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2026年11月3日 07:00

【未解決事件】99年以降相次いだタクシー運転手強盗殺人 犯行時刻や場所に“共通点”

【未解決事件】99年以降相次いだタクシー運転手強盗殺人 犯行時刻や場所に“共通点”
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 タクシーの運転席と後部座席とを区切る「防護板(アクリル板)」。いつから、なぜ取り付けられるようになったのか。そして、設置されていなかった時代の事件は、いまだ未解決のままだ。

【映像】タクシー運転手強盗殺人の“共通点”

 日栄交通ドライバー歴25年の高崎昌志氏は、防護板について「そんなに実感はない、はっきり言って。そこまでの防御力はないと思う」と語る。

タクシーに防護板が設置されるようになった経緯

 今では当たり前のように目にするが、いつから設置されるようになったのか。この運転手を守る仕組みは、残忍で卑劣な事件をきっかけに導入されてきた。

 屋根の上で赤く点滅する光がある。これはタクシーの乗務員が強盗などの被害に遭った際、車外に危険を知らせるSOSのサインだ。2000年の西鉄バスジャック事件をきっかけに広がったとされている。

 静岡県警によると1999年2月、静岡・富士市でタクシー運転手の田切忠男さん(当時66)が車内で何者かによって首などを切られ殺害された。タクシー会社は事件から数日のうちに防護板をつけた。

 田切さんが勤めていた、シンフジハイヤー株式会社の三澤賢治代表取締役は「地方ではこれが一番スタンダード。これでも第一撃は手が入らない」と説明した。だが、それは一つの会社の対策にすぎなかった。

 警察庁によると2003年のタクシー強盗は226件。都市部を中心に相次いでいた。翌2004年3月、警察庁は「タクシーの防犯基準」を策定。相次ぐタクシー強盗を受けた対応だった。ただし、全国ハイヤー・タクシー連合会によると、防護板も防犯カメラもつけるかどうかは各タクシー会社に委ねられているという。

 2008年12月29日未明、兵庫県・稲美町で、同日夜に大阪府・東大阪市でも運転手が刃物で殺害され、売上金が奪われた。さらにその11カ月後となる2009年11月1日には新潟市東区で運転手が首などを刺され死亡し、売上金を奪われる事件が発生した。タクシーには防護板もドライブレコーダーもなかったという。

 その後、車内防犯設備が整えられはじめ、防犯カメラ(ドライブレコーダーを含む)は90.7%、防犯仕切り板は73.8%設置されている(全国ハイヤー・タクシー連合会 2025年3月末)。

未解決のタクシー運転手強盗殺人…犯行時刻や場所に“共通点”

 警察庁によれば、タクシー強盗に関してはピークの2003年から、一時は4分の1にまで減少し、検挙率は90パーセント以上としている。未解決事件は1999年から2010年に集中している。

 2001年7月、福岡県・田川市では大井房男さん(当時50)が背中などを刺され死亡した。2002年3月、東京都・江戸川区では、個人タクシーの男性(54)が車内で殺害されているのが発見された。現場から運転手の右足の靴がなくなっており、情報提供を呼び掛けている。2002年11月、東京都・東久留米市では、タクシー運転手(当時75)が胸などを刺され死亡。タクシーのそばに倒れており、車外に出たところで刺されたとみられ、売り上げがなくなっていた。

 2003年3月、埼玉県・蕨市では、個人タクシーの男性(当時54)が胸などを刺され、現金を奪われ殺害された。客を降ろした900メートル先、次に乗せた客が犯人とみられている。2006年12月、北海道・函館市では、八木橋朋弘さん(当時42)の車が函館の港付近で見つかる。遺体はトランクの中に入れられ、刺された傷があった。2010年5月、神奈川県・平塚市では、新幹線の高架下に停まっていたタクシーのトランクから、運転手の荒井庄次郎さん(当時62)が首を切られて死亡しているのが見つかった。車には火がつけられていた。

 これらの事件には共通点がある。犯行の推定時刻は深夜か早朝が多く、犯行の場所は人気のない場所だ。犯人はあらかじめ犯行場所、逃走経路を用意周到に計画したうえで、行き先を告げたのだろうか。

 犯罪白書によると、殺人事件の多くは顔見知りによるものとされる。しかしタクシーの客はほとんどが見知らぬ他人。さらに当時はドライブレコーダーや車内カメラは搭載されておらず、これらの事情が捜査をより困難にさせている。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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