ソフトバンクに新助っ人!?“クリパイネ”誕生秘話[2021/07/10 17:00]

【担当記者が選ぶオールスターイチオシ選手〜ソフトバンク編〜】
2年ぶりに開催される「マイナビオールスターゲーム2021」(7月16日(金)第1戦・17日(土)第2戦)。この『夢の祭典』に監督推薦選手として初出場を果たすのは、侍ジャパントップチームにも初招集された栗原陵矢選手(25)。

昨年、プロ6年目で初の開幕スタメン入りを果たすと、いきなりのサヨナラタイムリー!さらに、シーズンを通して一軍に帯同し、リーグ優勝・日本一に大きく貢献すると、日本シリーズでは持ち味である『勝負強さ』を発揮し、初のMVPを獲得しました。

2015年、福井県・春江工業高校から『キャッチャー』として入団した男が掴んだレギュラーポジションは『外野』でした。

転機となったのは2019年1月。栗原選手はチームの先輩・和田投手から誘いを受け、長崎で行う自主トレに『キャッチャー』として参加しました。また、この年から同じ球場ではバッティング技術に定評のある中村晃選手も自主トレを行っていました。

「栗原のバッティングはすごいですよ、デスパイネ並みの長打力ですから。」
「長崎に現れた『クリパイネ』ですね。」

和田投手と中村晃選手が口を揃えて絶賛!

栗原選手は、「恥ずかしいけど、ありがたいです。あやかりたいです。」と頬を緩ませました。

これが縁となり、栗原選手は2020年の自主トレから『中村組』に参加。元々センスの良かったバッティングにより磨きをかけました。

さらなる飛躍を期待された今シーズン。栗原選手にとって最大の課題は、昨年.243に終わった『打率の向上』でした。しかし、オープン戦では.186と低迷。
それでも、レギュラーとして自分のポジションを掴むべく、栗原選手は身体が開いて力のない打球を打たないために、『身体の開き』を抑える練習を重点的に行いました。

「開幕は自分がグラウンドに立っていたい」

表情は晴れずとも、言葉には力を込めた栗原選手。

そして、迎えた開幕戦。スタメンボードには2年連続『栗原 陵矢』が名を連ねました。この試合は、オープン戦の不振を振り払うかのように2安打2打点の活躍!
その後も、ヒットを量産し打率はここまで昨シーズンを上回る.280をマーク(※7/10現在)。主軸としてチームを牽引しています。

「次世代のホークスは、お前が引っ張って行かないといけない」

首脳陣からは、そうハッパをかけられる栗原選手。先輩から授かった『お褒めの言葉』、そして首脳陣からの『期待の言葉』を胸に、『夢の祭典』で「鮮烈な打球を 打ち飛ばせ」栗原陵矢!

【マイナビオールスターゲーム2021】
7月16日(金)よる6時〜 第1戦@メットライフドーム
7月17日(土)よる6時〜 第2戦@楽天生命パーク宮城
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)
両日ごご4時55分〜よる6時 BS朝日にてホームランダービー生中継

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