バスケ河村勇輝&富永啓生「阿吽の呼吸」 コンビプレーで得点量産…W杯で活躍しNBAへ[2023/08/25 18:41]
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「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が、いよいよ25日に開幕します。
初戦の相手・ドイツを徹底的に研究してきたという日本。24日の練習では、リラックスムードも見えましたが、23日の練習の非公開部分では、激しさがうかがえました。
いざ、勝負のドイツ戦へ!世界を驚かせる準備はできています。
そのバスケ日本代表・ホーバスジャパンで、チームナンバー1のコンビネーションを誇るのが、河村勇輝選手(22)と富永啓生選手(22)です。
そのプレーは、まさに阿吽(あうん)の呼吸です。
■河村選手はBリーグでMVP含む個人6冠「すごいの一言」
先週行われた強化試合3連戦。チーム最年少の2人の選手が存在感を放ちました。
3試合を通してチーム最多の18アシストをマークした、河村選手。そして、チーム最多の50得点をあげた、富永選手。2人は同い年の22歳です。
6年前、共に世代別の日本代表入りを果たして以来、切磋琢磨してきた仲なんです。
昨季、河村選手はBリーグでMVPを含む個人6冠という快挙を達成。その姿は、アメリカに拠点を置く富永選手にも刺激を与えていました。
富永選手:「もう、すごいの一言ですね。毎日起きたら、河村選手のハイライトが出ていた。Bリーグアワードも総なめしてくる選手なので、すごいの一言です」
河村選手:「イジってますよね」
富永選手:「尊敬の一言」
河村選手:「はいはい、イジってます」
■「ノールックパス」と「3ポイントシュート」武器に
そんな2人にはそれぞれ秀でた武器があります。
まずは河村選手。画面右側でボールを持つと、ドリブルで仕掛けて、味方の得点をアシストします。
このプレーで河村選手の目線に注目してみると、パスを出す瞬間、視線は右側にいる味方を向いています。しかし、パスを出したのは、左側にいた味方です。
その名も「ノールックパス」。別の場面でも、相手を欺くノールックパスこそが、河村選手最大の武器なんです。
一方、富永選手の武器は「3ポイントシュート」。ゴールからここまで離れた位置からでも決めちゃいました!
そんな2人が同時にコートに立つと、抜群のコンビネーションを発揮します。
河村選手:「ずっと一緒にやってきた仲間なので、お互いタイミングも分かっている」
ヒロド歩美キャスター:「富永選手へパスをした瞬間は『これは得点だ』という信頼がある?」
河村選手:「信頼しかないですね。彼がフリーの時にパスすれば、得点につながる安心感はある」
富永選手:「河村選手からパスが来たら『決めないと』なって、責任は重大ですね」「暗黙の了解みたいな…」
ヒロドキャスター:「阿吽の呼吸!」
富永選手:「そうだ、阿吽の呼吸です。暗黙の了解は違うか」
■ホーバスHCも全幅の信頼「2人は本当に良いコンビ」
阿吽の呼吸から生まれる、絶妙なコンビネーションプレー。これが炸裂したのが、先週の強化試合3連戦でした。
まずは初戦のアンゴラ戦。この試合のチーム初得点となったのが、河村選手から富永選手!ここも…河村選手が前を向きつつノールックで富永選手にパス。そして、3ポイントシュートです。
ここでも、河村選手から富永選手!2人のコンビネーションから生まれた得点は実に24。これはチームでも圧倒的な数字なんです。
トム・ホーバスヘッドコーチも全幅の信頼を寄せています。
ホーバスヘッドコーチ:「河村が富永をよく見ている。あの2人が本当に良いコンビです。色々なコンビネーションを試して。2人のコンビネーションが好き」
いよいよ25日、阿吽の呼吸で共に初めてのワールドカップに挑む2人。その先に、同じ高みを見据えていました。
富永選手:「(W杯で)自分の武器をしっかりアピールして、NBA選手になるというのが、今の自分の一番の目標です」
河村選手:「世界で通用することを(W杯で)証明できれば、海外でやっていける可能性が上がってくる。僕もNBAを目指して頑張りたい」
(「報道ステーション」2023年8月24日放送分より)