先月の千葉での豪雨から1カ月が経ちましたが、住民からは「元の生活には戻れていない」という声が聞かれます。住宅の1階が使えなくなったりするなど、厳しい実態が見えてきました。
廃車になるも…レッカー手配つかず
1カ月前、千葉市内に「レベル5大雨特別警報」が発表された瞬間の新たな映像です。
「おじさん家の前も水没してんじゃん…」
目の前の川は激しく流れ、避難に関するアナウンスが鳴り響きます。橋の上は、両脇の道路が冠水したことで逃げ場を失い、立ち往生する車でいっぱいです。
撮影者も、駐車場の自分の車を見に外へ向かいますが、マンションのエントランスの前はすでに一面、冠水。
「腰より上まで(水が)来ていて、とてもじゃないけど、徒歩移動で何かを見に行くっていう状況ではもうなかったです」
車に近づくことすらできなかった撮影者。一夜明け確認に向かうと、車の中まで水につかり廃車に。被害額は300万円に上ったといいます。あれから1カ月。
「全損扱いっていう連絡を受けてから、レッカー業者の名前は聞いたんですけど、まだ連絡が来ていないので、いつ持っていかれるのか分からない状態になっていまして…。(駐車場もなく)レンタカーも借りられない状況になっております」
レッカーの手配がつかず、車はそのままの状態です。
大規模な浸水被害が発生した千葉豪雨。1カ月経った今も、日常を取り戻せない人たちが大勢います。
水害に備えて底上げも…
一方、八千代市の大和田地区では、浸水した住宅の前に使えなくなった家具などが多く残されていました。
5年ほど前にローンで購入したというこちらの住宅では、水害に備えて底上げしたものの今回の豪雨では床上まで浸水。
「10年くらい前も一回洪水があって、それを対策したうえで、高くして建てているんですよ、ここも。なのに洪水しちゃった」
「玄関から入ったし、床下収納からもあふれちゃって…」
駐車場に設置された防犯カメラの午後7時前の映像。すでに車のタイヤほどの高さまで水につかり、川のようになった道路には箱らしきものが流されています。
およそ1時間半後には車がほとんど隠れてしまうほどの高さまで水位が上昇。2台の車は廃車となり、使えなくなったチャイルドシートが外に置かれていました。
この家族にとって生活に欠かせない車。ローンを組み、急きょ2台を買い替えたといいます。
あまりの浸水の速さに恐怖を感じ、2階へ避難していた家族は…。
「冗談とかじゃなく、普通に2階でうきわ膨らましたんですよ。どこまで来るか分かんないから、最悪もう窓から出ようねみたいな」
1階では寝られず2階に
娘と2人暮らしの77歳の女性の住宅も…。
「うん、本当に何もできない。速かった!」
当時、部屋はあっという間に水浸しになってしまったといいます。
和室のふすまには、ここまで浸水したという染みがありました。水は50センチの高さまで来たといいます。8畳の畳は、すべて廃棄処分になったといいます。
「一番悲しかったことは、やっぱり祭壇が水につかっちゃって、それがやっぱり、一番心苦しくって…」
今年の3月に夫を亡くしたという女性。8月は夫の新盆(にいぼん)、その祭壇も水につかってしまったといいます。
別の6畳の和室も、まだ湿気を含んだ床は、もろくて浮き上がる場所もありました。
和室に比べると被害が少なかったリビング。それでも、電化製品、家具やソファは水につかり、すべて廃棄処分に。1階では寝られないため、寝室は2階に。
修理業者も被災していて、ようやく今週見積もりに来るのだといいます。
比較的早く修理が進むも…
一方で、修理が進む家もありました。
職人が、床材を一枚一枚敷き詰めていきます。
「(水につかったのは)61センチぐらいですね。あそこの障子の線。あれちょっと波打っているけど、あれよりちょっと低いくらい」
修理が始まったのは、今月に入ってから。この辺りでは、比較的早かったといいますが…。
床の修理の後は、壁の張り替えも必要なため今月いっぱいは、気が休まらないといいます。
(2026年9月14日放送分より)











