西武・平良海馬「先発がしたい」 リリーフから転向…“強い思い”決定的にした出来事[2023/05/18 16:33]

昨シーズンはリリーフとしてチームを支えていた、埼玉西武ライオンズ・平良海馬投手(23)。

今シーズンは、先発に転向。そこには“強い思い”がありました。

■「先発がしたい」思い…決定的にした出来事

1月、沖縄県宮古島。そこで汗を流していたのは、平良投手です。

平良投手の真骨頂は、最速160キロのストレートで押す剛腕スタイル。2021年には藤川球児さんを抜き、連続無失点の日本記録を樹立した、日本を代表するセットアッパーです。

それは、去年の契約更改。平良投手は「2019年から先発をしたいと言っていまして。4年目は、先発がしたいと話しました」と打ち明けます。

平良投手の「先発がしたい」という強い思いを決定的にした出来事がありました。

去年のクライマックスシリーズ、ファーストステージ第2戦。西武は、試合序盤からリードを許します。

平良投手がクライマックスシリーズで登板したのは、この8回のみ。西武は、2連敗でシーズンを終えました。

平良投手:「負けてる状況で投げて、自分は何もすることができないのが、違うなと思って。中継ぎより先発のほうが、試合をコントロールできる。試合をコントロールしたい」

試合をコントロールすることで、チームの勝利に貢献したい。それが、先発転向の理由でした。

平良投手:「たくさんイニングを消費して、失点が少なければ、チームにも貢献できる。そういうところで、自分の価値を上げていきたい」

■新たな変化球習得のため…投球動作を解析

平良投手の理想、それは“長いイニング”を投げること。そのために、故郷・沖縄の自主トレで取り組んでいたのが…。

平良投手:「色々な球速のボールがあったほうがいい。ゴロを狙うようなツーシームや、カーブもチャレンジしています」

剛腕スタイルから、打たせて取る投球スタイルへ。そこに必要なのが、新たな変化球の習得でした。

さらに、平良投手が取り組んだのは、投球動作解析。外部施設に自ら訪れ、最新の機器を駆使して、細かく分析。「少し中指のポジションを変える」「親指が離れないと良いかもしれない」などのアドバイスをもらい、新たな変化球の習得を目指します。

豪快なスタイルの裏にあった、緻密な一面。理想を求める姿がありました。

■平良投手「先発になったからにはQSでチームに貢献したい」

4月2日、オリックス・バファローズ戦。覚悟を持って迎えたプロ初先発のマウンドです。

リリーフとして結果を残してきた剛速球。そして、新球カーブ、ツーシームでゴロに打ち取っていきます。

新しい平良投手が、そこにはいました。

ここまで5試合に先発。すべて6イニング以上を投げ、3失点以内に抑えるクオリティ・スタートを続けています。

平良投手:「先発になったからには、“クオリティ・スタート”で、今まで中継ぎをやってきたよりも、チームに貢献できるようにしたい」

(「報道ステーション」2023年5月17日放送分より)

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