リオの悔しさを東京での金メダルへ 体操・萱和磨[2021/06/08 19:59]

東京五輪の体操男子団体の代表内定メンバーが6日、群馬県高崎市で開催された全日本種目別選手権で出揃いました。

代表選考会で2位に入り、初のオリンピック代表の座を掴んだのは萱和磨(セントラルスポーツ)
演技後の大きなガッツポーズがトレードマークで熱い男といった印象を受ける萱。代表内定が決まるとこらえていた涙があふれました。
実はその涙の裏に、5年前のある悔しい経験が。
2016年のリオ五輪、日本男子団体が3大会ぶりの金メダルを獲得。日本中が歓喜に沸く中、萱は補欠メンバーとしてその様子をスタンドから見守っていたのです。

「あの悔しさを一日たりとも忘れたことはない」とそこから5年間ひたむきに東京五輪にむけて練習を積んできました。
得意種目のあん馬と平行棒に加え、毎年重点的に取り組む種目を決めて着実にパワーアップ。
「あん馬の萱」から「オールラウンダーの萱」へと進化を遂げ、2018年・2019年の世界体操では個人総合で入賞するまでに。

そして迎えた東京五輪代表選考会。
滅多にミスをしないことから“失敗しない男”の異名を持つ萱。
しかし4月の全日本では鉄棒でまさかのミス。代表内定圏外の3位と出遅れます。

続く5月のNHK杯。
上位2人が内定する緊張の1戦では「怒涛の練習をしてきた」と持ち味の安定感をいかんなく発揮。
最終種目の鉄棒まで演じ切り、逆転での代表内定を決めました。

そして試合後に流した涙。
「5年前の悔しさがあって今がある。」と弛まぬ努力が実った瞬間でした。


東京五輪での団体・個人総合金メダルを目標にしている萱選手。表彰台の頂上であの大きなガッツポーズを見せる姿が待ち遠しいです!


オリンピックの先に待っているのは10月開催「世界体操・世界新体操」
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