侍ジャパン初選出! 宇田川優希の“2つのフォーク” 松坂大輔「WBCで武器になる」[2023/02/23 15:38]

松坂大輔さんが注目する、侍ジャパン・メンバーの連続企画です。3回目は、侍ジャパン初選出の宇田川優希選手(24)です。

■目を見張る“剛腕”に…山川選手「日本で中継ぎトップクラス」

松坂さんが向かったのは、去年日本一に輝いたオリックス・バファローズのキャンプ地・宮崎です。

松坂さん:「まず、サイズ感がいいですよね。三振をとっていくイメージですかね。誰もがしびれるような場面で、全く動じない宇田川投手を見たいですね」

松坂さんが期待を膨らませるのは、侍ジャパン初選出のプロ3年目・宇田川優希選手です。

2020年、育成ドラフト3位でオリックスへ入団。去年7月、支配下に昇格すると、19試合に登板し、防御率0点台。チームトップの奪三振率をマークしました。中継ぎの柱としてブレークした24歳です。

松坂さん:「成長のスピードがすごいというか。こんなピッチャーがいたんだと、去年見てビックリしました」

宇田川選手:「日本を代表するような投手になりたいと思っていたんですけど。まさかの支配下に上がって半年で、ここまでこられると思っていなかったです」

身長184センチの宇田川選手。ストレートは最速159キロ。その豪腕には3度のホームラン王・山川穂高選手(31)も目を見張ります。

山川選手:「ゴォォォォっていうストレート。鉄球投げているみたいです。日本で中継ぎトップクラスだと思うので、(WBCでも)打たれないんじゃないかなと思う。だって鉄のボール投げていますからね」

■大きな強み“2種類のフォーク” 宇田川選手「すごく大事な球種」

さらに、松坂さんが注目する球種が、宇田川選手の“フォーク”です。

松坂さん:「非常に有効だったフォークボールなんですけど、僕自身も見て興奮しました、本当にすごかったです」

真価を発揮したのが、去年の日本シリーズ第4戦。1アウト3塁のピンチでマウンドにあがった場面でした。

宇田川選手:「外野フライでも内野ゴロでも1点入る場面なので、前に飛ばされたくなかった。空振りだけを狙いました」

三振だけを狙った宇田川選手。まずは大きく落ちる142キロのフォークで空振り三振。

続く3番・山田哲人選手(30)に対し、追い込んでからの5球目。今度は145キロの“小さく落ちるフォーク”で見逃し三振。

チームの窮地を救うピッチングで、日本シリーズ初勝利を引き寄せました。

宇田川選手との初対戦を振り返った山田選手は、次のようにコメントしました。

山田選手:「想像以上にすごくて…手も足も出なかったですね。ストレートめちゃくちゃ速いし、フォークもストライク入るし、打てるイメージがしなかったですね。すごくいいピッチャーだなと思いましたね」

剛速球に加え、打者を翻弄(ほんろう)する2種類のフォーク。これがWBCでも大きな強みになると松坂さんは言います。

松坂さん:「アメリカでもなかなか見ることができないフォーク。特に宇田川投手はリリーフでぱっと出てきた時に、(バッターは)初見では対応できないボールだと思うので、国際大会では武器になると思っています。宇田川投手にとって、自分のピッチングにおけるフォークの存在は?」

宇田川選手:「フォークあってのストレートだと思っていますし、ストレートあってのフォークだと思っているので、すごく大事な球種ですね」

松坂さん:「覚えたかったな、現役の時に」

■人生初の日本代表として大舞台へ「フォークで三振を」

慣れないWBC球にも徐々に対応してきた宇田川選手。人生初めての日本代表として、大舞台に挑みます。

松坂さん:「やっぱりここぞという場面で、栗山監督は宇田川投手を起用するんじゃないかと勝手に思っています。それにしっかり応える自信はありますか?」

宇田川選手:「あります。周りのトップレベルの選手たちに負けないように僕も自分の実力を発揮して、フォークで三振をとりにいけたらいいなと思っています」

(「報道ステーション」2023年2月22日放送分より)

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