千葉で猛威をふるっていた地球上最悪の侵略植物「ナガエツルノゲイトウ」が突然、姿を消しました。消えた外来生物は一体どこへ。現地取材をするとさらに拡散する恐れが見えてきました。
“最悪の侵略植物”
7日、番組の取材班は、千葉県北部にある印旛沼へ。沼のほとりでは、異常な事態が起きていました。
MONOPOOL MTM
川又圭史代表
「(Q.それは何ですか?)ナガエツルノゲイトウ。茎の状態でも節から生えてくる」
特定外来生物・ナガエツルノゲイトウ。南米原産の水生植物で、そのすさまじい繁殖力から「地球上最悪の侵略植物」とも呼ばれています。
台風25号が過ぎ去った先月22日、ナガエツルノゲイトウなどの水草が大量に流れ着いているのを近くのボート店のスタッフが発見しました。
これは去年、印旛沼周辺の農業用水を番組がドローンで撮影した映像です。ナガエツルノゲイトウが、水路を覆い尽くすように数百メートルにわたって繁殖しています。
田畑に入り込むと、農作物の生育や収穫の妨げとなるため…。
「このナガエツルノゲイトウは本当に農家の敵。稲にいくべき養分が雑草にとられている」
豪雨で周辺に拡散の恐れ
印旛沼では、先月、台風25号の大雨の影響で堤防が決壊。周辺の田んぼや住宅が広い範囲で冠水する被害が出ていました。
ナガエツルノゲイトウが大量に流れ着いていたのは、西印旛沼のほとりです。
台風や大雨の被害で、ナガエツルノゲイトウが周辺に拡散される可能性が指摘されています。
ボート店では、店の敷地に流れ着いた水草などを一カ所に集める作業に追われています。
「今までこれだけの量はない。台風がくるとどうしても流れ着くが、重機やトラック使って(撤去)作業をした記憶はない」
「(Q.あの山も?)何日か前に流れ着いたもの。雨が降ると水分でまた生える。焼却処分しかない」
高崎川でも異変
さらに、印旛沼の上流にある高崎川でも、異変が起きていました。
千葉県佐倉市では高崎川の氾濫の爪痕が残っています。砂が道路にあり、家などを見てみると、家の中のものを外に出している様子なども見られます。
農業用の施設を管理する団体の職員に話を聞くと…。
高橋修事務局長
「先日の台風で流れてしまったのできょうは見ることができないが、通常はここに群落を作っている」
台風被害の前には、両側の岸にナガエツルノゲイトウが繁殖していました。
先月21日には、台風の大雨で、川が氾濫するほど水位が上昇します。
そして、川の水が引くと、繁殖していたナガエツルノゲイトウがなくなっていました。
厄介なのは、葉や茎、根の断片が流出しただけで、あっという間に再生して拡大することです。
千葉県は、ナガエツルノゲイトウの分布を確認するため、「県民参加型の調査」を実施。
身近な場所で発見した場合は、スマートフォンの専用アプリに投稿するよう協力を呼び掛けています。
(2026年10月7日放送分より)








