強い雨と風に見舞われた富士山で男性2人が遭難し死亡しました。10日に閉山を迎えますが、悪天候のなか駆け込み登山が相次いでいます。
5合目で土砂崩れ 車埋まる
窓の下まで土砂に埋まった車。別の角度から見ると土砂が一面に広がっているのが分かります。
県富士土木事務所によると、9日未明に富士宮口5合目駐車場に土砂が流出し、車3台が埋まりました。乗車している人はいませんでした。
通常は車が通る道の両側に、車を止めるスペースがある場所です。この原因になったのが、8日から続く雨と風です。
撮影した植田さんによると、8日午前8時半ごろの気温は8℃ほどで、そこまで荒れている状況ではありませんでしたが、その後天気が急変。一時、富士山南西部にはレベル4土砂災害危険警報が発表されていました。
そして9日、大雨による影響で富士山スカイラインは通行止めとなりました。
静岡県側の富士宮口の5合目へ向かう道路のそばでは、茶色く濁った水が勢いよく流れています。
富士山で遭難男性2人死亡
朝には山頂付近で50代の男性が、富士宮ルートの新7合目付近では60代のタイ国籍の男性が倒れているのが見つかりました。
強い風が吹き、視界も数メートルほどしかない新7合目。撮影した人は、遭難した60代の男性を見たと話します。
山小屋を運営するプロから見ても、8日から9日にかけては危険な天候だったといいます。
「夜中から風が強くなってきて、雨もそれなりに降った。ずっと降り続くわけではないが、一瞬ドーッと強くなって弱くなる」
「(風で)体を持っていかれるような感じ。気温は10℃ぐらい。かなり寒いと思う」
警察によると、その後、悪天候のなか山岳遭難救助隊が2人を救助し、ブルドーザーで5合目まで運びました。意識不明の状態で、その後死亡が確認されました。
富士山に駆け込み登山殺到
こんな登山客もいたといいます。
「30人ぐらいは入山してしまった。入り口のスタッフたちが止めるにもかかわらず登っちゃう」
「一般的には色々な装備をしっかりしてる人もいる。(登山用ではない)ビニールガッパの人も」
山小屋のスタッフが「悪天候だからやめたほうがいい」と声をかけても、10日に閉山してしまうからか、引き返すのは一部の登山客だけで、「大丈夫です」と言って進んでしまったということです。
(2026年9月10日放送分より)






