侍・悲願の金メダルへ!坂本勇人に期待される役割[2021/07/15 19:00]

侍ジャパンのキーマンの一人、坂本勇人(巨人)。稲葉監督の現役時代、チームメイトとして2013年第3回WBCをともに戦い、その後は打撃コーチ、監督となった稲葉の元で侍ジャパンの主力として名を連ねている。球界を代表する二塁手・菊池涼介(広島)とともに二遊間を組む坂本に対して、稲葉監督は「色々僕の考えをわかってくれている」と信頼をにじませる。

2019年世界野球プレミア12。その年のセ・リーグMVPだった坂本が不調とみるや、代打を出した。坂本はグラウンドに出ようとした足を止めると、すぐにベンチの最前列に行き、声を出して応援に回った。この姿勢は、個ではなくチームを大事にする稲葉野球の象徴でもあった。

更に坂本は今回、12年ぶりに日の丸を背負うことになる田中将大(楽天)と幼馴染。実績がある投手とのコミュニケーションが取りやすいことも、チームの結束を高める1つの要因だと、稲葉監督は話した。

「ピッチャーって孤独だと思うんです。マウンド上でプレッシャーもある中で。それを野手がグッと引っ張ってくれると、安心感ができる。背中を押してくれる。そういうところも(坂本に)期待をしているところです。」

稲葉自身が2009年第2回WBCで、選手として感じたことも、この言葉のもとになっている。この大会にはメジャーリーガーが参加していた。中でもイチロー(当時マリナーズ)は既にトップクラスのメジャーリーガーとして8年戦っており、ややもすれば「孤高」な存在となりがちだ。更に、イチローは予選で不調に陥ってしまった。そこで周りの選手たちはどうしたか。ソックスをユニフォームの上から履く「イチローの真似」をして無言のエールを送った。チーム最年長だった稲葉もイチロースタイルにした一人だった。何をするにしても先頭に立ってチームを引っ張ってくれたイチローに対して、自然発生的に起こったことだったという。

それは、チームの一体感が出てくるのと同じことを意味していた。誰かを孤独にしないこと、それがチームとしての一体感を高めることになることを、稲葉監督は知っている。

侍ジャパンメンバーも多数出場予定!「マイナビオールスターゲーム2021」が7月16日、17日夜6時からテレビ朝日系列にて放送。

【マイナビオールスターゲーム2021】
7月16日(金)よる6時〜 第1戦@メットライフドーム
7月17日(土)よる6時〜 第2戦@楽天生命パーク宮城
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)
両日ごご4時55分〜よる6時 BS朝日にてホームランダービー生中継

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