まもなく紅葉の見ごろを迎える埼玉・秩父エリア。
今アツいブームなのが「秩父三社巡り」。毎月開催されるバスツアーは、平日でもキャンセル待ち続出なほどです。緑豊かな自然の中にたたずむ、きらびやかな神社巡りには、大自然が織りなす絶景あり。もちろん絶品の“寄り道グルメ”もあります。
総移動距離100キロの巡礼旅、公共交通機関と徒歩のみを使って一日で巡れるのか!?久保田直子アナウンサーが挑戦する「ぶらり!?くぼ散歩~秩父編~」、スタートです。
「秩父三社巡り」に挑戦
今回やってきたのは埼玉県・秩父エリア。実は今、秩父は関東屈指の「自然」「歴史」「ご利益」の宝庫として大人気だといいます。
「平日なのに満席でビックリした」
中でも、神秘的な3つの神社をまわる「三社巡り」は、バスツアーがキャンセル待ち続出になるほどです。
「一番奥の三峰山は10月から色づき、その他は11月に紅葉する」
見ごろは、まさにこれから。バスツアーや数日かける人が多いですが、今回は…。
「私が呼ばれるということは、公共交通機関(電車・バス)と徒歩のみ」
しかも、日帰りです。道のり100キロ「秩父三社巡り」に挑戦します。
1社目は「寳登山神社」
午前8時「ぶらり!?くぼ散歩」のスタートは長瀞駅から。東京に日帰りするため、タイムリミットは8時間半です。
有名な渓谷の岩畳のほど近く、緑豊かな参道を歩くこと約15分。
「はい、出ました!寳登山神社。パッと見でホドサンと読める人は、なかなかいないんじゃ…」
1社目は、白い鳥居が印象的な「寳登山神社」。
「名前がステキな神社。寳(宝)に登る山の神社で、ご利益あるんじゃないかな」
静かな朝の空気の中、44段の石段をのぼった先に…。
「本殿見てください。上の装飾が色彩豊か。寳登山神社…やっぱり“宝”がつくだけある?ありがた~い感じ」
創建は1900年前という寳登山神社。年間参拝者数は実に100万人。その理由の一つが、神社の名の通り、金運や商売繁盛のご利益があるとされているためです。
「金運円満、招福開運。好きな言葉がたくさん並べられて…」
「日本の神社が、とにかく好きなんです。良い眺めで静かですよね。それに龍がかっこよかったです」
境内で、なにやら参拝者がのぞいています。垣根越しに見ることができるのは、実はとても神聖な場所だといいます。
「泉のぎそみ…?と読みたくなるんですが!日本…」
「カット!」
「ヤマトタケルノミコトみそぎの泉」
こちらは、ヤマトタケルノミコトがこの山にのぼる前に身を清めたと伝わる「みそぎの泉」。山頂を目指すミコトは、途中で山火事に遭遇。そのピンチを救ったのが山犬たちでした。
そこで山頂に神様をまつり、「火を止める山」で「火止山(ほどさん)」と名付けたのが、この神社の始まりといわれています。
おみくじの後は名物団子
ここで久保田アナが見つけたのが…。
“宝”と書かれた壺からは…。
小槌に入ったおみくじです。
「こんにちは、応援してま~す」
「大好きで~す」
「良いことあった」
さらに、こんないい出来事もありました。
「あぁ!あれが食べたい」
秩父名産のみそをたっぷり塗り、炭火で香ばしく焼いた、名物「黄金だんご」。
「おぉ!おみそがおいしい!甘くて。焼くと甘みと香ばしさが出る」
「上は行かなかったですか?」
「上、行っていないです」
「このまままっすぐ行ってロープウェイで上に行って」
「絶対行くべき!」という特別な場所。お団子を食べなければ、素通りするところでした。
「ちょっとずつ色づき始めていますね」
約5分の空中“くぼ散歩”。特にこれからの季節は紅葉の見ごろを迎え、色鮮やかな絶景が広がります。
聖地中の聖地「奥宮」へ
見晴らし台からは、秩父連山や長瀞渓谷などがのぞめます。そして…。
「鳥居が見えます。まだ境内?ここも!?」
標高約500メートルの山の頂、森の中に神秘的にたたずむのが、寳登山神社の聖地中の聖地、ヤマトタケルノミコトが最初に神様をまつったという「奥宮」です。
それぞれの神社でベストショットを撮影するのも、今回のミッション。
「これに乗らないと、3つ目の神社にたどり着かない?」
「お昼ご飯を抜けばたどり着く」
「イヤだよ…」
「きょう一日で秩父行って三峯行くの?おぉスゴい」
「今ここ。ちゅちゅちゅちゅじゃないの?」
「ちゅちゅちゅちゅじゃない。(ここから)2時間かかる。あ~大変だ」
街の真ん中にある神社へ…
総移動距離100キロ、一日「秩父三社巡り」。次の神社へは、長瀞駅から電車で約20分。
「到着しました!秩父駅です」
2つ目の神社は、駅から歩いてわずか3分という秩父の街の真ん中にあります。
「いい筋肉されている。スゴい胸筋」
「ギンナンの香り。あちらが社殿」
創建は三社の中で最も古い2100年前。
「伝統をうんと感じた。家康が寄進してつくって400年も経って」
「彫刻がすごくキレイだった」
本殿は徳川家康の命により再建されたもの。学業成就などのご利益があるとされています。
毎年12月の笠鉾と花火で知られる秩父夜祭は、日本三大曳山祭の一つとされます。
日光と真逆の「三猿」?
早速、気になるモノを発見しました。
「サル!サルがいます。こちらも三匹だ」
本殿にいたのは、三匹のサル。「三猿」といえば、日光東照宮の「見ザル・言わザル・聞かザル」が有名ですが、なんだか様子が…。
「よく見て、よく聞いて、よく話そう。“お元気三猿”として親しまれています。全く言っていること違いません?日光と」
同じ家康ゆかりの場所でも「真逆」です。「よく見る」「よく聞く」「よく話す」という教えです。
ここで、ゆったり3日かけて三社巡り中のグループに遭遇しました。
「タイムスリップして、1000年2000年前の神社がつくられた時代に戻って、その時どういう生活をしていたのか知りたいよね」
秩父名物を一度に堪能
ここで、久保田アナ…。
「ここいいじゃないですか。秩父名物と小丼ぶりだって。じゃあっ。なにも相談せずに…行きましょ、行きましょ」
創業して半世紀、秩父名物がウリの行列店「ちんばた」です。
「秩父といえば『わらじかつ』『豚丼』」
手のひらサイズの大判カツは、特製の甘辛ソースをしっかりしみこませた「わらじかつ」。さらに、自家製の合わせみそに漬け込んだ豚肉を強火で香ばしく焼き上げ、秩父の2大名物を1つの丼ぶりにのせた「秩父名物W丼(並)」が看板メニューです。
「待ってました~。あら!スゴい」
久保田アナがチョイスしたのは、名物3種を一度に欲張れる小さな丼の定食セット。わらじかつはハーフサイズです。
「おいしい、おいしい!タレがしみていますね、すごくしみしみ。これは、ごはんが進むぞ」
「なんで“わらじ”という?」
「草鞋のように大きいから」
「有名ですもんね」
レトロな参道を散策
街中にある秩父神社、参道巡りも楽しみです。
「参道の石畳が風情ありますよね。街灯が赤で」
秩父神社の参道「番場通り」。国の登録有形文化財に指定された建物も残り、レトロな雰囲気が漂います。
「ほら!この辺り、私好きなんですよね。建物が昔ながらのレトロな感じ。煙草(たばこ)と書いてあるこちらは映画のセットに出てきそう。『三丁目の夕日』の音楽が流れてきそう」
レトロ散歩を満喫中ですが…。
「次はバス移動になるんですが、これを逃すとthe END」
バスを逃せば旅は終了
一日「三社巡り」のポイントは、ここでのバス移動。
その路線の西武秩父駅発は、平日わずか6本。午後1時半発を逃せば、日帰りは不可能に。残り10分ですが…。
「えぇ~悩ましい!悩ましい。これもいいんじゃないですか?」
なんと、ギリギリまで駅前でお買い物。
「やだ~もっと選びたい。もっとゆっくりじっくり見たい」
なんとか無事に、目的のバスへ。
「なんで神社行こうと?」
「自然が見たいねって」
いざ、「秩父三社巡り」最後の神社へ。目的地までは、1時間20分かかります。
「市街地から様子が変わって、周りは緑豊かな…」
バスはどんどんと山の中へ。そのころ久保田アナは、夢の中へ…。
山奥で迎える紅葉
「おはよう。ハハハハハ。始まっていますね!紅葉が。色合いが今までの二社とは違う」
すでにここは、標高1100メートル。紅葉も、一足先に始まっていました。
目的の神社は三社の中で最も山深く、“天空の神社”とも呼ばれます。
ここで思わぬ出会いが…。
「講演会を学校で拝見して」
「そうなんだ」
「もう10年以上前です」
実はこの女性、久保田アナと同じ高校の後輩だといいます。
「鳥居出てすぐ!本当にパワーあるかもしれない。もう開運!お会いできたので」
「はぁ~うれしい。2時間と言われていたのに、2時間40分講演した時に聞いていた子…。先生怒らせたの」
「三峯神社」で絶景とご利益
「秩父三社巡り」の最後は「三峯神社」へ。こちらは、全国的にも珍しいという「三ツ鳥居」です。
「ここをくぐると空気が澄んでいる。澄み渡って研ぎ澄まされている感じ」
古代からの山岳信仰の聖地。この階段をのぼった先にある総漆塗りの拝殿は、きらびやかな彩色と細かな彫刻が圧巻です。
その拝殿を樹齢800年のご神木の杉が左右から守ります。
心願成就や家内安全のご利益があるといわれています。三峯神社でも、無事参拝。さらにここには、“天空の神社”と呼ばれる所以の場所があります。
ここから広がるのは、秩父の街並みと北関東の山々の絶景。さらに、運が良ければ、ここから雲海も見ることができます。
実は秩父は、“都心から一番近い雲海スポット”。今の時期は、一年で最も発生率が高く、早朝だけでなく夕方に見ることもできるといいます。
残念ながらこの日は、雲海には出会えませんでしたが…。
無事に「秩父三社巡り」終了。
今回は交通費が3950円、8時間半で1万5000歩の「秩父くぼ散歩」に…。
(2026年10月29日放送分より)



























