劇的勝利導いた栗山監督、メキシコ戦後の会見 アメリカとの決勝の先発は今永![2023/03/21 13:30]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」は20日、準決勝でメキシコと対戦し、6x−5で勝利しました。
逆転サヨナラ勝ちで決勝に駒を進めた侍ジャパンの栗山英樹監督が試合後の会見に臨み、報道陣の質問に答えました。
(一部質問の日本語通訳音声がありませんがご了承ください。)

Q:選手の勝ちたい姿はどう映った?
栗山監督:僕の目にどうとかじゃなくて、本当に思った通り、メキシコも素晴らしいチームでなかなか突破口ができないで苦しんでいる中、勝ち負けは別にして野球ってすげえなあと感動しましたし、見ている人たちも野球ってすごいなあと思ってもらえばすごく嬉しいです。

Q:大谷選手があした登板する予定はあるか?
栗山監督:身体の状態をみないと分からないので、そこに関してはあしたまで、試合前に言いましたけど、可能性はゼロではないので、彼の身体の状態を見ながらしっかりあした考えたいと思います。

Q:メキシコチームはどうか?
栗山監督:東京ラウンド終わってこっちにきて、ドミニカだったり、プエルトリコだったり、ベネズエラだったり、色々なチームを見させてもらいましたけど、本当にどこもチームもすごいいいチームで、どこがどうのこうのっていうことではなくて、どのチームも本当に素晴らしいチームだなっていう。もしチャンスがあるならばそういういろいろなチームとやりたかったなと思わせられるような素晴らしいチームだったと思います。

Q:九回を迎えたときの心境は?
栗山監督:大事なゲームになればなるほど最後のイニングの難しさっていうのは、過去監督をやっているなかで感じていたので、必ずチャンスが最後にあると信じて、いろんな展開になったときにランナーの動かし方とかそういうイメージしてただけなんで。まあもともとファイターズの監督をしていた時から僕はその、最後の最後まであきらめないっていうことは選手たちにずっと言ってきましたし、僕がちょっとでも「やられるのかな。」と頭に浮かんでしまうとそういうふうになってしまうんでね。それだけは監督として思わないっていうふうに思ってやってきたんで。きょうも最後まで選手たち、まずは追いついてくれると信じて九回見てました。

Q:あした大谷が先発する可能性はあるか?
栗山監督:あしたの先発は今永投手でいきます。登板間隔考えたらそんなにたくさんの球数っていうところではないというふうに思いますし。本人とあしたになって話さないと分からないのでとはいいませんが、身体の状況みながら、スタートは今永投手でいきます。

Q:世界クラスの選手が世界の舞台で躍動したが、村上選手を始めとする選手の活躍はどうか?
栗山監督:きょう佐々木投手とか山本由伸投手とか、ちょっとWBCどの国もそうだと思いますけど、普通はもう少し、1週間に1回投球数を広げながら選手の調整をさせながらこの時期に来るんですけど、どうしても試合があるので、球数もみんな行けてないという中で、今日だとやっぱりみんな3イニング目4イニング目になったときに本人が思っている以上に疲労が一気に来るという。まさにそういうふうな感じには見えてたんですけど。ただきょう二人見てもらって間違いなくこっちでもやれるくらいのピッチャーであるというふうに思ってもらったと思いますし。村上に関しても最後やっぱりああいう勝負所で一番厳しいところで、しっかり打てるバッターであることは間違いないので、それをアメリカの野球のみなさんがどういうふうに見るかは別ですけど、僕は何年かしたらこっちでやっていると信じているので、そういう選手であるのは間違いないと思います。

Q:日本にとってWBCの意味の重要性は?
栗山監督:僕もWBCに関しては、たとえばけがしている選手が各国出たりとか、で、ジャパンも選手が変わってもらわなきゃいけないことが起こったりはしました。ただ僕はきょうの試合もそうですけど、例えば準々決勝のプエルトリコとメキシコの試合だったりとか、ベネズエラとアメリカの試合だったり、あれだけの、日本もそうですけどトッププレーヤーがこの一試合に全てをかけて戦うっていう、本当に命がけになったときにどんなすごいことを起こせるかっていうのは見ててすごい感動したし。こういう試合って野球の本質のような感じが僕はしたので。色々みんな考え方はあるかもしれないですけど、このWBCでいろんな世界の国の人たちが、それもメジャーのトップ選手も含めて全力で戦ってくれるっていうことは、ものすごく大きな意味があるし、僕自身も感動したし、なんかこれが広がってほしいなと思います。

Q:村上選手を最後まで信じた思い
栗山監督:たぶん、本人の中ではまだ、最後打ちましたけどチームに迷惑をかけているという感じしかないんじゃないかというね。あんなバッターではないので。本当に世界がびっくりするようなバッターである、僕はそれをこのWBCで証明したいというふうに思ってやってきたので、彼を信じる気持ちはゆるぎないものがあるし。ただ打つきっかけを作るためにはいろんなことをしなければいけないのでね。なんとか彼の能力を引き出sy手伝いが出来ればいいので。ただ、今日は良かったですけど、本人悔しいんじゃないかなというふうに思う。

Q:あしたにつながるか?
栗山監督:それは本人にずっと言ってきたので。「最後お前で勝つんだ。」とずっと言ってきたんでね。僕は信じています。



侍ジャパンは21日(日本時間22日あさ8時)、決勝でアメリカと対戦します。

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