侍・稲葉監督 充実の全12球団キャンプ視察終了[2021/02/10 23:03]

今月3日から各球団のキャンプ視察を行ってきた野球日本代表・侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)。
10日、最後に訪れたのは宮崎市で行われているソフトバンクキャンプです。

06年WBC優勝監督の王貞治球団会長(80)、工藤公康監督(57)、侍ジャパン前監督の小久保裕紀ヘッドコーチ(49)らと言葉を交わした稲葉監督。
選手個人の情報をヒアリングするとともに、それぞれから激励を受けたと言います。

そして、練習を見た稲葉監督は4年連続日本一に輝いたチームの雰囲気に舌を巻いていました。

「1つ1つのプレーに本当に緊張感があって。特に松田選手らが声でチームを引っ張っていますし元気もある。日本シリーズ4連覇していますけど、もう一度気を引き締めてという気持ちを皆が持ってやっているところが強いところかなと。」

また、稲葉監督の元で侍ジャパン代表入りを果たした選手たちにも精力的に言葉をかける様子も。
代表入りに期待がかかる鷹の数名について、この日稲葉監督が語った内容の一部を紹介します。
(以下、抜粋)

■柳田悠岐選手(32) リハビリ組で調整中

稲葉「オリンピック期待しているよという話をさせていただきました。(起用法に関して)長打力、選球眼があり、追い込まれてからのバッティングでもうまく捉えられる。足もありますし3拍子揃った選手なので、もちろん彼が入って何番を打つか、そういう構想も考えていく。ホークスでは1番を打ったり2番を打ったり、色んな打順を打っている選手なので、その辺は工藤監督が上手くこなせるよというお話もしていました。」

■千賀滉大投手(28) リハビリ組で調整中

稲葉「千賀投手は期待したい部分は非常に大きいです。(きょう直接話して)顔を見て、また少しオリンピックのことも思ってくれたら良いのかなと思います。」

■甲斐拓也選手(28)

稲葉「短期決戦をたくさん経験している。私が監督になってずっとジャパンに来てもらっていますが、去年の日本シリーズを見ていてリード面でもそうですし、負けられない戦いの中でしっかりとリードをしていましたし、すごく成長しているなと感じています。」

■周東佑京選手(25)

稲葉「キャンプB組で調整しているというのは知っていたので、本当は少し会ってと思ったのですが練習中だったので。グラウンドでちらっとこっちを見てくれて良い刺激になれば良いなと思いますけど。」

■高橋礼投手(25)

稲葉「礼も中継ぎをやったり先発をやったり色んな経験がありますので、ジャパンでも色んな使い方ができるのかなと。そういう目で見ていますし、礼も選ばれるように頑張りますと言ってくれているので、これからまたしっかりと見ていきたいと思います。」

およそ半年後に迫る東京五輪に向けて、充実のキャンプ視察を終えた指揮官。
今後のメンバー選考に関して、「2019年世界野球プレミア12で選出したメンバーを土台としつつ、シーズンの調子も見て少しずつ構想を立ていく」と語りました。

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