「球史に残る立場」王貞治会長 大谷翔平へ賛辞 活躍の裏に「イチローがいなかったら」[2023/10/02 23:50]

“世界のホームラン王”ことソフトバンクの王貞治球団会長が2日、試合前の取材に応じ、MLBで日本人初のホームラン王を獲得した大谷翔平選手に賛辞を贈った。

大谷の快挙に「10年くらい前までは全然、誰もそんなことは考えられなかった」と答え、世界記録の通算868本塁打を誇る“世界のホームラン王”は、「ホームランバッターは、ある一部の人たちしかチャンスない」「首位打者は体が大きいとか大きくないとか関係なくチャンスはある」「ホームランだけある条件を備えてないと。ボールを遠くへ飛ばせるっていうものがないといけない」とMLBで本塁打王に輝く難しさを語った。
そして大谷がMLBで活躍を続ける要因の1つとして「(メジャーリーガーを)見下ろしている」ほどに鍛え上げられた肉体を挙げた。
来季は右肘じん帯の手術の影響で打者に専念する見通しだが「アメリカの球史に残る立場になった。あとは何年やってくれるか、それが楽しみ」「あと15年ぐらいやるつもりで、頑張ってほしい、日本のためにも」「またホームラン王を取ってほしい」とエールとさらなる飛躍を願った。

また王会長は大谷の活躍の裏にイチロー氏の存在を挙げた。
「イチローが行って1年目からMVPになって、活躍した」「やっぱりイチローがいなかったら、大谷はいないよ」と語ったうえで、イチロー氏を上回る大谷のスケール感が「日本の野球に対しても、アメリカの人たちが見る目も変わってきている」と称賛した。
また新たに“大谷超え”をする選手が出ることを願い、「選手たちもそういう思いを持って、「よし、自分も行くんだ」っていうつもりで、今の選手たちと、これからの中学、高校生の人たちにはやってほしい」と球界全体へのエールを送った。

写真:CTK Photo/アフロ

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