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ABEMA NEWS

2026年9月27日 15:00

外資で週6〜7勤務→「キャリアブレイク」 必要なのは資産? “立ち止まる選択肢”がもたらす人生の余白とは

外資で週6〜7勤務→「キャリアブレイク」 必要なのは資産? “立ち止まる選択肢”がもたらす人生の余白とは
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 近年、一度仕事を離れて今後の生き方やキャリアを見つめ直す「キャリアブレイク」に注目が集まっている。厚生労働省の調査では「35人に1人」が経験したと回答しており、男性の間でも自発的に選択する動きが見られる。一方で、金銭的な不安や復職への恐れから決断できない人も少なくない。『ABEMA Prime』では、当事者や悩める会社員の声を交え、この「人生の余白」が持つ意味について考えた。

【映像】キャリアブレイク時の貯金額

■「キャリアブレイク」とは?

キャリアブレイク中の30代の加藤さん

 キャリアブレイクとは、勤務先を離職または休職し、家族との時間や今後の生き方を模索する期間を指す。日本では半年から1年程度を選ぶ人が多い。

 外資系企業で働き、金融会社の米国駐在も経験した30代の加藤さんは、週6〜7日働く多忙な日々の中で「大切にしたい家族との時間を犠牲にしている」と悩み、半年前に離職を決意した。所属や実績などの後ろ盾を一度すべて捨て、自分に何が残るのかをフラットに捉え直したかったという。

 退職後は生活費を抑えるため妻の実家がある地方へ移住。家事や子どもの送り迎えなどに携わり、家族に貢献している実感を抱いている。以前は「会社から見られる自分」を守るために無理を重ね、心的に疲弊していたと振り返る加藤さんだが、支出を抑えたことで「資産は現金ベースで4年ほどもつ」計算となり、あと1〜2年は自分自身の感性に向き合う時間にしたいと語る。

■「無」からの起業と、資産6000万円でも踏み切れない葛藤

8カ月間のキャリアブレイクを経験した40代の小川加奈子さん

 20年間勤めた会社を辞め、8カ月間のキャリアブレイクを経験した40代の小川加奈子さんは、「長年同じ業界にいて少し飽きを感じたため、次の予定を決めずに一度社会的な『無』になってみたかった」と語る。

 ブレイク期間中に全く異なる現場のシフト制アルバイトを経験したことで、社会を見る視界が広がり、お金だけでなく健康や人間関係など、自身が持っているあらゆる「資本」を俯瞰して見直す機会になったという。その後、挑戦への意欲が湧き、自ら起業を果たした。

 一方、関心を持ちつつも踏み切れずにいるのが30代会社員の鈴木さんだ。6000万円の資産に加え、副業で月30万〜40万円の収入があるものの、今後の教育費や住宅費を考慮すると十分とは言えないと感じている。さらに「休む期間の目的を明確に言語化できていなければ、ただ1年休むだけで選択肢を狭めるリスクがある」と、キャリア面での不安を明かした。

■ブレイクを可能にする「3つの条件」と「手放す勇気」

SEKAIA株式会社CEOの薄井シンシア氏

 キャリアブレイクの支援活動を行うSEKAIA株式会社CEOの薄井シンシア氏は、決断に迷う人に対して「ランニングコスト(生活を維持できる資金力)」「本人のスキルと労働市場での復職可能性」「最悪の場合、年収350万円から再出発する覚悟」という3つの条件を提示し、これらをクリアできるかで判断するよう助言した。
 
 また、防衛研究所上席研究官の高橋杉雄氏は、「忙しい時は将来を考える余裕がないため、ブレイク期間中に成果を求めず、まずは休むことから始めてもよい」と指摘する。自身もかつてメディア露出の多い立場から役所の希望部署へ移った際、世間から自身の専門性が一時的に忘れられる体験をしたという。

 「続けて得られるものは目に見えるが、辞めて失うものは目に見えない」と高橋氏は語り、キャリアを一時的に手放す難しさに触れつつも、新しいものを手に入れるための助走期間としての意義を提示した。

(『ABEMA Prime』より)

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