この週末、各地で秋晴れに恵まれました。紅葉の名所に多くの観光客が訪れました。その一方で、台風25号による記録的な大雨となった千葉では、紅葉スポットにも異変が起きていました。
紅葉名所に全国から観光客
紅葉の名所・宮城県の栗駒山。この週末、中腹辺りが見頃を迎え、大勢の人が訪れていました。
標高1626メートルで宮城、岩手、秋田の3県にまたがる栗駒山。山頂付近から麓まで広がる一面の紅葉。
例年9月下旬から10月上旬に最盛期を迎える紅葉は、まるで神が織り上げた巨大なじゅうたんのように見えることから「神のじゅうたん」とも称され、赤や黄色に染まった紅葉の間を歩く登山ルートが人気です。
じゅうたんの間を縫うように、尾根の登山道が続き、登山客は紅葉のパノラマを堪能することができます。
「綺麗なとこだっていうのは見てはいたけど、実際目にするとすごいね。本当に鮮やかでビックリしている」
清々しい秋晴れとなったこの週末、紅葉が見頃を迎えたこともあり、多くの観光客が訪れていました。
栗駒山のシャトルバス乗り場には朝7時時点で多くの人が並んでいて、続々とバスに乗り込んでいきます。
全国各地から集まった車で、駐車場は早朝から満車に。長く雨が続いた関東からも多くの人が訪れました。
山頂の幻想的風景
連日続いた雨で外出できなかったうっぷんを晴らすため、東京から訪れた登山歴60年の大ベテラン夫婦がいました。
「紅葉の時期は大体1週間ぐらい、こっちの方に来ているんですよ」
「上から眺めてじゅうたんみたいっていうのは素晴らしい。他のところにはないですよね」
早速、山頂を目指し登り始めますが、麓から続く急こう配の坂に体力を奪われる妻。徐々に夫との距離が開き、一度休憩を取ることに。
妻は休み休み登り、夫は先に登る。それが夫婦の“山のルーティン”だといいます。
登り始めて2時間半、ようやく山頂へ。この日はあいにく雲がかかり周囲は見渡せませんでしたが、目前に広がる紅葉と雲の幻想的な風景。そして登り切った達成感を分かち合う2人。
アクシデントも
仙台に住む友人からすすめられ、埼玉からやってきた60代の夫婦。
「その分きょうは晴れやかですね」
「こういうことに慣れて行っているほどじゃないので、(装備は)防寒着とちょっとした水分ぐらい」
登山経験があまりないという2人も、急な登山道に苦戦します。
紅葉がきれいに見られる場所を探して懸命に登頂を続けますが、アクシデントが起きました。
変わりやすい山の天気。晴れ間が見えていた空には雲が覆い始め、突如天気は荒れ模様に。吹き付ける強風で、帽子が飛ばされそうになる場面もありました。
しばらくは登頂を続けますが、下山の時間も考慮し山頂に行くのは断念することにしました。
「まだまだビギナーですけど、近い将来、孫と一緒に登って、いっぱい自然に触れさせたいなと」
千葉の名所 大雨で客激減
一方、いまだに長雨と台風の爪痕が残る千葉では…。
高田奈津子さん
「今回、台風25号の最後の降水量が多いということで、土砂崩れが一部起きてしまったというのが現状です。悲しい限りです」
千葉県市原市と大多喜町にまたがる養老渓谷。紅葉と清流の絶景が楽しめる、ピーク時には多くの人が訪れる関東屈指の紅葉スポットです。
しかし、台風25号から2週間が経とうとしていますが、いまだ県道は通行止め。復旧作業が進められています。
千葉豪雨に続き、台風25号に襲われた養老渓谷。土砂崩れによって、温泉街に続くメインの道路が寸断されました。
3日までにようやく道路の土砂は取り除かれましたが、通行止めは続いたまま。さらに、養老渓谷駅にアクセスする小湊鐵道も、台風の影響で運休が続いています。
紅葉の見頃には絶好の撮影スポットにもなる観音橋からは、大量の木などが流れ込んで引っかかっている様子や、奥の方は手すりが崩れ落ちてしまっている様子が見えます。
「通行止め」の表示に、何台もの車やバイクが引き返していきます。
売り上げ半分以下も
地元の名産品などを販売する観光施設。この時期、本来なら満車となる駐車場も閑散とした状態でした。
「(Q.いつも団子は何本くらい売れる?)だいたい土日だと80本くらい。いつも売り切れる。きょうはダメですね。とりあえず、早く道がもう直ってほしいね」
地元の温泉旅館でも…。
「(Q.こういった(白い)ところは予約が…)入ってないです、入ってないですね」
「(Q.0件ということですか?)そうですね」
台風25号の影響で1週間停電したといいますが、今は復旧。建物などに被害はなく、いつでも営業できる状態に。それでも予約キャンセルが相次ぎ、この時期の売り上げは例年の半分以下だといいます。
爪痕は、清流と紅葉が楽しめる遊歩道にも…。
「(Q.大きな木も倒れています)もう根元から崖崩れで落ちたのがそのまま」
「(Q.のり面も崩れてしまっています)そうですね」
「(Q.足場が…)1個、抜けちゃいましたね。今回の大雨で流されちゃった形だと思います」
増水した川の勢いで、反対の岸に渡るためのコンクリート製の“飛び石”も流されてしまいました。
紅葉の色づきとその時期は
紅葉の時期までには、なんとか整備を進めたいという鈴木さん。
現在、迂回(うかい)路を使えばアクセスできるようになった養老渓谷。町の心配は、紅葉の色づきと、その時期です。高田さんはこう話します。
(2026年10月5日放送分より)















