MVP・大谷翔平、WBC優勝後の会見! 投打の「二刀流」で活躍![2023/03/22 15:02]

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表「侍ジャパン」は21日、決勝でアメリカを相手に3-2で勝利し、見事優勝を果たしました。
大谷翔平選手が試合後の会見に臨み、報道陣の質問に答えました。

Q:いつトラウト選手と対戦すると分かったか?
大谷:(肩を)つくってる段階で、くるんじゃないかと思ってたので。先頭バッターと2人目を2アウトランナーなしでくれば一番いいなと思ってたんですけど、先頭バッターが出てしまったので、そこは少しナーバスになってたかなと思います。

Q:3年後もWBCに出場したいか?
大谷:出たいです。僕自身が、まずは一定のレベルに居続けるというのが条件ですし、もちろんそうなるように最善の努力を毎年したいなと思っています。

Q:配球の組み立てはどのように考えていたか?
大谷:ある程度のプランは立てていきましたけど、一人一人打席の中で狙い球が決まってると思うので。あとはバッターとピッチャーの中の間合いの勘で球種を選択して投げました。

Q:今回のWBC優勝は、大谷選手の野球人生でどのような意味を持つか?
大谷:間違いなく今までの中でベストな瞬間じゃないかと思いますし、きょう勝ったからと言って、その目標(世界一の野球選手になること)が達成されているわけではないので、これは一つの通過点としてもっともっと頑張っていきたいですし、これからシーズンも始まるので、そこに向かって日々努力したいと思っています。

Q:試合前の円陣で発した言葉について
大谷:僕らは知らず知らずのうちにというか、アメリカの野球に対してかなりリスペクトの気持ちを持っていますし。ただでさえすばらしい選手たちのラインナップを見るだけで、尊敬のまなざしが逆に弱気な気持ちに変わってしまうというケースが多々あるなかで、きょう一日だけはそういう気持ちを忘れて、本当に対等な立場で「必ず勝つんだ」という気持ちをみんなで出したいなとは思ってました。

Q:高校の時に「WBC日本代表MVP」という目標を立てていたが、当時の気持ちは?また、実際に達成した気持ちは?
大谷:野球人生の中で獲得したいものの一つとして、そういうものを書いてましたし、きょう実際にそうなることができて、僕がMVPをとったかどうかではなくて、本当に日本の野球が世界に通用する、勝てるんだという、みんなで一つになって、短い期間でしたけど本当に楽しい期間でした。

Q:優勝後のインタビューで見えたのは汗か涙か?
大谷:汗ですね(笑)

Q:八回に自身の登板を控えているときの心境は?
大谷:自分が対戦するであろうバッター、次の回のラインナップを見て、9番から始まって1番、2番。さっきも言ったんですけど、9番と1番をしっかりアウトとって、2アウトランナーなしでトラウト選手(との対戦)。これが最高のシナリオじゃないかなと思ってたんですけど。3ボール2ストライクから良いところを見極められてランナーを出してしまったので、少しプラン通りではなかったですけど、結果的に2アウトランナーなしで迎えられたのは大きかったと思います。

Q:野球を始めてからどのようなことを大切にしていたことで、世界一にたどり着いたと考えているか?
大谷:僕がどうのこうのではなく、第1回大会からいろんな先輩たちがすばらしいゲームをしてもらって、それを実際に僕らが見てきて、「ここでやりたいな」という気持ちにさせてもらったのが、まず一番大きいことじゃないかと思いますし。今回優勝させてもらって、そういう子たちがまた増えてきてくれたら、本当にすばらしいことだと思います。

Q:日本の投手陣をどう思うか?
大谷:きょうの試合に限らず、日本を代表するようなすばらしいピッチャーたちが一つにまとまってくれた。普段は先発をしている人たちが中継ぎに回ったりとか、不慣れなポジションで投げる場面もあったと思うんですけど、誰一人文句を言わずに、チーム一丸となって自分にできることを、最善を尽くしてもらってたと思うので、本当に感謝しかないですし、本当にすばらしい投手陣だったと思います。

Q:大会を通して無敗のチームは、WBCの歴史の中で今大会の日本が2チーム目です。
大谷:今回、運よく日本が勝つことができましたけど、本当にどこが勝っても不思議ではなかった。各国にすばらしい選手たちが集まってましたし、僕も日本以外の試合も見ましたけど、本当にどこが勝ってもおかしくない試合だったと思うので、野球界の前進を感じた試合だったと思います。

Q:WBCの優勝を経て次に目指すところは?
大谷:シーズンが始まるので、まずポストシーズンとワールドシーズンで勝っていくのが次のステップではないかと思いますし、次の大会も3年後にあると思うので、まずは自分が立ち位置をキープするというか、またはもっとすばらしい選手に慣れるように頑張っていきたいと思ってます。

Q:大谷選手にとってWBCで優勝したことの意義は?
大谷:僕自身にとっては子どものころから優勝を見てきて、「自分もこういうふうになりたいな」と思って頑張ってきましたし、実際にそうなることができて、すばらしい経験をさせてもらったなと思ってます。実際に次の子たち、いま野球を楽しんでいる次の世代の子たちが「僕らも頑張りたい」と思ってくれたら、本当に幸せだなと思います。

Q:ブルペンとダグアウトの移動など、中継ぎという普段とは違う状況での登板はどうだったか?
大谷:日本時代にブルペンまで走ってはいないですけど、経験は一度あるので、その経験がまず大きかったなというのと。ダグアウトとブルペンの行き来に関してはそんなに苦にならなかったので、今後こういうシチュエーションがあるかもしれないですし、そこも本当にすばらしい経験をさせてもらったなと思ってます。

Q:WBCは日本だけでなく、台湾・韓国・中国を奮い立たせると思うが、これらの国の野球選手たちに何を伝えたいか?
大谷:どの国が勝ってもおかしくなかったんじゃないかと思ってますし、実際に試合をするなかで、点差の開いた試合が確かにありましたけど、あまりそこまでの差がなかったんじゃないかと正直思ってます。台湾・韓国・中国に限らず各国にチャンスがあるということは、それだけ実力差が均衡してきてるんじゃないかと思うので、どの国が優勝してもおかしくない、すばらしい大会だったと思います。

Q:恩師である栗山英樹監督と一緒に世界一になれた心境は?
大谷:日本一にも2016年になりましたけど、こういう形でまた一緒に野球をするとは正直思ってなかったので、本当に良い経験をさせてもらいましたし、最終的に最高の形で終わることができて、本当にすばらしい大会だったなというか、自分にとってもすばらしい経験だったと思います。

Q:九回、なぜマウンドにゆっくり向かったのか?
大谷:リプレイ検証があったので、どちらの判定か分からなかったのと、逆にリプレイ検証があったのでゆっくりマウンドに行くことができたのが、最終回は僕自身にとってはすごく良いリズムでマウンドに上がるきっかけになったかなと思います。

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