古橋亨梧…ゴール前での“勝負強さ” 内田篤人が姿を重ねた「元日本代表FW」[2023/06/29 15:45]
スコティッシュ・プレミアシップのセルティック・フットボール・クラブに所属している古橋亨梧選手（28）は、今シーズン日本人で初となるヨーロッパ1部リーグで得点王に輝き、今月、9カ月ぶりに日本代表に復帰して、ゴールも決めました。
セルティック・フットボール・クラブで結果を出しながら、去年のカタールワールドカップでは代表落選。この悔しさをばねに飛躍を遂げました。
内田篤人さんが、今シーズンを終えた古橋選手に話を聞きました。
■ゴール前の勝負強さ…内田さんが重ねた“ある選手”
内田さん：「こんにちは！」
古橋選手：「お疲れ様です。こんにちは」
内田さん：「オフシーズンに、すみません」
古橋選手：「いえいえ、こちらこそ。ありがとうございます」
内田さん：「（お辞儀が）深っ！礼が深っ！お願いします。座ってください」
古橋選手：「失礼します」
古橋選手は、スコットランドの強豪、セルティック・フットボール・クラブで2年目の今シーズン公式戦34得点と、ゴールを量産しました。
内田さん：「一番好きなゴールの形は、何なんですか？」
古橋選手：「（クロスを）あげてもらったものを、キーパーの前でワンタッチで触るのが一番好き」
内田さん：「狙っていますか？常に」
古橋選手：「常に狙っています」
キーパーの前でのワンタッチゴールを武器に、ゴール前で抜群の勝負強さを誇る古橋選手。その姿に、内田さんは“ある選手”を重ねました。
内田さん：「身長は、170センチですよね？」
古橋選手：「はい。170センチです」
内田さん：「170センチで190センチを相手するのは、『せーの』では、勝てない。でも、岡崎慎司選手とかも、背がそんなに大きくないじゃないですか。岡ちゃんに、よく言われたもん。『とりあえず、自分の前にボールを出してほしい』って」
古橋選手：「僕も、たまに思いますね」
内田さん：「本能型ですか？」
古橋選手：「はい」
内田さん：「一番いいと思うよ。考えずに、点が取れる場所に行けるって」
古橋選手：「タイミングとかは、見たりしますけど。『ここかな』というのは、感覚的」
■W杯メンバー落選…悔しさを糧にゴール量産
代表歴代3位の50ゴールを決めた岡崎慎司選手。そのストライカーと同じ感覚でゴールを奪う古橋選手。しかし、日本代表では思うような結果を残せず、カタールワールドカップのメンバー入りを逃します。
内田さん：「メンバーに入ると思っていた？正直なところ」
古橋選手：「入るかなとは思っていました。ショックでしたね、結構」
内田さん：「W杯の本大会は見ました？」
古橋選手：「はい、見ていました。活躍してくれたほうが、僕もやっぱり燃える」
内田さん：「自分が、あそこに入ったらと思わなかったですか？」
古橋選手：「そういうイメージも作りながら見ていました」
ワールドカップメンバー落選の悔しさを糧に、スコットランドでゴールを量産。セルティックを3冠に導き、日本人初のヨーロッパ1部リーグ得点王にも輝きました。
古橋選手：「悔しかったので。結果で見せつけようと思ったので」
内田さん：「今回、代表に呼ばれましたね。やっぱり、うれしいですか？」
古橋選手：「めちゃくちゃうれしかったです」
内田さん：「森保監督とは、何か話しましたか？」
古橋選手：「『一番求められていることはゴール』という話もしたので。そこは自分でも理解していましたし、そのつもりで入りました」
■2年ぶりの代表ゴールは…“本能的な感覚”で
今月15日、9カ月ぶりの代表戦となったエルサルバドル戦。代表復帰戦でいきなりのゴール。内田さんは、古橋選手の“ある動き”に注目しました。
内田さん：「僕が、珍しいというか、面白いなと思ったのは。あのターンは何なんですか？」
味方からのクロスに頭で合わせる直前、古橋選手はくるっと回ってターンをしました。
古橋選手：「ニアに行こうとしたら、2人の選手がニアに行ってディフェンスを引っ張ってくれたので。ファーに逃げようと感覚的に動いて。ああいう回り方をして外せた」
内田さん：「目を切ってから、ボールが来るまでに、コンマ何秒しかない。結構、難しい？」
古橋選手：「パって見た時には、ボールがこの辺（目の前）にあった」
内田さん：「そうですよね？」
古橋選手：「あとはもう、『越えろ』って思いながら飛びました」
本能的な感覚で、2年ぶりの代表ゴールを決めました。
内田さん：「9月にドイツ戦があります。ワールドカップでメンバーに選ばれていたら、戦っていたはずの相手」
古橋選手：「強豪国とやってみたかった気持ちは強い。何としても、選ばれたい。ドイツ相手に点を取りたい」
（「報道ステーション」2023年6月28日放送分より）
