北海道の奥尻島で観光協会が機能不全に陥り、観光客から苦情が相次いでいます。深刻な資金難で町役場が職員の給与を肩代わりしたということです。
5月から窓口わずか1人体制
透明度の高い「奥尻ブルー」の海に、島を象徴する「なべつる岩」。北海道南西部の奥尻島に今年も多くの観光客が訪れました。
しかし、今この島を訪問した人たちから役場へ「観光協会の電話がつながらない」「案内所が閉まっている」といった苦情が相次いでいます。
渦中にあるのは、島の観光案内や情報発信を担う奥尻島観光協会です。本来なら観光客でにぎわうはずの窓口が留守がちで、電話もつながらないことがあるといいます。
原因は深刻な人手不足です。以前は複数いた職員が相次いで退職し、今年5月からはなんと女性職員わずか1人体制になっています。
さらに、観光客の貴重な足として協会が運営するレンタカー事業も先月から休止に追い込まれました。
気がつけば銀行口座が底を
奥尻島観光協会のトップ・松川武彦代表理事に原因を聞きました。
背景にあるのは資金難です。
昨年度の予算規模はおよそ1300万円。このうち600万円ほどを町の補助金で賄っていますが、今年になり事務職員の給与の遅配が発生。人件費を別の穴埋めに流用したためとみられます。
その後、職員1人が退職し、現在の1人体制になりました。
観光協会のトップとして、お金の出入りだけはチェックしていたといいますが…。
気が付けば銀行口座が底をついていたそうです。
「(Q.給料遅配また起こるとは限らない?)起こるかもしれないし…」
不適切な会計処理も問題視
補助金を出している役場も頭を抱えています。
「観光協会は観光の窓口なんですよね。おもてなしをする意味では、すごく大事な組織。きちんとしてもらえなかったのは残念」
観光協会を巡っては、不適切な会計処理も問題視され、使途不明金が発生している疑いもあるといいます。
折しも、待望の大型ホテルの開業を来年に控える奥尻島。観光協会の立て直しが急務となっています。
(2026年9月11日放送分より)







