社会

グッド!モーニング

2026年11月8日 17:00

今年生まれた赤ちゃんに会いに!東武動物公園で見つけた「今だけ」の姿

今年生まれた赤ちゃんに会いに!東武動物公園で見つけた「今だけ」の姿
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 今年、開園45周年を迎えた東武動物公園。約120種類、1200頭の動物たちが暮らしています。中でもいちおしは、今年生まれた赤ちゃんたちです。今しか見られない愛くるしい姿がいっぱいです。

世界一美しいシカ

 まず出会ったのは、絵本から出てきたような美しい赤ちゃん。南アジアに生息するアクシスジカで、“世界一美しいシカ”と呼ばれています。

佐藤ちひろアナウンサー
「どんなところが世界一美しいと言われている所以でしょうか?」
世界一美しいと言われている理由
世界一美しいと言われている理由
アクシスジカ飼育担当 阿南栞空さん
「生まれた時から大人の時まで、一年中白い斑点模様が消えない。さらに白い斑点がとてもきれいなことから世界一美しいシカと呼ばれています」
佐藤アナ
「斑点が消えないのは珍しいことなんですか?」
ニホンジカは冬毛の時は斑点が見えなくなる
ニホンジカは冬毛の時は斑点が見えなくなる
阿南さん
「シカの仲間でも消えないのは珍しいことで、例えばニホンジカだと夏毛の時は斑点が見えるけど、冬毛だと見えなくなるので」

開園中に誕生したシカの赤ちゃん

今年5月誕生「ガジュマル」
今年5月誕生「ガジュマル」

 そんなアクシスジカに、今年5月、赤ちゃんの「ガジュマル」が誕生しました。しかも、生まれた場面は少し特別だったようです。

阿南さん
「開園中に展示場内で生まれたので、来園していただいたお客様にも貴重な生まれる瞬間を見ていただきました。警戒心が強いので、とても貴重な瞬間だったと思います」
生まれた直後の様子
生まれた直後の様子

 生まれた直後の様子はSNSにも投稿されていました。居合わせたお客さんたちは、ガジュマルが立ち上がるのを応援していたようです。

佐藤アナ
「小さい時ならではの行動とか特徴は何かあるんですか?」
赤ちゃん特有の行動
赤ちゃん特有の行動
阿南さん
「U字溝の中に入って座るという行動が見られて、これは体が小さくないと入れないので赤ちゃん特有の行動となります。今ですと、首を一生懸命伸ばしながら食べに行く姿がかわいらしい特徴です」
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「第5の手」を持つサル

ジェフロイクモザル
ジェフロイクモザル

 続いては、手が5本あるように見える赤ちゃんです。今年4月に生まれたジェフロイクモザルの「クリハシ」。クモザルたちには、飼育担当者の出身地にちなんだ名前がついています。

 母親の「ウエノ」にぴったりとくっつく姿は、今しか見られません。この動物園では約5年ぶりの誕生です。

 ジェフロイクモザルは中央アメリカの森林に生息していますが、生息地の減少などが理由で絶滅危惧種となっています。

佐藤アナ
「尻尾がかなり長いですけど、どんな動物なんですか?」
長い尻尾が一番特徴的な部分
長い尻尾が一番特徴的な部分
ジェフロイクモザル飼育担当 笠原実夏さん
「この長い尻尾が一番特徴的な部分で、第5の手とも言われている」
佐藤アナ
「第5の手!?」
笠原さん
「今もあんな感じで使っているんですけど」
佐藤アナ
「ほんとだ、手と尻尾で動いているんですか?」
尻尾の先、内側のところは毛がない
尻尾の先、内側のところは毛がない
笠原さん
「尻尾の先、内側のところに毛がなくて、私たちでいう指紋みたいなしわしわになっているんですね。ちょうど滑り止めの役割で、ものをつかんだり、移動したりする時とかに役立っている」

 尻尾の先にあるのは「尾紋(びもん)」と呼ばれる部分です。枝をしっかりつかみ、体を支えられることから、“第5の手”と呼ばれています。

佐藤アナ
「お母さんにしがみついていますね」
笠原さん
「もうこの時点で長い尻尾はちゃんとありまして、お母さんにくっつく時も尻尾が役に立っています」
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もう一つの特徴

 母親の背中にしがみつく時にも、“第5の手”が活躍しています。ここで、クイズです。

もう一つの特徴は?
もう一つの特徴は?
笠原さん
「実はジェフロイクモザル、もう一つ特徴がありまして何だと思いますか?」
佐藤アナ
「見てみてもいいですか?」

 皆様も考えてみてください。

佐藤アナ
「分かった!指が4本ですか?」
笠原さん
「正解です!」
移動するのに適した手
移動するのに適した手

 ジェフロイクモザルは、親指にあたる部分がほとんどありません。枝をしっかり握るよりも、長い腕を使って枝から枝へ飛ぶように移動するのに適した形状です。

奇跡の高齢出産

 今回の出産について、飼育担当者たちは心配を抱えていたといいます。

「クリハシ」の母は人間でいうと大体50、60代だという
「クリハシ」の母は人間でいうと大体50、60代だという
笠原さん
「お母さんが今28歳なんですけど、かなり高齢で、人間でいうと大体50代から60代くらいなので、かなり高齢出産」
佐藤アナ
「平均ではどのくらいで妊娠するもの?」
笠原さん
「性成熟するのは早くて4歳くらいなのでそれ以降」
佐藤アナ
「かなり高齢出産だったんですね」
笠原さん
「おなかが大きいなと、その時はガスがたまっているんじゃないかなと。検査したら赤ちゃんがいると分かって。心配はしていたんですけど、子育てもしてくれているので今は安心です」
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ホワイトタイガーの迫力

ホワイトタイガー
ホワイトタイガー

 次に出会ったのは、ホワイトタイガーです。水の神殿のような展示場で暮らしています。

 色素の減少により体が白くなったベンガルトラで、しま模様は一頭ごとに異なります。野生では、1950年代にインドで確認されたのが最後とされ、現在は主に飼育下でしか見られない希少な存在です。

生まれた直後のホワイトタイガーの赤ちゃん2頭
生まれた直後のホワイトタイガーの赤ちゃん2頭

 2年前に生まれたコタとハクは、生まれた直後はぬいぐるみのような姿でした。2頭で遊ぶ様子がSNSに投稿されると、たちまち32万回再生されました。今では、たくましい姿に成長しています。

500円の餌やり体験(毎週土曜日・事前予約制)
500円の餌やり体験(毎週土曜日・事前予約制)

 毎週土曜日には、事前予約制で500円の餌(えさ)やり体験ができます。佐藤アナも、餌の馬肉を持って挑戦しました。餌を食べるのは、コタとハクの両親、シュガーとソルティです。

佐藤アナ
「シュガー、私も“さとう”です」
ホワイトタイガー飼育担当 北濱健太さん
「“さとう”つながりでシュガー君に餌をあげてみてください!」
佐藤アナ
「シュガーどうぞ、すごい!大きい声出しちゃった!迫力ありますね、びっくりしちゃいました」

 豪快な食べっぷりを見せたシュガーは、一日に約5.5キロの餌を食べるそうです。

「ソルティ」
「ソルティ」
佐藤アナ
「会話ですか?」
北濱さん
「これ友好的な声といいますか」
佐藤アナ
「甘えているような感じですか?」
北濱さん
「そうですね。おり越しでは信頼関係といいますか、毎日顔を見せているので覚えてくれていて、お肉を持っていくと甘えた声をだしてくれたりとかはよく見られますね」
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国内3園だけの貴重な動物

 最後に訪ねたのは、国内3園だけで飼育されている貴重な赤ちゃんです。

アダックスの赤ちゃん
アダックスの赤ちゃん
佐藤アナ
「いましたね!かわいい!真ん中の子、赤ちゃんですよね。角がまっすぐでかわいいですね。初めて見たんですけど、貴重な動物なんですよね」
絶滅危惧種に指定されている
絶滅危惧種に指定されている
アダックス飼育担当 松村和博さん
「当園含めて3園館でしか見られないとても貴重な動物で、絶滅危惧種に指定されています」
最大の特徴はねじれた角
最大の特徴はねじれた角

 そこにいたのはアダックス。北アフリカのサハラ砂漠に生息するウシ科の動物です。最大の特徴はねじれた角で、長いものは80センチを超えることもあります。

佐藤アナ
「結構白い体なんですね」
松村さん
「この白い体も砂漠で光を反射するように、熱に強くなるようにできています」
佐藤アナ
「確かに黒だと暑いですもんね」

 アダックスは乱獲や生息環境の悪化などで個体数が大きく減少し、野生では現在100頭未満ともいわれています。

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待望の赤ちゃんが誕生

今年6月誕生「はちまる」
今年6月誕生「はちまる」

 今年6月には待望の赤ちゃんが誕生し、名前は10月に「はちまる」に決まりました。

松村さん
「まだ生まれて4カ月」
佐藤アナ
「4カ月!生まれた時は、どんな感じだったんですか?」
赤ちゃんの時は角がまっすぐ
赤ちゃんの時は角がまっすぐ
松村さん
「角もほとんど見えなくてほんとに子牛みたい。大人は角がぐるぐるしているんですけど、赤ちゃんはまっすぐなので」
佐藤アナ
「じゃあ足を運ばないと、この姿今しか見られないんですね。なぜアダックスを迎え入れたんですか?」
松村さん
「開園当初から飼育はしていたんですけど、一度途絶えてしまって、今回国内の繁殖を目的として、展示再開することになりました」
姫路セントラルパークから今年5月に2頭が来園
姫路セントラルパークから今年5月に2頭が来園

 東武動物公園は1987年、日本で初めてアダックスの人工哺育に成功しました。今回、22年ぶりに展示を再開することが決まり、姫路セントラルパークから今年5月に2頭が来園。その後まもなく、赤ちゃんが誕生しました。ただ、飼育担当者たちをドキドキさせる習性があるそうです。

松村さん
「生まれてすぐ物陰に隠れてしまってどこ行ったんだと、今でも扉の隙間に隠れるので、いなくなっちゃったと、我々が見えないところにいると心配になってしまう」

 野生では、天敵から身を守るために物陰に隠れるといいます。

 今年もたくさんの赤ちゃんが誕生している東武動物公園。そのモットーは。

東武動物公園のモットー
東武動物公園のモットー
松村さん
「お母さんに子どもを育ててもらうようにしています。我々が人工的にミルクをあげることもできるんですけど、人との距離が近くなってしまったり、大人になってから動物種同士での繁殖が難しくなってしまったりすることもあるので、なるべくお母さんに育ててもらうように促しています」

(「グッド!モーニング」2026年10月28日放送分より)

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