報徳学園・堀柊那“高校野球No.1”“プロ注目”捕手「後悔のない夏へ」「一への拘り」[2023/06/23 16:08]
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17日に全国で最も早く、高校野球の沖縄大会が開幕しました。甲子園をかけた球児たちの熱い夏が始まりましたが、今回は兵庫県の報徳学園の“夏の主役候補”に会ってきました。
■プロ注目捕手 武器は“強肩”
ヒロド歩美アナウンサー:「ここはバッティングをしていて、部員が多いだけあって、色んな所で練習していますね」
部員138人の大所帯。兵庫・報徳学園。今年、春のセンバツでは、仙台育英や大阪桐蔭といった強豪を次々と破り、準優勝を手にしました。
そんなチームの中心は、キャプテン・堀柊那選手(3年)。
ヒロドアナ:「何が得意です?」
堀選手:「英語」
ヒロドアナ:「What kind of thing do you like about baseball?(野球の好きなところは?)」
堀選手:「Baseball is very very very.」
ヒロドアナ:「何か伝わりました(笑)」
お茶目な一面もある堀選手の武器は、“強肩”。高校野球ナンバーワンキャッチャーとの呼び声も高い、プロ注目の選手です。
ヒロドアナ:「センバツをどう振り返りますか?」
堀選手:「準優勝というのは一番良い経験。悔しい気持ちもありながら、自信も付けられたのかなと思うので、夏は後悔しないように一つの勝ちにこだわってやっていきたい」
「後悔のない夏へ」。その言葉の裏には忘れられない経験がありました。
■昨夏の悔しさバネに「自分が一番引っ張る」
去年夏の兵庫大会・5回戦、明石商業戦。当時2年生レギュラーとして出場した堀選手は、同点の延長10回裏、1アウト満塁。一打サヨナラの場面で打席が回ります。
結果はセカンドフライ。チャンスを逃してしまいます。
続く11回表。勝ち越し点を許すと、チームのピンチに堀選手は、下を向いたまま…。
堀選手:「本当に(打席を)引きずっていました。引きずったら絶対だめな場面だと思うけど、その時の自分は切り替えができなかった」
2対1で明石商業との試合に敗れ、先輩たちと目指した甲子園への夢がついえました。試合後、涙を見せる堀選手の姿がありました。
ヒロドアナ:「今、その悔しさはどのようなエネルギーになっている?」
堀選手:「選手全員を見られるのはキャッチャーだけ。打たれたらキャッチャーのせいだと思うし、自分が一番引っ張っていかないと」
■ピンチでも前を向き…頂点へ 「一への拘り」
新チームでキャプテンに就任した堀選手。目指したのは“守備から攻撃へ”つなげるチーム作り。
堀選手:「バッティングで結果が出なくても次の守備がある。0で抑えていったら負けることはない」
スローガンは「一への拘り」。
堀選手:「去年夏も1点で泣いてしまったので、いろいろ経験して守備からリズムを作る。ピンチの時はいろいろ考えながらやることを意識している」
最上級生となった今年のセンバツ大会、堀選手は大きく変わります。ピンチの場面で前を向き、何度も、何度も自らピッチャーの元へ。
堀選手:「甲子園は緊張する場面もあったと思う、緊張がほぐれる言葉を掛けました」
今朝丸裕喜選手(2年生):「どんどん投げてこいって声掛けが多い。バッターに集中できた」
去年の夏、1点差で涙を飲んだチームを、勝ちきって頂点を目指すチームへ変えていったのです。
ヒロドアナ:「1つ1つの経験が次に生かされているのでは?」
堀選手:「去年の分まで悔しい思いしないように、日本一を目指してやっていきたい」
(「報道ステーション」2023年6月22日放送分より)