大樹氏は、老害と若者の対立構造について独自の視点から持論を展開した。「『最近の若いもんは』という一昔前によくあったものの、逆になったのが『老害』だと思う。お互いに能力不足というか、感受性不足のやり合いだ」と指摘。その上で、「本当にきつかった経験が多い老人の方は、若い人に寄り添える能力も高かったりする。『俺もその時、こうだったんだよ』と辛い気持ちを理解できる。それが分からない老人は、のらりくらり楽しくやってきた人たちであり、いわゆる老害とされている人たちだ」と分析した。

 さらに若者側についても言及し、「自分が本当に辛い経験をして悩んで苦しんでいる若者は、それを乗り越えてきた老人たちを本来敬えるはずだ。それができていないということは、その若造は何一つ自分自身で乗り越えたこともない、軽く生きてきた人だと思う」と指摘。「これは、ぬるい老人とぬるい若造がダラダラやり合っているだけの話だ。お互いに頑張ってきた人は間違いなくお互いを尊敬し合っている。もうちょっと想像力を働かせてほしい」と述べた。

 また、PK Shampoo・ヤマトパンクスは、人物を一括りにして切り捨てる風潮に疑問を投げかけた。

 「老害と呼ばれている人は、年齢や組織での立場もあり、行動が単純化されて『甘いものを配れば喜ぶだろう』というような、簡単なことしかやれなくなっているところがあるから、みんなが嫌う。しかし、そこで『ありがとうございます、このお菓子、有名ですよね』と言えば、引き立ててくれることもある」と明かす。

 続けて、「世界をものすごくシンプルに見ている人が、『おっさんが甘いものを持ってきて機嫌を取ろうとしてきやがって』と、相手の気持ちも考えずに『おっさんだから』と一括りにして老害と言っている。そういう人がのちにまた老害になっていくんだろうなという実感がある。物事を単純化して見ている人が老害になっていく」と指摘し、安易なラベリングやステレオタイプな見方による世代間の断絶に警鐘を鳴らした。 (『ABEMA Prime』より)

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