【W杯】日本がドイツに勝つための“攻略法”…内田篤人さん 5年ぶり古巣シャルケへ[2022/11/10 17:17]

カタール・ワールドカップ(W杯)、ドイツとの初戦まであと11日。大事な初戦、負けるとグループステージ突破は相当難しくなります。日本はドイツ相手にどんな戦いをしたらいいのか。内田篤人さんが“古巣”で聞いてきました。

■ユースコーチ「良いテンポでパスを回せれば…」

シャルケを退団してから、5年ぶりに古巣にやってきました。久しぶりなのに、どこに行っても、暖かく迎えてくれました。

サポーター歴50年のおばあちゃんと、再開することもできました。

懐かしい顔にも会えたので、取材開始です。まずは、シャルケのユースコーチに話を聞きました。

ランドクラフトさん:「こんにちは、ようこそ!」
内田さん:「内田です」
ランドクラフトさん:「知っていますよ」
内田さん:「知ってるって。日本の印象は?」
ランドクラフトさん:「(日本は)とても向上心があって熱心です。近年は、世界のサッカーはスピードが上がっている。そのなかで、日本は良いチームです」
内田さん:「これはドイツ人に聞くことではないが、日本が(ドイツに)勝つためにはどうしたらいい?」
ランドクラフトさん:「良い質問ですね。日本人は全員が身軽で速いので、良いテンポでパスを回せれば、ドイツと良い勝負ができる」

■番記者は…“ドイツが負ける”微塵も考えず

続いて聞いたのは、顔なじみのシャルケの番記者3人です。

内田さん:「日本はどうしたら、ドイツに勝てますか?」
シャルケ番記者:「0-0の状態が続いたら、ドイツが少し落ち着きがなくなるかもしれない」
シャルケ番記者:「日本がDFラインを低く守り、守備でドイツに対して隙を与えなければ、日本はドイツを苛立たせることができる」
内田さん:「正直に言っていいけど、ドイツ対日本のスコアは?」
シャルケ番記者:「ドイツが大勝することはないと思いますが、2-1でドイツというところでしょうか」
シャルケ番記者:「ごめんなさい。ドイツが2-0で勝つと思います」
シャルケ番記者:「1-1の引き分けかな」

悪くても引き分け。ドイツが負けることは微塵(みじん)も考えていないようです。

■お世話になったトレーナー「膝まだ『イテー』?」

いよいよ、トップチームの練習に潜入します。

内田さん:「きょうは、吉田(麻也)は来ません。きのうの試合のリカバリーで室内練習してるから、外には出てきません」「(Q.会いたい人はいる?)(自分が)現役の時のキーパーがまだ頑張ってるから、会いたいし。用具係とかも、多分変わってない。トレーナーもそうだし」

会いたかった僕の元チームメート、ゴールキーパーのラルフ・フェールマン選手(34)です。試合に勝った時は、抱きかかえられていました。

練習後にインタビューすることを約束。練習を見ていると、お世話になったトレーナーを発見しました。

キューンさん:「ウーシー!元気かい?」
内田さん:「元気だよ。何で、きのう4-0で負けたの?」
キューンさん:「君がいなかったからさ。膝はどう?まだ『イテーノ』?」 
内田さん:「あぁ『イテーノ』。まだ少し『イテー』かな、歩けるけど」

内田さんがいつも、「膝がイテー、イテー」と言っていたので、「痛い(イテー)」という日本語を覚えちゃったのです。

■元チームメートGKは「3-1でドイツが勝つ」

練習が終わって、フェールマン選手が出てきました。

内田さん:「日本のイメージは?」 
フェールマン選手:「多くの日本人がヨーロッパで活躍していて、クオリティーが高いのは知られています。W杯の本命とされていないかもしれませんが、サプライズは期待できる」
内田さん:「ドイツの弱点は?」
フェールマン選手:「ドイツには、(マンチェスター・シティ/ノルウェー代表の)ハーランド選手(22)のような“真のFW”がいません。ボールコントロールのうまい選手はたくさんいます。しかし、前線で圧倒的に存在感があり、ボールをキープしてくれるFWがいません。(ドイツは)アグレッシブに激しくプレッシャーを掛けられるのが苦手です。一人ひとりが諦めずに頑張れば、勝機はあるかもしれない」
内田さん:「ドイツ対日本のスコアは?」
フェールマン選手:「私は日本人の文化や心情が好きです。だから、ドイツが勝つとは言いづらいけど、日本もゴールしてもらいらいので、3-1でドイツが勝つと思います」

(「報道ステーション」2022年11月9日放送分より)

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