ヤクルト山田&村上を鼓舞する歌姫・遥海[2021/11/23 12:00]

【日本シリーズ第3戦のみどころ〜ヤクルト編〜】

遥海(25)
生年月日:1996年6月25日(25歳)
出身地:フィリピン
経歴:20年5月 シングル「Pride」でメジャーデビューすると、
同年11月には、NY発祥のミュージカル「RENT」の日本版公演にて、スパニッシュ系のダンサー「ミミ」役で出演するなど、幅広い分野で活躍。
21年9月には、「声」が「科捜研の女-劇場版-」、「科捜研の女 season21」の主題歌に抜擢され、今最も注目を集める女性歌手。
フィリピンのタガログ語、英語、日本語を操るトリリンガルシンガーとして喜怒哀楽の豊かな感情を声にのせる。

科捜研の女の主題歌にセカンド・シングル「声」が抜擢されるなど、今注目の歌姫・遥海(25)と、
ヤクルトスワローズの主軸・山田哲人と村上宗隆に、ある繋がりがあるのはご存じだろうか。

野球界では徐々に話題になっているが、
山田選手が第4打席目に遥海の「Pride」、村上選手が第3打席目に遥海の「声」を登場曲に使用しているのだ。

登場曲に自分の曲が使われていることを最初に知った時遥海は、
「(新人の)自分の歌なんて、誰も聞いてくれていないんじゃないか。そう考えて心が折れる時もあった。」
でもこうやって誰かが見てくれているのを実感できる、“きっかけ”になったという。

支えになった山田選手、村上選手を是非とも応援したいと、神宮球場を訪れたのだ。
そんな遥海の姿を今回は独占取材させてもらった。

一度歌えば、圧倒的な歌唱力で人々を惹きつける遥海だが、どんな素顔を見せてくれるのだろうか。
遥海が訪れた試合は、なんと、セ・リーグ クライマックスシリーズ ファイナル第2戦目。
この試合に勝てば、ヤクルトが日本シリーズへ大手となる重要な試合だ。

お父さんも野球好きで、野球は小さい頃から馴染みがあった遥海であったが、
どこか顔が強張っている様子を浮かべていた。

「私が来て負けちゃったらどうしよう。」と緊張してしまったのだという。
普段の堂々と歌う姿からは想像できない、どこにでもいそうな25歳の姿がそこにはあった。

巨人は絶対的エース菅野が好投を見せ、1−0とリードはしているものの、
いつ逆転されてもおかしくない、緊迫した状況の中、迎えた6回。村上選手の3打席目…
「新しい今日が始まる〜・・」
遥海の「声」が流れると同時に、観客から大きな拍手が送られると、

「心臓がバクバクする」
遥海の緊張もMaxに・・

思わず両手を握りしめる遥海。

すると、4球目。

遥海の祈りが届いたのか、村上選手の痛烈な打球は左中間へ。2塁打を放ちチャンスメイク。

顔を赤めて喜ぶ遥海。あとで聞くと、緊張で息をするのを忘れてたとか。

この回一気に5点を奪い、勝負を決めたヤクルト。
村上選手の3打席目がきっかけで見事に勝利!

実際に試合で自分の曲が流れているのを見た遥海は、しみじみ語りました。
「小さい時から歌手になりたいと思っていたけど、夢止まりかとも思っていました。野球選手がこう使ってくれるなんて、改めて歌手になったのだと思いました」
「自分の今までやってきたことを信じて、自分の世界を守りながら、それを自分の声にして、みんなに寄り添っていけるような歌手になりたい」

そう語る、遥海の表情は、いつの間にか歌手・遥海の表情に変わっていた。

日本人の父とフィリピン人の母を持ち、フィリピンで生まれ育つという異色の経歴をもつ遥海。
フィリピンにいた小さい頃から歌うことが好きで、歌手になりたいと思っていた。
しかし、13歳に日本に来た当初は、日本語が分からず、言葉の壁、文化の違いを感じ葛藤があったという。
でもその経験が、「日本語がわからない人にも伝わるような歌を歌いたい」という、
彼女の圧倒的な表現力のある歌声を生み出す、”きっかけ”に繋がった。

そして、山田・村上もまたその歌声に惹かれた一人なのだろう。

日本シリーズは今日から、セ・リーグの本拠地に戻り試合が行われる。
登場曲は本拠地のみで流れるため、遥海の曲も今日が日本シリーズデビューとなる。
ヤクルトの本拠地神宮ではなく、東京ドームでの開催となるが、いったいどんな試合が待っているのだろうか。
1勝1敗で迎える日本シリーズ第3戦。
山田選手の4打席目、村上選手の第3打席目から目が離せない。

【SMBC日本シリーズ2021】
第3戦 ヤクルト対オリックス
11月23日(火)ごご5時50分〜
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。

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