長雨が続く中、キノコが大発生しています。雨の影響で見た目が変わり、毒キノコと見分けがつきにくい状況も起きています。
「雨吸いすぎ」で“万歳”状態も
道路脇や公園、川沿いなど全国の広い範囲で今、大繁殖している毒キノコ「オオシロカラカサタケ」。大量発生の原因の一つである長雨の影響は、山のキノコにも出ていました。
やってきたのは、埼玉県小鹿野町にある「みどりの村」。番組は、東京きのこ同好会の鈴木利明会長とともにキノコの観察イベントに参加しました。
千島一好専務
「クマは、最近目撃情報はないんですが、山に入るのでそこだけは注意してください」
クマ対策をして、敷地内の山に入ります。
「結構山の中、きのうの雨で湿ってて、状態は非常に良い」
キノコにとって、いい環境になっているという山。歩くこと5分、早速…。
淡いピンク色のかさが特徴のサクラシメジ。参加者も次々と発見していきます。
ただ、長雨によって状態が悪い物もありました。
「雨吸いすぎちゃって万歳してる」
「(Q.水分が多いと形も変わっちゃうんですか?)キノコは万歳しちゃいますね」
山の中では、他にも多種多様なキノコが見つかりました。
「ここに、ツチグリの仲間のキノコで、エリマキツチグリというのがいる。成熟すると星型になる。中で胞子を作っている。エリマキと名前がついた、周りにもう一つの外皮があって、これをエリマキツチグリと言っている」
「あそこに赤いキノコがありますよね?これ、チチタケと言って、食べられるキノコ。どうしてチチタケかというと、キノコに傷をつけると、乳のような汁が出ます。これが特徴。『ちたけうどん』(栃木郷土料理)と言って、よく好まれているキノコ」
「ウスタケというキノコですが、今は毒キノコになっている。昔の古い図鑑などでは『食』と書かれている図鑑もあるんですけど、毒成分が見つかり、今は毒キノコになっています」
参加者も、小さな丸い形状のキノコを発見。
食用のすぐ近くに毒キノコ
おいしそうなキノコ発見かと思いきや、鈴木さんに見てもらうと…。
「今年はシラタマタケがすごく多いので、シラタマタケのような気がします。本当に切っちゃっていい?」
「この感じだと、下の柄の部分がないから、シラタマタケになるんじゃないのかなと思う。ちょっと幼すぎて、今ここでは同定できないけど、それで答えになったかな?」
「良かったね、先生に教えてもらえてね」
この日、1時間あまりの散策で名前が分かるものだけで12種類のキノコを確認できました。
取材中、スタッフもキノコを発見。そこにはかさの直径約10センチ、柄の部分が3センチほどある立派なキノコが生えていました。
「ウラベニホテイシメジという、この辺の人は好んで食べる、とてもおいしいキノコです。特徴はここ。指で押した跡がある。これが特徴のキノコで、これとよく間違えられるクサウラベニタケというのがあるんですが、それはこのような模様がない。これは立派な食べられるキノコです」
見つけたのはウラベニホテイシメジですが、そのすぐ近くに秩父地方で「ニタリ(似たり)」とも呼ばれる毒キノコ・クサウラベニタケが生えていました。
こうした見た目が似たキノコの誤食は、雨が原因で起きることもあるといいます。
誤食の可能性も
東京きのこ同好会が主催する「きのこ展」。関東近郊から集められた約150種類のキノコが展示されました。
今月1日で36日連続と統計開始以来、最長記録を更新した長雨。キノコにとっては“恵みの雨”となっていますが…。
(2026年10月1日放送分より)









