長く続いた雨がようやくやみ、各地で秋晴れとなった週末。ススキが見頃を迎えた奈良県の曽爾高原にも観光客が殺到。絶景を楽しむ人が相次ぐ一方、地元では深刻な渋滞に頭を悩ませています。
ススキ名所に38万人殺到
ススキが見頃を迎えているのは奈良県の曽爾高原。昼間は太陽の光を受けて銀色に。夕暮れには、夕日を浴びたススキが金色に染まる幻想的な景色が広がる名所です。
「自然界隈(かいわい)!京都も結構多いんですけど、ガッツリこんなに自然!みたいな所はあまりないのでうれしい」
観光客の中心は若者たち。目的は自然に触れ合うこと。そして、“映える写真”を撮ることです。大自然をバックに結婚報告写真を撮るカップルもいました。
「木が生えていないというか、この山肌であったりとか、浴びる風が本当に気持ちよくて、幸せな気持ちの中で撮影できました」
目的はススキとあって、秋に急増する観光客。去年は曽爾村の人口の、およそ300倍にあたる38万人が訪れました。住民たちの受け止めは。
「(秋は)ずっと満席状態が続きますので、オープン時間帯。うれしいです。(村の)活性化につながりますので」
“町おこし”につながると理解を示す一方で、こんな意見も。
「にぎわってうれしいけれど、車が何とかならんのかなと。渋滞をね。(家から)出られなくなる。並ばないといけなくなる時があります」
渋滞緩和に向け対策も
特に観光客が詰めかけるのが、ススキが夕日に映える夕暮れ時です。
駐車場待ちの車がおよそ300メートルの長い列を作っていました。
20台を超えました。ずっと先まで車の列が続いています。60台以上の車が駐車場待ちの列を作っています。日没1時間前ですが駐車場は満車の状況です。
「もうすぐ夕日出そうですよね。どうしよう…」
「(日の入りまで)あとちょっと、間に合うのかなって」
これからのハイシーズン。渋滞は高原からおよそ5キロの地点にまで及び、2時間、3時間待ちの時もあるといいます。地元住民にとっては日常で使う道が塞がれる形となり、影響は甚大です。
「3キロぐらい待たされたこともあります。裏道を通るかそのままUターンするか。しかしUターンするのも苦労です。詰まっているから」
有事の際の不安も募ります。
「緊急やから。例えば火災とか病人、けがとか事件があるとか、緊急車両がスムーズに到着もしくはどこか行けるというのはちょっと厳しいんじゃないか」
高原へ続く山道は、所々狭い所もあり、観光客の車列が緊急車両の妨げになる可能性があるといいます。
村は誘導員を配置し、観光の車に対し一方通行を促すことで渋滞を回避する措置をとっています。
200台ほど止められる駐車場も増設するなど、渋滞緩和に向けた対策を始めています。
村によると、晴れた土日祝日は渋滞になる可能性が高いとしていて、人が少ない“平日がおすすめ”だということです。
(2026年10月4日放送分より)





