侍ジャパンのヌートバーと今永、WBC初戦前日の記者会見でそれぞれの思いを明かす[2023/03/08 20:20]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」のラーズ・ヌートバー選手と今永昇太投手は8日、あすの初戦を前に記者会見に臨みました。

Q:今の気持ちは
ヌートバー:私にとってスーパーエキサイティングですね。すばらしい機会をいただきました。日本を代表する機会ですね。ここまでの道のりは非常に長いものでしたけれども、非常に良い準備ができましたし、明日の開幕戦が楽しみでなりません。
今永:2月17日の宮崎合宿から始まって2週間ちょっとですけども、家族のような、そのようなチーム作りができてると思いますし、ダルビッシュさんはじめ年上の方たちが本当に良いチームの雰囲気を作っていただいて、明日いよいよ始まるなと、ピリピリした雰囲気もあるんですけども、本当に和やかな空気も流れながら、そんな雰囲気でのチーム状態だと思います。

Q:初の日系人プレーヤーとして日の丸を背負う思いは
ヌートバー:本当に夢はかなうんだなと。正直言うとまだ開幕戦を迎えていないので夢はかなっていないのですけれども、あすプレーすれば私の、それから私の家族の夢がかなう、そういう瞬間ですね。こんなに大きな喜びはないですし、私のことを受け入れてくれた皆さん、その方々に感謝以外の何物でもありません。あしたは本当に楽しみでなりません。

Q:投手陣の結束力は
今永:はい本当に先ほど申し上げましたけども、本当に皆が家族のような冗談も言いあえますし、でも技術を教え合ったり、お互いを高め合ったり、時には弱みを見せながら、そのような関係性が築き上げられてると思うので、本当に宮崎合宿から参加をしていただいたダルビッシュ(有)さんには本当に感謝してますし、本当にあの人がいなければ、今このような状況で大会前のこの心境で、投手陣が迎えられることはなかったのかなと感じています。

Q:今大会での自身の役割は
ヌートバー:きのう、おとといとリードオフやらせていただきましたが、どこの打順で栗山監督が私を起用しようとも、1番だろうと9番だろうとレフトだろうとライトだろうとセンターだろうと、栗山監督が私のことを使うのであれば、どこのポジションにたがわず、ベストを尽くしたい。それだけです。

Q:投球、身体のコンディションは
今永:身体のコンディションはものすごく状態がいいですし、例年に比べてもいい仕上がりができているんじゃないかなと自分でも感じていますし、また心の方も本当にきっちりと準備してきたので、いつどこで何を言われても自分のパフォーマンスが出せる、また出さなければならない、そういう使命感を持って試合に臨めると思います。

Q:あすへの目標、今大会の意気込み
ヌートバー:スーパーエキサイティングですね。明日は本当に。ロッカールームでは誰がプレーするか本当に誰も気にしていません。誰が出ても100%の結果を出してくれるでしょうし、中国相手に誰がプレーしようと、誰がリザーブになろうと100%の結果をグラウンド上で出してくれるメンバーがそろってます。
今永:これだけたくさんの素晴らしい選手の中で野球ができるので、本当にあしたの開幕がワクワクしますし、世界一という目標をみんな持っていますけれども、あしたから一歩一歩、階段を上るように進めていってみんなが目指すものをつかみ取れたらいいなと思います。

Q:大谷選手への注目がすごいが、どのように感じるか
ヌートバー:私は皆さんと同じ気持ちです。正直ファンの一人という感じで、幸いなことに私はチームメイトとして非常に近い距離で練習を見たり、一緒に過ごすことができていますが、本当に彼は素晴らしいアスリートですし、こんな選手は見たことありませんし、いつでも自然体で接してくれますし、本当に感嘆、感心しかありません。
今永:僕も一野球ファンとして大谷選手を見ていて、やっぱりバッティングでもピッチングでも、練習する姿一つでも本当に絵になるような選手で、僕自身も含めて若い選手が大谷選手の色々な行動を見て、これから先の野球人生に繋がっていくと思いますので、彼と野球できていることが僕たちにとって素晴らしい財産かなと思ってます。

Q:カージナルスのチームメイトとも対戦するが
ヌートバー:トミーは非常に私にとって大切な友人で、いつも同じユニフォームを着ているので、ただ今週はいつもと違って敵チームのユニフォームを着ているという感じですね。特に複雑な心境ではないんですけれども、結果としては私は日本を代表して、彼は韓国を代表して、野球というフィールドで対戦すると。そのように捉えております。

Q:ペーパーグラインダーポーズが浸透していることについて
ヌートバー:(大谷)翔平と色々話して、「エンゼルスでチームセレブレーションのときどんなことやってたの?」「いやあんまりエンゼルスないんだよね、カージナルスはどうなの?」「そうだね、カージナルスも色々あったけど」そんな会話をしたんですけど、結果的に簡単にできることで誰でもまねができることでやったわけなんですけど、非常に簡単ですし、多くの方にまねしてもらえてますし、選手だけじゃなく監督、コーチ陣にも受け入れてもらってますし、家族のように感じられているというのは多くの方に受け入れられてる、だからこそ非常に居心地のいい時間を過ごせてます。

Q:チームでの役割について
今永:どこで投げるかというのは読めない中ですけど、栗山監督はじめ、投手コーチの言われたところで自分のパフォーマンスをまず最大限に出すという、そうでなければ通用しない相手ばかりなので、まずは自分のパフォーマンスしっかり出さなければいけないというところなので、難しい場面でもしっかりと一球目から自分のボールが投げられるようなそのような役割が求められているのかなと思います。
ヌートバー:私たちに求められているものというのは勝利だと思うんですね。ですので、まず勝利のために何ができるか何をするかということだと思います。もう少し言及すると、非常に高いレベルでの戦いが予想されますので、私がというよりも全員一人一人が与えられている役割を一人一人確実にこなすことがチームの勝利につながると信じています。

Q:日本野球をどう感じるか
ヌートバー:本当に大好きです。素晴らしい経験をさせてもらってます。スタジアムでの雰囲気は特に私が経験したことないですし、私は幼少期から野球をプレーしてきましたけれども、日本の野球は想像しかなかったですので、実際で自分がジャパンのユニフォームを着て経験できていることが本当に大きいですね。私の母が同じくらい喜んでますし、この瞬間を私は絶対生涯忘れることはない、そんなトーナメントになると予感しています。


9日(木)にWBCの初戦を迎える侍ジャパンは、1次ラウンドで中国、韓国、チェコ、オーストラリアと対戦します。

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