5日、世界選手権の日本代表会見に登場した、泉谷駿介さん(23)。4日に世界を驚かせました。
■男子110mハードルで「日本新記録」 五輪金メダル相当
男子110メートルハードル決勝。序盤、先行されますが、途中からどんどん加速、そのまま一気にゴールまで駆け抜けました。
タイムは向かい風でも13秒04の日本新記録。この記録は去年の世界選手権に照らし合わせると銀メダル。東京オリンピックだと、なんと金メダル相当です。
松岡修造さん:「日本新おめでとうございます!一番盛り上がった。自分では、走りはどうでした?」
泉谷さん:「特に『よっしゃ!』とは思わなかったです」
松岡さん:「思ってください。こっちは思ってる」
泉谷さん:「正直12秒台狙っていた」
このタイムでも十分すごいのに、なんと今、12秒台を出せる自信があるといいます。
これまで世界の壁に阻まれてきた泉谷さん。今大会、大きな手ごたえを感じていました。
泉谷さん:「僕、結構気持ち的な問題が大きくて、調子が良くても、自分の気持ちで負けていたら力を出し切れない。でも、持ちタイムが自分のほうが速いと、『俺のほうが速いし』みたいな感じで、自信にはつながる。気持ちで負けなかったら落ち着いていける。そういうところは大事かなと思います」
■女子100mハードル・寺田 33歳で自己ベスト更新
男子以上に盛り上がりを見せているのが、女子100メートルハードル。世界と戦える記録を持つ選手が、続々と出現。史上最高レベルの決勝となりました。
勝ったのは、最年長の寺田明日香さん(33)。2位との差はなんと1000分の7秒、歴史的大混戦を制しました。
しかもその寺田さんは先月、33歳にして自己ベストを更新。東京オリンピックを終えてなお進化を続ける33歳の秘密とは?
松岡さん:「年を重ねることによっての強さって何が出てくる?」
寺田さん:「いろんなことが見えるようになってる。目に見えてない力の方向とか、力の大きさとか、そういうものが見えるようになっている。どっちの方向に力がかかっていて、どっちに進むかとか」
松岡さん:「人間の体を使った効率の良い方向性を教えてくれている感じ?」
寺田さん:「そうです!」
松岡さん:「楽しいじゃないですか?」
寺田さん:「楽しいんですよ!分かってくださいます?楽しいんですよ。体は衰えていて、なかなか回復しなかったりとか、痛いところが出たら治らなかったりとか。そういうことがあるなかで、ただ技術は自分の中にいろいろ蓄積されてきたものがある。体の老化に技術がついてくれば進化になる。そっちのほうが勝るんじゃないかと思って信じてやっているので、そこだけは強い思いを持ってやっています」
■田中希実 表情に変化 きっかけは“ケニア武者修行”
そして、女子中長距離のエース・田中希実さん(23)。
田中さん:「今、やっと本当の意味で、もう何があっても大丈夫というか。はね返してやろうというぐらい、今は開き直っている」
日本選手権では1500メートルと5000メートルで史上初の2年連続2冠を達成。
実は去年、世界との差に悩み涙を見せていたんですが、その表情は明らかに変わっていました。大きなきっかけとなったのが去年のケニアでの武者修行。男子も含めた現地の選手たちに交じりトレーニングを行ったのです。
田中さん:「練習場所も不整地なので、常に自分の体に問い掛けながら、前の選手を追い掛けるという感覚を持ちやすくなったと思う」
松岡さん:「前の選手を追い掛ける?」
田中さん:「(前を走る選手が)いなくても世界のトップをイメージしながら走る」
そして4日の5000メートル、残り3周で1人飛び出しました。ラスト1周400メートル。ここから、さらにスピードアップしていきます。
タイムは世界選手権参加標準記録も自己ベストも切れませんでしたが、しっかりと世界の強豪をイメージして走ることができたのです。
田中さん:「そんなにむきになってタイムを追いたくはなかった」
松岡さん:「出し惜しみ希実だったんですね。いい意味でね、世界選手権で(良いタイム)出すために」
田中さん:「走っている感覚としては、すごくいいものがあったので。アフリカの選手とかアメリカとかヨーロッパ系の選手が入ってきた時に、ワクワクしながら一緒に走れるんじゃないかなという感覚はあった」
松岡さん:「早く走りたいって感じ?」
田中選手:「はい。プラスアルファのワクワク感があるのが、去年の自分より成長したんだなって思います」
(「報道ステーション」2023年6月5日放送分より)
広告
1
広告