千葉県を襲った豪雨から、まもなく1カ月。水没した多くの車がいまだ撤去されず、そのままになっています。被害に遭った車は、県内で少なくとも1万5000台に上ることが分かりました。生活インフラや観光にも影響が残る中、千葉では今後もしばらく雨が降りやすい状態が続きそうです。
被災車両 1万5000台超
雨は11日も被災地を濡らします。まだ仮置き場にある災害ごみにも容赦なく。
「とにかく晴れ間がない。晴れ間がないから、乾く暇がないんだよ」
(Q.これは今、何をしている)
「乾かしています。並べて。晴れるのを待って」
豪雨から13日で1カ月です。13人が死亡、46人がけがをして、住宅被害は7000棟を超えています。
市原市にある自動車リサイクル業者の臨時保管所には、今も車が運ばれてきています。あの日、至るところで車が水没し、身動きが取れなくなりました。今、集まってきているのは、道路で被害に遭ったものではなく、主に住宅の駐車場で被災したものです。県内では、少なくとも1万5000台の車が被害に遭っています。
運休続く鉄道観光にも影響
爪痕は都市部の他にも。線路に溜まった石や土砂のかき出しは、11日も続いています。開業101年、房総半島を走る小湊鉄道は、観光向けのトロッコ列車が人気の他、紅葉で知られる養老渓谷などを通るローカル線です。この路線では、倒木や土砂崩れなどで6カ所に被害が出ました。
「千葉県市原市にある養老渓谷駅です。千葉県での豪雨の発生からまもなく1カ月ですが、小湊鉄道では一部の区間で依然として運休が続いています」
豪雨により、今も月崎駅〜上総中野駅まで、約9キロの区間で運転できていません。運休区間は、代行輸送のバスが走っています。中には、バスと列車を乗り継いで通学する子もいます。
(Q.列車からバスになって変わったことは)
「列車じゃないから、ちょっと急いでご飯食べて、乗り場に行かなきゃいけない」
運休区間に含まれていない和菓子店でも、観光客の姿が減ったといいます。
「金額的にも3割くらいは落ちたかなという感じ。養老渓谷まで行く列車が途中で止まってしまうことによって『来ない』という判断になるのかなと」
小湊鉄道は、今月中にシルバーウィークを含む休日の全線再開を、来月以降は平日も含めた再開を目指しています。
災害の後、元通りにならないままのローカル鉄道は少なくありません。小湊鉄道も台風や大雨によって、たびたび被害を受けてきました。それでも復旧を目指す理由。
「地元の人にも深く浸透している、愛されている会社だと思っている。なかなかそう簡単には廃線にできない。観光客が来ることで地元にも恩恵があるので、全て地元の人のためと考えている」









