石川佳純 引退会見後に語った“今の思い”…松岡修造「卓球は“良いやつ”?」[2023/05/19 14:13]
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卓球・石川佳純選手(30)が、区切りの時を迎えました。
引退会見の後、石川選手が14歳のころから17年にわたり、オリンピック3大会を含む節目節目で取材してきた松岡修造さんが、今の思いを聞きました。
■中国語でもメッセージ「本当に幸せでした」
石川選手:「皆さま、こんにちは。石川佳純です。引退を決意した理由は、自分自身やり切ったと思えたからです。夢に向かって、全力で走り続けることができました」「(Q.今、自分自身にかけたい言葉は?)よく頑張ったかな、よく頑張れたかなと、ひとこと言います」
さらに会見では、中国のファンにも中国語でメッセージを送りました。
石川選手:「中国の会場では、多くのファンが私を応援してくれて、本当に幸せでした。本当にうれしくて、感謝しています」
■石川選手…五輪を目指したことが転機に
松岡さん:「この度は、現役引退おめでとうございます」
石川選手:「ありがとうございます」
松岡さん:「もう、やり切ったね!」
石川選手:「やり切りました!」
番組が石川選手を初めて取材したのは、16年前の2007年。石川選手が、まだ中学生の時でした。
松岡さん:「(取材した映像を)見返したけど、部屋は汚いし、整理できなくて、さぼるばっかり(笑)」
石川選手:「そうですよね(笑)。14歳の時に取材していただいた時は、あっさり負ける選手だった。オリンピックを目指したことによって、自分のすべてが変わったと思っています」
天真爛漫な少女は、本気でオリンピックを目指したことにより、世界で輝きを放ちます。3大会連続でメダル獲得。日本卓球界を牽引する存在となりました。
■弱音を吐かず…常に前向きに戦う
松岡さん:「石川佳純という卓球プレイヤーは、佳純さんにとってどんな選手だった?」
石川選手:「常に前向きにカッコ良くいたいという理想はあって。弱音を吐かなかったり。できていたかは分からないですけど、自分の理想としては、カッコ良い選手で居たいなって理想はありました」
弱音を吐かず、常に前向きに戦う。それが最も表れていたのが、東京オリンピック代表の選考レース。若手の台頭で厳しい状況。それでも、諦めることなく常に気迫あふれるプレーを見せました。
松岡さん:「僕のカッコ良いの捉え方を言っても良いですか。佳純さんは(精神的に)あんまり強くなかった。それが、カッコ良かった。シングルスであと一つという時に、なかなか取れなった。でも、それが人間。そこにチャレンジしてるから、カッコ良いんですよ」
石川選手:「すべてを諦めなければ大丈夫。まだまだ大丈夫という思い。結果はどうなるか分からないけど、自分自身に向き合う姿勢、逃げない姿勢。どんな姿でも、カッコ悪くても良いから粘り勝ちする姿勢。それが、私の中でのカッコ良い選手」
■「すべての経験が財産」卓球は“良いやつ”
松岡さん:「今振り返って、どんな時間が自分にとって、卓球人生で大事だったと思います?」
石川選手:「必死だったし、夢中になれたからこそ、あれだけの卓球に対する情熱を持てた。何かに熱中できる時間というのは、すごく素晴らしい時間」
松岡さん:「卓球は“良いやつ”なんですか?」
石川選手:「やっぱり卓球が大好きだし、卓球に出会えてよかったなと心から思っているので。すべての経験が財産になっているので、“良いやつ”なんだと思います」
松岡さん:「佳純さんは、“良いやつ”です。本当に佳純さんと出会えて良かった。ありがとうございます」
(「報道ステーション」2023年5月18日放送分より)