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有働Times

2026年9月14日 00:48

【独自】カメラ捉えた“1m冠水”一部始終「勝手にワイパーが…」購入5年の愛車被害

【独自】カメラ捉えた“1m冠水”一部始終「勝手にワイパーが…」購入5年の愛車被害
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きょう13日も秋雨前線の影響で西日本の広い範囲で激しい雨となり、雷も鳴り響きました。この先も、秋雨前線が列島に停滞して、各地で警報級の大雨となる恐れもあります。日本の南の海上に熱帯低気圧が発生する予想となっていて、今後の進路に注意が必要です。

“異例”長雨 前線再び活発化へ

8日、名古屋市を襲った記録的大雨では、庄内川に「レベル5氾濫特別警報」を発表。番組は周辺9カ所で、防犯カメラやドライブレコーダーの映像を独自入手。その時、何が起こったのか、当時の状況が見えてきました。

雨庭・雨水タンク 都内各地で設置

全国で、相次ぐ“都市型水害”。今、“身近な対策”が進められています。

(武蔵野市環境部下水道課 鈴木航 主任)
「こちら“雨庭”と言いまして、空から降った雨を一時的に貯め込んで、そしてゆっくりと地面に染み込ませるための庭のことを言います」
“雨庭”

その対策が、“雨庭”です。穴に、水が染み込みやすい砂利などを敷き、雨水を貯め、地中に浸透させます。下水道や河川へ流れる水量を減らし、“内水氾濫”を防ぐ狙いがあると言います。

“内水氾濫”を防ぐ

今年、武蔵野市では、吉祥寺の公園に新しく“雨庭”を2つ設置しました。

(武蔵野市環境部下水道課 鈴木航 主任)
「都市部になりますので、水を貯めるような施設を作る土地というものが限られています。そのような中で、小規模に雨水の浸水の対策ができる」

“雨庭”は、他にも世田谷区の下北沢など、都内各地で設置が進められています。さらに、別の対策も。

「“雨水タンク”というものです」

屋根からの雨水を一時的にタンクに貯めることで水害を軽減でき、東京都では26の自治体が設置費用の補助を行っています。

“雨水タンク”
「小さなスペースがあれば、設置できますので、一般のご家庭含めて、至る所に普及していくことで、大きな効果が発揮できる」

こちらの住宅では…

(住民)
「我が家の庭に設置している“雨水タンク”になります」

約140リットルが入るタンクを設置。

“雨水タンク”
「両方とも満水で冠水したときの水です」

5日前の雨では自宅前が冠水。空だったタンクは、すぐに満水になったと言います。

「近年の豪雨があまりにも量が多すぎるので、千葉市の例があるのでね。小さいことですけども今できることが私は大切かなと思っています」
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豪雨1カ月 断水続き 公園で水くみ

千葉豪雨から1カ月

13人が死亡した千葉豪雨の発生から、13日で1カ月です。

千葉市内の公園には水を汲みに来る人の姿が…住んでいるマンションで断水が続いているためです。

千葉市内の公園
(断水したマンションの住民)
「どうしてもトイレは使わないと。だからこの水は全部トイレ、これで流している」
Q.水がないのはどう?
「つらい。なんかめっちゃ暑くても洗えない」

停電が解消されるまで、階段で9階まで運んでいました。

2リットルのペットボトルを20本。40リットルの水を運びます。

(断水したマンションの住民)
「ちょっと前まで近所の入浴施設が無料で利用できたが、それも終わってしまって、今は汲んできた水で、冷水であびるとか」

一帯が冠水した、JR蘇我駅の周辺。

JR蘇我駅の周辺
(草薙和輝アナウンサー)
「こちらの焼肉店、休業中の張り紙があります。ご覧のようにこの辺り、お店の備品でしょうか、座椅子などが外に並べられています。そして店内では1カ月経った今も、お店の方が片付け作業に追われていて浸水被害の爪痕が残っています」
(焼肉居酒屋 りしんスタッフ)
「私の腰くらいまでは(水が)入りました。(入口の)シャッター閉めっぱなしだと危ないかなと思って、シャッター開けてドドドドッとそしたら勢いよく(水が)入って」
焼肉居酒屋 りしん

店内に水が入ってきたのは午後6時すぎ。またたくまに店内は、腰くらいまで水に浸かってしまったといいます。

(焼肉居酒屋 りしんスタッフ)
「片付けてるときはいいんですけど、夜寝るときになるとちょっと不安になって寝られないんですね」
「(営業再開)できるのかなと思いながらちょっと心配です」
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レベル3大雨警報で冠水 なぜ急速悪化?

当時千葉市内では、何が起きていたのか?

(草薙和輝アナウンサー)
「JR蘇我駅の近くに設置されたこちらの防犯カメラが冠水の様子を捉えていました」

千葉市に高齢者などが避難する目安となる「レベル3大雨警報」が出されたのは午後5時44分。
そして、まだ警報がレベル3の午後6時ごろ、冠水が始まっていたことが分かります。

当時の千葉市内

午後6時15分、大雨のレベル4危険警報が出された頃には道路はすでに冠水していました。

当時の千葉市内

千葉駅近くのアンダーパスに設置されたカメラの映像でも…

午後6時すぎ、アンダーパスの最も低い場所で水がたまり始めます。1台の車が水に突っ込み動けなくなりました。その後、運転手は自力で脱出しますが…

千葉駅近くのアンダーパス

30分ほどで車は完全に水没します。千葉市内ではレベル3の時点ですでに冠水が始まっていて、わずかな時間で危険な水位に達していました。

浸水の危険度を伝える「キキクル」を見ると…紫や黒の領域が短時間で広がっていたことがわかります。

なぜ、これほど急激に状況は悪化したのか?気象研究所の解析では、午後5時半ごろから高さ15kmほどの積乱雲が連なるように急発達。

これは「スコールライン型」と呼ばれる、早い速度で移動するのが特徴の線状降水帯ですが、6時間以上も留まっていたことがわかりました。

スコールライン型
(気象研究所 足立透 室長)
「研究者としてそういった発達したスコールライン型のものは速いスピードで動くということが常識でしたので、にわかには信じられなかった」
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「10月も大雨か」水蒸気量が急増

いま、日本で何が起きているのか。

(筑波大学 生命環境系 釜江陽一 准教授)
「今年、日本付近の海水温が高く、暖かい海から蒸発が盛んで水蒸気が非常に多く、大雨が度々発生してしまっている」

千葉豪雨をもたらした『スコールライン』など、大雨を降らせる要因となる“大気中の水蒸気”。この水蒸気を、100年以上にわたり観測している研究機関があります。

(気象庁 高層気象台 安部俊司さん)
「ここは『ラジオゾンデ放球』といって風船(気球)を飛ばすわけですけど、風船(気球)を膨らませる場所」
ラジオゾンデ

『ラジオゾンデ』とは、大気の気温や湿度、水蒸気の量などを測定しながら、データを地上に送信する気象観測機器です。

ラジオゾンデが、上空に放たれていきます。

ラジオゾンデ

気球への水素の充填から、発射の時間設定まで、すべてが自動。

気球が達する『成層圏』。観測は高度約30000mまで行われます。

(気象庁 高層気象台 安部俊司さん)
「特に大雨をもたらす水蒸気は、例えば台風の南の方から暖湿気(暖かく湿った空気)に引っ張られてくるとか、そういったところを観測するということがメインになっています」

専門家は、この大気中の水蒸気量が近年増加しているとして、今後の大雨への警戒を呼びかけます。

(筑波大学 生命環境系 釜江陽一 准教授)
「海からの水蒸気の供給、こういったものは今後しばらく続いていくと思いますので、これからも日本列島に流れ込む水蒸気量というのは増加し続けると思います」

これは、人工衛星のデータなどを解析し、水蒸気の量で色分けした画像です。

水蒸気の量で色分けした画像

平年に対して今年は、台風のルートになり得る日本列島の南側を中心に水蒸気の多いエリアが広がっているのが分かります。

釜江准教授によると、先月中旬以降、秋雨前線が勢力を増し南下した寒気と、熱帯から広がる暖かく湿った空気に挟まれて活発化。

そこに、台風や熱帯低気圧から大量の水蒸気が送り込まれ、大雨になったと言います。

(筑波大学 生命環境系 釜江陽一 准教授)
「こうした状況はこの9月いっぱい、あるいは10月に入っても続く可能性が高いですので、一連の大雨による災害、こういったことに今年は引き続き注意する必要があります」

9月13日『有働Times』より

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