逆転サヨナラ打を放った村上宗隆、メキシコ戦後の会見 アメリカとの決勝に挑む![2023/03/21 14:10]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」は20日、準決勝でメキシコと対戦し、6x−5で勝利しました。
逆転サヨナラ勝ちを決める一打を放った、侍ジャパンの村上宗隆選手が試合後の会見に臨み、報道陣の質問に答えました。
(一部質問の日本語通訳音声がありませんがご了承ください。)

Q:最後の打席を振り返って
村上:3打席連続三振をして、悔しい思いをしていましたけど、なんとか最後修正して打てました。

Q:最後の打席にはどのような心境で入ったか?またランナー生還した姿を見てどう感じたか?
村上:(大谷)翔平さんが塁に出てくれて、(吉田)正尚さんがフォアボールでつないでくれたんで、少しバントも頭をよぎったんですけど、城石さんから、監督が「もうムネ(村上)に任せた。思い切っていってこい。」と言われたんで、腹くくっていきましたし。あの打球を打った時には、もしかしたら入るんじゃないかと思っていたんですけど、パワーが無かったので手前で失速してしまったんですけど。ランナーが周東さん、すごい足の速いランナーだったので、「あ、サヨナラだ。」っていうふうに思いました。

Q:試合後の会見で、栗山監督は「最後は村上選手で勝つ。信じている。」と話していたが、監督の思いをどのように感じていたか?
村上:11月の強化試合から栗山監督のもとでずっと中軸を打たせてもらっていて、このWBCで、一番大きな大会でなかなか結果が出ず、監督もすごい僕に対して気を使ってくれたりとか、打順の中でいろんなことを、試合前だったりとか言ってくれていたんで、すごいその気持ちも伝わっていましたし、何とかしたいなという思いはすごいありました。

Q:大谷選手の最終打席、二塁打を打った後の塁上での気迫あふれる姿はチームにどのような影響を与えたと思うか?
村上:九回、最後の攻撃だったので、さすがだなという。初球を振ってツーベースにしますし、本当にチームに勢いを与えてくれましたし、まず今日こうして勝てたのも、僕が何度も三振して、残塁が多かったんですけど、その中でも吉田選手だったり、いろんな選手が点を取ってくれて、最後に僕のところにただ回ってきただけなんで。本当に、きょうはチーム一丸、打線が機能して、いろんな人がカバーしてくれて今日の打席があったと思うので、すごい周りの皆さんに感謝しています。

Q:どのような修正をして、どのような意識で打席に入ったのか?
村上:サードフライを打った時に、ちょっと感覚的には良いものがあって。その感覚を信じながら打席に立ちましたし、初球を振ったときにちょっと前にスウェーしてるなとか。いろんなことを冷静に感じられたんで、そういうところを修正していきました。

Q:最後の打席、どのように重圧に打ち勝ったか?
村上:何て言うんですかね。やるしかないなと。まあ結局、何度も何度もチャンスで回ってきますし、結局そういうところでなかなか打てずにいたんで。バントも頭によぎったんですけど、城石さんが栗山監督の言葉を伝えてくれた時にもう打つしかないなと開き直っていきました。

Q:これまでも素晴らしいヒットを打ってきた村上選手だが、日本代表のユニフォームを着て放った決勝の一打は、どのように感じたか?
村上:このWBCで活躍するっていう、小さい頃にイチロー選手の決勝のタイムリーを見たときに感じていた思いもあったので、すごく最高の一打になりました。

Q:これまでの苦しい経験を乗り越えて打った決勝の一打を経て、明日の決勝へ向けて心境の変化はあるか?
村上:シーズン中もよく三振しますし、よくエラーもしますし。それがWBCですごい目立っちゃったんで。自分の中では調子がいいか悪いかで言ったら悪い方だったんですけど。チームの皆さんに助けられたのもありますし、監督の、城石さんの一言にも救われたので、本当に周りの力というか、チームのありがたさ、チームの団結。そういうところをすごく感じました。

Q:七回、吉田選手がホームランを打つ前に、ダグアウトで山川選手が打席に入る準備をしている姿があったが、もしあの場面で代打を出されていたらどのような心境だったか?
村上:代打かなと。シンプルに。自分の状態も含め代打かなと思いました。でもあそこで(吉田)正尚さんが打って、最後僕のところに回ってきたんで、そういう流れだったのかなと思います。



侍ジャパンは21日(日本時間22日あさ8時)、決勝でアメリカと対戦します。

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