社会

グッド!モーニング

2026年10月3日 11:00

難読名字「分目」は何と読む?「日馬」は「はるま」ではなく…全国76位〜80位名字のルーツ解説【グッド!いちおし】

難読名字「分目」は何と読む?「日馬」は「はるま」ではなく…全国76位〜80位名字のルーツ解説【グッド!いちおし】
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 日本には、一般的によく耳にする名字から、読み方が難しい名字まで、10万以上の名字があるといわれています。今回、名字の由来や歴史を紹介するコーナーで、恒例の難読名字クイズが出題されました。

50音順で最後にくる名字は?

 「分目」と書く名字。一体、何と読むか分かりますか。ヒントは、日本人の名字を50音順に並べたとき、最後にくるといわれている名字です。

佐藤ちひろアナウンサー
「『わけめ』さん?」
名字研究家 森岡浩さん
「『わだ』さんよりも、『わたなべ』さんよりも、後ろです」
佐藤アナ
「あかさたな…『わなめ』さん?『わらめ』さん?『わわめ』さん?」
正解は「わんめ」
正解は「わんめ」

 森岡さんから「思い切って後ろにいっていいです」と促され、最後に佐藤アナがたどり着いた答えは「わんめ」でした。

 「分目」と書く名字は、道が分かれている場所を「分かれ目」と呼んだことが由来で、そこから「わんめ」という呼び方に変わっていったといいます。

 さらに、千葉県市原市には「わんめ」と読む地名があります。

森岡さん
「そこに住んだ方が名乗った名字で、今でも千葉県の市原市とか木更津市とか、あのあたりにいらっしゃいます」

 そのため、50音順の出席簿では「分目(わんめ)」さんが一番最後になるといいます。

 では、反対に出席番号が一番最初になる名字は何でしょうか。

出席番号が一番最初になる名字は?
出席番号が一番最初になる名字は?

 森岡さんによりますと、50音順で最初は「あい」さんだといいます。「ああ」さんはいないとみられるため、「あい」さんより前には名字がないといいます。

 「あい」さんには様々な漢字が使われますが、最も多いのは「阿井」さんです。ほかにも、「会」「藍」「相」と、漢字一文字で「あい」と読む名字もあります。

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沖縄の名字は方角が由来

元横綱・日馬富士の「はるま」を思い浮かべたが…
元横綱・日馬富士の「はるま」を思い浮かべたが…

 続いて出題されたのは、「日馬」という名字です。何と読むか分かりますか。

 佐藤アナウンサーは、大相撲の元横綱・日馬富士の「はるま」を思い浮かべましたが、名字としては「はるま」ではありません。

正解は「くさま」
正解は「くさま」

 続いて「ひゅうま」「ひま」「にちま」と答えた後、ヒントとして示された「日下部(くさかべ)」という名字を見て、「くさま」と回答。見事、正解しました。

 「日馬」と書く「くさま」さんは、新潟県に多い名字です。「草間」と書く「くさま」さんが分家する際、「日下部」を参考にして、「日」を「くさ」と呼んだことが始まりだといいます。

 一方、「日下部」もなぜ「くさかべ」と読むのか、詳しいことはよく分かっていないということです。

東は太陽が昇る方角であることがヒント…
東は太陽が昇る方角であることがヒント…

 3問目は、「東江」という名字です。何と読むか分かりますか。

 佐藤アナウンサーが「とうえ」と読むと、森岡さんは「沖縄に行くと普通にいる」と説明しました。東は太陽が昇る方角であることをヒントに、佐藤アナウンサーが「あがりえ」と答え、正解します。

森岡さん
「『東江』と書いて、沖縄では『あがりえ』といいます。沖縄では、東の方角というのは日があがってくる方角なので、『あがり』って読むんですね」
正解は「あがりえ」
正解は「あがりえ」

 沖縄には、「東江(あがりえ)」さんのほかにも、「東門(あがりじょう)」さん、「東里(あがりさと)」さん、「東筋(あがりすじ)」さんなど、東を「あがり」と読む名字が多くあります。

 一方、日本最後の秘境ともいわれる西表島の「西」は、「いり」と読みます。太陽が沈む方角を表しているといわれています。

森岡さん
「これは琉球語というか、『うちなーぐち』と言われる言葉で、沖縄の名字・読み方が難しいのは、この『うちなーぐち』に由来しているからなんです」
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高田、藤本、武田のルーツ

 このコーナーでは、名字ランキング75位まで、その由来や歴史を紹介してきました。今回は、76位以降の名字のルーツをたどります。

地形に由来する76位の「高田」さん
地形に由来する76位の「高田」さん

 まずは、地形に由来する76位の「高田」さんです。

 田んぼは、稲を育てるために低い土地から作られていきます。しかし、人口が増えると低い土地だけでは足りなくなり、標高が高い場所にも田んぼが作られるようになりました。そうした高い土地に作った田んぼに由来する名字が「高田」さんだといいます。

植物のフジにちなんだ名字
植物のフジにちなんだ名字

 続いて77位の「藤本」さんです。

 「藤本」さんの「藤」は「とう」と読むわけではないため、藤原氏が由来ではありません。植物のフジにちなんだ名字です。

森岡さん
「『藤』っていうのは古い時代に一般的に『フジ』と言いましたので、そのつる植物の藤があったところにちなむ名字ですね」

 古い時代のフジは西日本に多かったとされ、現在も「藤井」さん、「藤田」さん、「藤山」さんなど、「藤」のつく名字は全体的に西日本に多い傾向があります。そのため、「藤本」さんも西日本に多い名字だということです。

「武田」のルーツは?
「武田」のルーツは?

 78位は「武田」さんです。

 武田信玄で知られる甲斐の武田氏ですが、そのルーツは山梨県ではなく、茨城県にあるといいます。

 茨城県ひたちなか市には「武田」という地名があります。ここに源氏の一族が住み、地名にちなんで「武田」と名乗ったことが始まりで、その後、比較的早い時期に山梨県へ移り住んだとされています。武田氏が住んだ山梨県の地名が、後に「武田」という地名になりました。

森岡さん
「実は武田さんのルーツは茨城県で、ただ栄えたのが山梨県なんです。この武田家に遠くつながってるよという武田さんも結構いらっしゃいますし、そうでもない『たけだ』という地名も他にありますから、違う『たけだ』にちなむ『たけだ』さんも、それなりにたくさんいらっしゃるかと思います」
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「村」と「田」が合わさった地形に由来する
「村」と「田」が合わさった地形に由来する

 79位は、「村」と「田」が合わさった地形に由来する「村田」さんです。

 「田村」さんも基本的には同じ由来ですが、坂上田村麻呂に由来する名字もあるため、少し異なる場合があるということです。

 また、「原田」さんや「田原」さんも、原と田の位置が違うだけで、基本的には同じ意味だといいます。

 「原」は、あまり水田化していない土地を指し、水田になっている場所を「田」と呼びます。

 「田原」さんは名字ランキング412位で、10万以上ある名字の中では、かなり多い名字です。

「上野」という地名は全国にある
「上野」という地名は全国にある

 80位は「上野」さんです。

 高台にある平坦な土地に住んだ人が名乗った、地形に由来する名字です。「上野」という地名は全国にあり、東京の上野をはじめ、各地の地名がルーツになったと考えられています。

 「野上」さんもありますが、「野の上」と「上のほうの野」で、似た場所を表す一方、少し違う由来の可能性もあるということです。

(2026年9月24日放送分より)

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