「中村悠平さんのリードに救われたと思います」今永昇太[2023/03/11 20:11]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」は10日、WBC1次ラウンドで韓国と対戦し、13−4で見事勝利を収めました。
この試合で2番手として登板し、好投した今永昇太投手が試合後、報道陣の質問に答えました。

Q:どんな気持ちでマウンドに上がったか?
今永:中盤だったので、もう一回流れを持ってこられるようなピッチングができればいいなと思いながらマウンドに上がりました。

Q:相手の雰囲気的な部分はどうか?
今永:1イニング目はスムーズにいけて、そこが一番大きかったかなと思います。

Q:ダルビッシュ投手からどんな言葉をかけられたか?
今永:僕の真っすぐだと高めのほうがいいんじゃないというアドバイスを頂きましたし、各バッターの意識とか、こういうふうにやってきてる、いろんな事やってきてるっていうのを情報共有としていただきました。

Q:ストレートは全体的に走っていたと思うが
今永:良いストレートも何球かありましたけど、ボール先行にするボールもありましたし、全てが良かったとは言えないと思います。

Q:見えない力が生まれるという話、154キロは?
今永:それは初めてだと思いますね。

Q:自己最速がここで出るというのは?
今永:自主トレのときからこういう緊迫した場面で自分が力むことを想定しながらトレーニングを積み重ねてきたので、力んで、自分の許容範囲の力が出たときにそれをなるべくコントロールできるようにっていうところをやってきたので、ひとまずそれは少しできたのかなと思います。

Q:今日は力みもありながら、感覚的には何割ぐらい?
今永:9割強くらいの、10割近いくらいの出力を出してましたし、今日みたいな場面はなかなか脱力するのが難しいんですけど、この1試合投げたことによって、これから先はもっと気持ち的にもリラックスして投げられるかもしれないです。

Q:修正点はどこか?
今永:僕自身の投げる場面ではやっぱりああいう1点はあげちゃいけないので、今日は3点差のなかで打たれた1点なので、ちょっと霞んでるように見えますけど、そういう一点もあげてはいけないところなので、勝った上でそのように反省できるっていうのは野手の皆さん、キャッチャーの中村悠平さんに感謝したいなと思います。

Q:第二先発の難しさは?
今永:四回からいくのか、五回からいくのかっていうところで、ちょっとゆったりめの準備をしてしまったところはあったんですけれども、四回からいくってなると、ちょっと急ピッチになってしまった部分があったので、これも野球ですし、それも全部こういうもんだと受け止めて、やっていけたらいいのかなと思います。

Q:今日の経験をチームに伝えていきたいとかはあるか?
今永:こういうふうに何かを背負って、もちろん誰もがそういう気持ちをもってやってるとは思うんですけど、自分のなかでいろんなものを背負って投げながら野球をするっていうのはなかなかこの先の人生でも少なくなってくると思うので、そういう経験をこれから先いろんな選手に自分はこうだったよっていうのは伝えられる立場になれたらなとは思ってます。

Q:真っすぐは1月の時点で結構シュート回転していた、改善した要因は?
今永:きょうもそういうボールあったといえばあったんですけど、中村悠平さんも僕の真っすぐの特徴を理解していただいて、あんまり低めに構え過ぎずに構えてもらいましたし、1点とられた後もいろんなジェスチャーなどで落ち着かせてもらったので、中村悠平さんのリードに救われたと思いますね。

Q:四回からいくというのはどのタイミングで
今永:展開のなかで厚澤ブルペンコーチにどうですかねっていう話をしながら、たぶん四回行きそうだねっていう見解をもらったので、僕も五回かもしれないという中で少し合わせていたので、ちょっと早めにやっとこうかっていう感じになって、厚澤コーチの予想通りの四回になったって感じですね。

Q:ダルビッシュさんの球数との兼ね合いですか
今永:厚澤コーチがその先の展開を予想して、その時はまだ点を取られてなかったんですけど、こうなったらこうなるよっていう予測をしていただいて、僕もすべてが初めてなので、この先の展開は正直読めないですし、でも厚澤コーチのそのアドバイスのおかげで早めの準備ができたかなと思います。

Q:中継ぎをするにあたって、心掛けていることは?
今永:出力がどうしても上がってしまいますし、そこから例えば5イニング6イニング投げるわけではないので、ある程度後ろが見えてる中で登板するのでどうしてもコントロールを乱してしまったりだりだとか、自分の出力とコントロールのバランスがちょっと天秤にかけたときに少しだけ出力が勝っちゃうときがあるので、そこを名古屋の時からちょっと修正して、きょうは投げられたかなと思います。

Q:力んでしまう?
今永:もちろん絶対力むんですけど、その力みが普段力を入れちゃいけないフェーズの時に力んでしまうというか、脱力のときに力んでいるので、力まなければいけないところで抜けてしまうという現象が起こるので、きょうはその逆の良い投球は何球かあったかなと思います。

Q:WBC球への対応は?
今永:やっぱりファール打たれた後のボールとか、神経質にはなるんですけれども、それも含めて、12月半ばからそのボールを触っているわけなので、それを今更どうこう言うことはないですし、普通のボールと思って投げることが一番かなと思ってますね。

Q:合宿で試行錯誤してたスライダーの手応えは?
今永:ダルビッシュ投手にアドバイス頂いた通りの腕の使い方だったりとか、グリップ、リリースまでの腕の通り道とかっていうのも少しずつ分かって来て、きょうもとんでもないところに投げたようなスライダーはなかったので、しっかりと意図したコースボールだったりとか、真ん中に抜けて危ないボールになるような球は1,2球くらいで済んだので、これからもっともっと良くなると思います。

Q:はじめてのWBCで因縁の韓国戦で感じることはあるか?
今永:やっぱり韓国のバッターは素晴らしいなと改めて僕は今日感じましたし、152キロの真っすぐを引っ張られたときにはほんとに良いバッターがそろってるなと感じましたし、チェンジアップにもついてきますし、ほんと簡単に終わらないなって印象があったので、1番から9番まで素晴らしい打者がそろっていたなというふうに感じました。

Q:きょうスタンドの中にメジャーのスカウトがいたが
今永:そこはあまり僕は気にはならないですし、今すぐどうこうという感じもないので、普通に自分のパフォーマンスをその方たちだけではなくて、自分のチームのベイスターズの選手たちにも見ていただいて、安心してもらえればなと思います。



侍ジャパンはこのあと11日[土]にチェコ戦、12日[日]にオーストラリア戦と試合が続きます。
日本対チェコは11日[土]よる7時に試合開始です。

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