則本昂「命を削る位の…」原点回帰のワインドアップ[2021/07/08 17:00]

【担当記者が選ぶオールスターイチオシ選手〜楽天編〜】
2年ぶりに開催される「マイナビオールスターゲーム2021」(7月16日(金)第1戦・17日(土)第2戦)。第2戦が行われる楽天生命パーク宮城を本拠地とする楽天からは5人の選手が選ばれましたが、その中で自身4度目の選出となったのが則本昂大です。

身長178センチとプロ野球選手としては決して高身長とは言えない則本。「体が大きく、自分より持っているパワーが大きい投手はたくさんいる。
引けを取らない速球を投げるためには自分が持っている以上の力を出さないといけない」と話します。

大きく振りかぶるワインドアップから、全身をしならせて投げる豪快なフォーム。ルーキーイヤーから6年連続2桁勝利を飾るなど先発の柱として活躍してきました。しかしこの豪快なフォームは右ひじに大きな負担をかけていました。2019年、メスを入れることになります。

それ以降、体への負担を考慮し従来の投球スタイルを封印。ワインドアップもやめ、脱力し効率よく投げるフォームに変更しました。しかし2019年、2020年と2季連続で勝ち星はわずか5勝どまり。2020年のオフに則本は自分自身を見つめ直します。

「自分の良さ、持っているものは何か。どの部分に魅力を感じてプロ野球選手として取ってくれたかを考え直した。言葉は変かもしれないが命を削って投げるくらいのほうが自分には合っている」と話し、従来のスタイルに戻すことを決意しました。

今年のテーマは「原点回帰」。

7月6日の試合、最速157キロのストレートで今季7勝目。6月には3年ぶりの完投勝利も達成しました。
ワインドアップから繰り出す圧倒的な剛速球。それは、勝利に飢えた楽天のエースが命を削る覚悟で試合に挑む決意の表れです。強打者揃いのオールスターで則本の剛腕が唸ります。

【マイナビオールスターゲーム2021】
7月16日(金)よる6時〜 第1戦@メットライフドーム
7月17日(土)よる6時〜 第2戦@楽天生命パーク宮城
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)
両日ごご4時55分〜よる6時 BS朝日にてホームランダービー生中継

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