栗林良吏 広島の守護神は“顔”に注目![2021/07/13 17:00]

【担当記者が選ぶオールスターイチオシ選手〜広島編〜】
2年ぶりに開催される「マイナビオールスターゲーム2021」(7月16日(金)第1戦・17日(土)第2戦)。

「今年は僕の“顔”を見てほしい」栗林が力強く語ったのは、去年の新入団選手発表の会見の場だった。
新人ながらクローザーにすわり、今回ルーキーながら球宴初選出となった栗林良吏(25)緊迫する場面になればなるほど、顔は紅潮し、ほおを膨らませる。打ち取った瞬間にはじける笑顔も印象的だ。

早川隆久・佐藤輝明などが競合した2020年ドラフト会議。広島が1巡目に指名したのは栗林良吏だった。投手陣の立て直しが最優先のとなる中で“1本釣り”に成功した。
高校大学社会人と経験豊富な25歳 自身も社会人からプロ入りした佐々岡真司監督も「自分と重なるところがある」と大いに期待を寄せていた。

ドラフト後に行われた都市対抗野球大会。栗林は初戦の先発マウンドに上がった。最速154キロのストレート、そして切れ味鋭いフォークを武器に13奪三振。しかし1発に泣きプロ入り前最後の大会を勝利で飾ることはできなかった。

“1球の怖さ”を胸に刻みプロへの道へ。一挙手一投足が注目されるドラフト1位、自分の言葉で丁寧に応える大人の対応が印象的だった。座右の銘は「謙虚」、大学時代には中日・楽天でプレーした山内壮馬さんがコーチを務めた。「僕がプロ野球選手になりたいという夢をいただいたのは山内さん」ドラフト指名後にそう語った栗林。
成長を間近で見てきた山内さんはかなりの“あがり症”と話す。「ブルペンで電話が鳴った瞬間は心臓が飛び出しそうになっている。心配性で準備を怠らずその緊張を力に変えられている」

マウンドでの“顔”守護神という大役に緊張と興奮が入り混じる表情でマウンドに上がる栗林。その顔も、山内コーチによれば、緊張の裏返しだという。ただし、その緊張を力に変えるのが、彼の強さだというのだ。

ゲームセットの瞬間、フッと一息、笑顔に変わる。初登板からの連続無失点は22で止まったが周囲の期待は揺るがない。オールスターでは全球直球勝負も視野に入れ、いつもとは違う栗林の“顔”が見られるかもしれません!

【マイナビオールスターゲーム2021】
7月16日(金)よる6時〜 第1戦@メットライフドーム
7月17日(土)よる6時〜 第2戦@楽天生命パーク宮城
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)
両日ごご4時55分〜よる6時 BS朝日にてホームランダービー生中継

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