夏の甲子園 慶応107年ぶり優勝 連覇狙った仙台育英くだし栄冠[2023/08/23 19:42]

 夏の甲子園、決勝。仙台育英と慶応の試合は衝撃の幕開けとなりました。史上7校目の夏連覇か。それとも、1世紀ぶりの頂点か。夏の栄冠をつかみ取ったのは慶応でした。

 波乱を予感させるくもり空のもと始まった夏の甲子園最後の一戦。史上7校目の夏連覇を狙う仙台育英。そして107年ぶりの優勝を目指す慶応。

 それは、いきなりでした。夏の甲子園、決勝史上初となる先頭打者ホームラン。いきなり始まった慶応の猛攻。その後もツーアウトながら1、2塁のチャンス。慶応、追加点。2回、ランナーを2塁に置いて先ほどホームランを打った丸田。3点目のホームイン。先頭打者ホームランの後はタイムリーヒット。

 一方、仙台育英も序盤にチャンスが訪れます。ノーアウト2塁、3塁。仙台育英が1点を返しました。これで3対1。

 序盤から動きの多い展開となった決勝戦。3回には挟殺プレーでユニホームの似た両チームが入り乱れるシーンもありました。どちらもグレーを基調とし、胸にはローマ字で書かれた学校名。ストッキングの色も同じく赤と紺です。

 実は、仙台育英の理事長でもある加藤雄彦校長は慶応出身で、仙台育英野球部のユニホームを変更する話が出た際、母校のデザインと同じにしたいと慶応側に直談判し、実現したのです。そんなゆかりある2校の対決は序盤、点の取り合い。

 キャッチャーそらして1点差、3対2。じわっと仙台育英が追いつきました。この回はノーヒットで1点を取っています。

 1点差に迫る仙台育英は5回からマウンドにエース、高橋を送ります。しかし、5回、一挙5得点。5回終わって6点差。何とか追い付きたい仙台育英。立ちはだかるのは5回から慶応のマウンドに立つエース、小宅。遠い1点。しかし、諦めるわけにはいきません。

 そして、仙台育英9回裏の攻撃。ツーアウト…。

 高校野球新時代の球児たちが遥かなる時を経て歴史の扉を開きました。慶応が107年ぶりに日本一に輝きました。

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