社会

ABEMA NEWS

2026年11月6日 08:00

「その日は初めて『コーヒー茶碗洗うよ』って」亡くなった田切さんとの“最後の時間” ボロボロのジャンパーは「捨てられない」妻が語る無念 27年未解決・富士市タクシー運転手強盗殺人事件

「その日は初めて『コーヒー茶碗洗うよ』って」亡くなった田切さんとの“最後の時間” ボロボロのジャンパーは「捨てられない」妻が語る無念 27年未解決・富士市タクシー運転手強盗殺人事件
広告
1

 1999年2月18日、静岡県富士市でタクシー運転手の田切忠男さん(当時66歳)が遺体で発見された。田切さんの首や腕には刃物で刺された傷があり、売上金も奪われていた。犯人はその場から逃走したとみられており、27年が経った今も未解決のままだ。

【映像】田切忠男さん(当時66歳)と“思い出のジャンパー”

 残された家族は、どんな思いでこの27年を過ごしてきたのか。ABEMA的ニュースショーは、事件の解決を待ち続ける遺族を訪ねた。「他の話なら断るけど、お父さんのことなら喜んで話す」と、突然の訪問にも関わらず、私たちを迎え入れてくれた。

 妻のみよ子さん、78歳。忠男さんとは17歳の時に出会ったという。「(夫は)くそ真面目で曲がったことが嫌い。困っている人がいれば助けてあげたい、そういう性格の人でした。昔の頑固な人じゃないけど、ハートを持ってた」。

 出勤の前は決まって、みよ子さんが働く喫茶店で食事をとっていたという。コーヒーが特に大好きだった。

「食事に出してあげて、30分くらい休憩して、コーヒー飲んで、話をして行ったのが最後。その日は『今日は俺がコーヒー茶碗洗うよ』って言った。初めてだよ。『今日のお母さんは疲れているみたいだから、俺が洗ってあげる』と言ってね。他のお客さんの(カップ)3つと、自分の1つを洗ってくれたのが最後。だからどういう気持ちで…本人がああいう目に遭うと思ってない」

 そんなみよ子さんには宝物がある。忠男さんが長年愛用していたジャンパーだ。「朝方、仕事終わって寒いからこれを着て車を掃除して。もうボロボロよ、でもこれが良いって言って。私『お父さん、これ捨てなよ』って言ったの。あとで刑事さんが返してくれて、『お父さん、おかえり』って言った。これだけは捨てられない。私にとっては宝物」と涙ながらに明かした。

情報提供先
富士警察署(0545-51-0110)

(『ABEMA的ニュースショー』より)

広告