【熱盛グランプリ】劇的勝利…感動の送球…ファン1200人の回答で決定 セ・リーグ編[2022/11/03 15:31]

今シーズン、プロ野球で“一番熱く盛り上がったシーン”を、ファンの皆さん各球団100人、合わせて1200人に伺いました。

それぞれに、それぞれの“熱盛”がありました。「熱盛グランプリ2022 セ・リーグ編」、どのシーンが1位になったのでしょうか。

■「神様」ヤクルトは…村上選手の“56号”

まずは、リーグチャンピオンの東京ヤクルトスワローズ。

ファン:「若いのにすごい」「神様」「神様」「神様」

選ばれたのは、村“神様”こと、村上宗隆選手(22)の56号ホームランです。

9月13日、王貞治さんの記録に並ぶ55号ホームランを放ちました。しかし、その後は13試合ホームランなしと、今シーズン最長のスランプに陥りました。

それでも、村上選手の力になったのは、打席に入るたび期待をしてくれているファンの姿でした。

村上選手:「たくさんのファンの皆さんに、背中を押してもらえた」

迎えたシーズン最終戦、最後の打席でした。

ファン:「本人も苦しんでいたと思うので。打った瞬間、鳥肌立ちました」「ずっと応援していきたい、私の人生で」

村上選手:「プレッシャーはたくさんありましたけど、最後の最後、期待に応えられて良かった」

■「打ったやん!」虎の大砲の“3発”

つづいては、阪神タイガース。ファンもびっくりの“あのシーン”が選ばれました。

ファン:「まさか」「打てへんやろ、打てへんやろ、もう打てへんやろ。打ったやん!」「もちろん漢、大山や!!」

虎の大砲・大山悠輔選手(27)がすごかった!

6月3日、日本ハムとの交流戦。大山選手は第一打席で初球をとらえてホームラン。この日の大山選手は、止まりません。2打席連続でホームランを放ちます。

こうなると、ファンが見たいのは、3本目のホームラン。

ファン:「もう1回打ったらすごいな」「ひょっとしたら」

迎えた第4打席、1試合で3本目のホームラン。満員の甲子園は、お祭り騒ぎになりました。

大山選手:「自分でもびっくり。ダイヤモンドを1周する時に、すごくふわふわした。打った時の歓声が幸せ。うれしい」

■横浜…本拠地17連勝のなかの“劇的勝利”

横浜DeNAベイスターズは、チームが主役です。

ファン:「負ける気がしなかった」「本拠地17連勝」

球団新記録となった本拠地17連勝。なかでも6月30日、劇的勝利を呼び込んだ大田泰示選手(32)が熱かったのです。

というのも、ファンは大田選手に対して、以下のような思いがあったといいます。

ファン:「ベンチでも一番声を出してる」「チームを引っ張る」

プレーだけでなく、どんな時でもチームのために。10試合ぶりにスタメン出場となったこの日は、1点を追う9回。同点タイムリーを放ち、ベンチの仲間にガッツポーズを送ります。

DeNAの勝利へ、“サヨナラ”のランナーは太田選手。ホームに戻り、勝利を収めました。

大田選手:「ヨコハマサイコー!!」

■中日の“レジェンド”…現役最年長選手のラストシーン

中日ドラゴンズからは、“あのレジェンド”福留孝介選手(45)。現役最年長のラストシーンが選ばれました。

24年前の入団当時、こんなことを話していました。

福留選手:「皆さんに、心から応援してもらえる選手になりたい」

ファン:「入った年から打ってくれたから、福留が好き」「チャンスに強い。ずっと好きだと思います」「最終的に、中日に戻ってきてくれた」

多くのファンが見守るなか、迎えた現役最終打席。

福留選手:「ファンの皆様の声援に包まれて、ユニフォームを脱げる。僕は本当に幸せ者です」

ファン:「24年間、お疲れ様でした!」

■日本球界復帰後…本拠地・広島で初の“結果”

広島東洋カープは、劇的な場面が!リーグ最多、7度のサヨナラ勝ちと、土壇場に強かった広島。そんななか、最もファンを熱盛ならぬ“鯉盛”にさせたのは…?

日本球界に帰ってきた、秋山翔吾選手(34)の一振りです。

8月6日、7連敗中のチームは、この日も9回3点を追いかける苦しい展開。それでも、つないで、つないで、同点に。ここで、秋山選手に打席が回ります。

実は秋山選手、移籍後、本拠地のファンの前では結果を残せていませんでした。

秋山選手:「この打席だけは、凡退できない」

ファン:「絶対やってくれると信じていた」「秋山様々です」「2000本安打、応援するのみです!」

■「師弟関係」巨人は、二人三脚でつかんだ“熱盛プレー”

読売ジャイアンツは、バッティングではなく、守備にまつわるシーンが選ばれました。

豪快なホームラン!ハートポーズが人気の来日1年目・ウォーカー選手(31)。ファンが選んだのは、「ウォーカー選手のバックホーム」です。

ファン:「ただただ涙でした」「2人の努力の賜物(たまもの)、師弟関係」

シーズン序盤、ウォーカー選手には外野からの送球に課題がありました。その姿に、練習で声を掛け、指導を行ったのが亀井善行コーチでした。

亀井コーチ:「守備がものすごく大事なのは、十分分かっている。一生懸命練習している姿を見ている。何とかしてあげたいな」

課題克服へ。亀井コーチとウォーカー選手、2人で取り組んできました。

二人三脚でつかんだ“熱盛プレー”は、6月28日の中日戦。打球はレフト方向のウォーカー選手のもとへ。ホームに送球し、タッチアウト!亀井コーチとの努力が実を結んだ瞬間でした。

ウォーカー選手:「ベンチに戻ると、亀井コーチが真っ先にやってきました。とても興奮し、よろこんでくれました。毎日、特守に励んでいたので、最高の気分でした」

ウォーカー選手は、シーズン終了後も帰国する選手が多いなか日本に残り、さらなる守備力向上に励んでいます。

(「報道ステーション」2022年11月2日放送分より)

こちらも読まれています