山岡泰輔「悔しさをバネに」 完全復活を目指すイケメン右腕[2022/07/19 17:00]

【担当記者が選ぶオールスターイチオシ選手〜オリックス編〜】

今回のオリックス編は監督選抜で、自身3度目の球宴選出を果たした山岡泰輔。

昨季、2年連続の最下位から25年ぶりのリーグ優勝を果たしたオリックス。
歓喜に沸くチームを前に、一人、悔しさを噛みしめていた。

6月下旬に右肘の違和感で戦列を離れた山岡は、チームがし烈な優勝争い真っ只中の9月中旬、
クリーニング手術を受けシーズンが絶望。マウンドに戻ってくることはなかった。

「チームにとってマイナス。何ひとつ貢献することができなかった。
チームは優勝しましたけど、そこに対して自分は何もできなかったという悔しさがあります。」

プロ6年目の26歳。
2019年には2年連続の開幕投手を務めるなど、2桁勝利を挙げ、最高勝率のタイトルを獲得。
“エース”として牽引する、チームに欠かせない存在となった。
チーム一のおしゃれ番長で、手入れを怠らない派手な髪色。
一見やんちゃなそうにも見える山岡だが、人一倍優しく男気溢れる人柄だ。

ウイニングボールはいつもスタンドのちびっ子たちへ。
毎年ほっともっとフィールド神戸で試合が開催される際には、球場内にあるクレープ店で
約90個ものクレープを自腹で購入し、チームメイトやスタッフなどに差し入れをする。
その理由について「とにかくオリックスで勝ちたい。オリックスでCSに出たいし、
オリックスで優勝したい。チームがひとつになるように、できることは何でもしたい。」
過去にはそんなチーム愛を語ったことも。

「フルで貢献できるように頑張りたい」と誓った今季。
「(ルーティンとか)そういうのがストレスになるんじゃないか。全部やれるのはほとんどないし、なにか狂ったらダメってなるんだったら、気にしない方がいい。何事も無意識でやれるのが一番いい。」
昨季まで行っていたマウンドに「信」の文字を書くルーティンをやめ、“無意識”でマウンドにあがる。
そして、大きく曲がり落ちる縦スラを軸に多彩な変化球を駆使して打者を打ち取っていく。
6月にはロッテを相手に完封勝利を飾るなど、防御率はオリックス・山本由伸らを抑え、堂々のリーグトップ(7/18現在)と大車輪の活躍だ。

悔しさをバネにシーズンを戦う背番号19。オールスターでも、”完全復活”した姿をファンに届けたい。



ファンに夢を届けてくれる今年の球宴はテレビ朝日系列地上波にて生中継!
【マイナビオールスターゲーム2022】
第1戦:7月26日(火)よる7時00分〜
第2戦:7月27日(水)よる6時30分〜
テレビ朝日系列地上波にて生中継(※一部地域を除く)

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